自閉症スペクトラムの息子(小学3年生)と
保育園の指摘で療育を受けていた
頑固娘(小学1年生)の母です。
思い通りにならない日々を綴っています。
小学3年生、自閉スペクトラム症の息子について、放デイ3か所で面談してきました。今回は3つ目。
放デイでの面談
アート放デイでは
ここに通おうと思ったきっかけは、運動放デイで荒れていた時に、臨床美術士の児発管の先生が新しくアート系施設を立ち上げると教えてくれたから。
少人数での指導で落ち着けるかなというのと、図工が苦手なので出来るようになると良いなと思ったからでした。
ただ図工をする施設ではなく、臨床美術という上手いとか下手とかがない、自由に色を塗り重ねてスクラッチをして、という内容だったので、失敗が苦手な息子に取り入れやすいなと思ったんですよね。
息子は2歳頃から、
「大人のように出来なければ失敗!自分には出来ないからやりたくない!」
という思考の持ち主なので、図工は本当に苦手。
自分の作るものは全て失敗!
と思ってしまう。
なので、決まったものを描いたり作ったりする日は、作品の見本を見た途端に、教室に入るのを拒絶したこともあって。
「先生の見本のように上手に出来ないから、やりたくない!」
私から先生に伝えて、その日は本人の好きなキャラクターを描くことで落ち着きました。
完全に荒れている状態からの入所だったので、最初のうちは課題に取り掛かることもできず、だらだらしたり、鍵を開けて出て行こうとしたり、先生の部屋に入ってしまったりしていたそうです。
↑
これ、課題に取り組めないのは聞いていたけど、出て行こうとするとか先生の部屋に入っちゃうとかは面談で初めて知りました
問題行動はその時に早く教えて欲しかったよ。
先生の話によると・・・
「きゅうりを描く課題の時に、『きゅうりのヘタを見て』って言ったら『下手だと?なんでそんなことを言うんだ!もうやらない!』ってなっちゃって、『ヘタ』っていう言葉を聞くだけでこうなっちゃうってことは相当嫌な思いをしてきたんだなと思って・・・」
ってことで。
これには私もビックリ
そんなに辛かったのか
解ってあげられなくて悪かったな・・・
と思って息子に話を聞くと、
「え?違うよ!ネタだよ!あれ、わざと言ったんだよ」
って
どうも本人はふざけていたようですが、もう「荒れてる子」っていう先入観があるので、先生たちが過剰反応してしまったようです。
この頃の息子は黒い絵が多く、図工の作品も黒一色。
放デイでも黒い絵ばかり。
黒い絵ばかりなのを主治医に相談すると、ストレスが増えると黒い絵が増え、落ち着くと他の色も使えるようになる。
ということでした。
↓
これ、本当に落ち着いていくとともに、徐々に他の色が使えるようになってきました。
課題が出来ないときは好きなキャラクターの写し絵をずっとやらせて貰ってたんですが、やっているうちに手の動かし方がわかったのか細かい部分も徐々に上手に写せるようになってきて。
すると自信がついたのか、
決まった物を作る課題にも取り組めるようになり、
好きなことをやる方が、発達を伸ばせるってこういうことか!
と実感しました。
自信のついた今は、教室に入ったらすぐに課題に取り組め、最後まで出来ているそうです。
あと、先生の掛け声に対して、すぐに「はーい!」って可愛く返事をしているそうで、先生が「すごい成長したね」って言ってくれました。
いや・・・返事もしてなかったんかい!
って感じですが
課題が取り組めなかった頃、息子自身が何を思っていたかというと
私
「今日〇〇を作る予定だったのに、出来なかったんだって?」
息子
「え?そうなの?全然知らなかった」
って
反抗して課題に取り組めないというよりは、本人はそれをすることに気づいていなかったのに、荒れていることを知っている先生が「無理をさせない、嫌なこともやらせない」ってことで、少しでも気が乗らなかったら息子の好きなことをするってしていたのかな?
と思って、
「先生と一緒にやるなら出来るって本人も言っているので少しでもいいからやらせてほしい。少しやって大丈夫だと分かれば進んで、楽しんでやれるようになるので。」
とお願いしたことも、
課題に取り組めるようになった理由かと思います。
今までなら絶対に!手を出さなかった
こんなのも作れるようになりました↓
こちらの放デイでお世話になって半年。
こんなに早くここまでできるようになるなんて思わなかったので、苦手分野でも通ってみて良かったなと思います
おわり
やってみたら、意外と出来る↓