Crater Lake National Park-5
午前2時半頃に目を覚まして車から降りてみると、月は今にも沈まんとするところまで傾いており、先ほどまでの輝きはなく、まるで火が消える寸前の線香花火の玉のようでした。
目を凝らしてもほとんど見えない足元を、夜間撮影用の照度を落とした懐中電灯で照らしながら撮影場所まで歩いてみると、案の定湖は真っ暗でした。
しかし、そこに広がるのは満天の星と天の川。
ため息が出るような夜空を見上げながらカメラをセットしてみると…。
あれ?
魚眼なのに画角が足りないんですけど…。
月没を待ったおかげで天の川が昇り過ぎました。
チッ。
先週来るんだった…。
今さらそんなことを考えても遅いですけどね。
頑張って湖の上にアーチのようにかかる天の川の雰囲気だけ、撮影してみました。
あと30分早かったら、もう少し撮れたかな…!?
さらに悪いことに、この直後に湖上に向こう側から薄い霧が寄ってきました。
程なくしてCrater Lakeの湖面は、霧と闇の中に姿を消しました。
仕方がないので、天の川の撮影にでも専念しようと、いて座~さそり座付近が見える間に、そのあたりを撮影。
もう、Crater Lakeでなくても良い感じになってしまいましたが、まぁこのあたりは周りが暗いので、月が沈めば星空は綺麗です。
日本に一度は持ち帰ったのにまた持ってきたポータブル赤道儀をセットし、追尾撮影で湖上の天の川を撮影しました。
撮影している間にもどんどん空が回っていきます。
地球の自転って意外と速いんだなと、今更ながらに感じました。
こんな満天の星空を見上げることが出来て、頑張ってここまで来たこと、そして宿泊しなかったことを良かったなと思えました。
深夜には南西から北東まで天頂を貫く天の川。
わし座、はくちょう座を通り過ぎてカシオペヤ座を横切ります。
北東の空も撮影してみようと、カメラを北東側に向けてみましたが…。
つづく
Crater Lake National Park, Oregon
Canon EOS 7D + Sigma 10mm f/2.8 EX DC Fisheye HSM + Vixen Polarie追尾
Crater Lake National Park-4
夕暮れの時刻が近づいてきました。
この日の日没はおよそ20時半頃。
傾いた最後の夕日が、残雪の山を紅く染めます。
月齢10.4の月、空の主役を交代。
日没直後の蒼い湖は、昼間の青い湖とはまた違った雰囲気となります。
風が冷たくなってきました。
凪を期待していましたが、どうも風は止みそうにありません。
感のいい人は気が付いたころかもしれません。
はい、園内に宿が取れず、他の宿は遠いので宿泊は諦め、野宿と言いますか車中泊といいますか、徹夜と言うのか要するに0泊2日の行程に決定しました。
あ、海外で宿泊なしで夜明かししたのは初めてかも。
深夜0時。
昇ってきた天の川を湖越しに撮影しましたが、月明かりが思った以上に明るく、なんだか昼間のような景色になってしまいました。
空全体がが明るく、天の川もはっきり見えません。
足元が見える明るさですからやむを得ないかな。
月の入りはおよそ午前2時半。
それまで暫し車で仮眠する事にしました。
それにしても寒い。
冬の洋服はほとんど船便の引越し荷物に載せてしまって、家に残っていたのはウインドブレーカーと綿セーターくらいしかなかったので、それを着込んで暖房をつけて仮眠。
午前2時半の空に走る天の川と満天の星空を期待して…。
つづく
Crater Lake National Park, Oregon
Canon EOS 7D + EF16-35mm f/2.8L II USM, Sigma 10mm f/2.8 EX DC Fisheye HSM
Crater Lake National Park-3
深く青く、そして澄んだ湖を見に行ったのに、それを知ってたはずなのに、ただただその青さに感動してしまった私。
青が好きだからですかね…(笑)。
水辺は、何とも言えない色です。
浅瀬のある海と違いそのまま深く落ち込んでいるカルデラは、湖畔からすぐに深い青色を呈しています。
少し浅瀬のような場所があるところを見ても、やっぱり海のそれとは違う。
来て良かったな。
写真の中央にぽつんと見える白い点。
おそらくこれはOld Man of the Lake 。
1896年に発見されて以来118年にわたりクレーターレイクの表面を漂っている、垂直に立つ流木の頭。
船のツアーではこれを間近に見ることが出来るようですが、それも夏季限定です。
標高の高いここでは、夏の訪れはもう少し先になります。
望遠レンズの力を借りて湖面を捜索(爆)した結果、漸く見つけることが出来ました。
どこまでも青い湖に射す太陽も傾き始めた頃、少し離れた所に見える山の向こうに見えた発達中の積乱雲が、ちょっと噴火した山のように見えるので撮ってみました。
カリフォルニアからワシントン州、そしてカナダまで、火山性の山々が連なりますが、そのうち吹き飛んで陥没してカルデラとなったクレーターレイク。
遠くから流入する水のない湖は、どこまでも深く青いのでした。
これぞ本当のBlue Impulse(笑)。
Crater Lake National Park, Oregon
Canon EOS 7D + E70-300mm f/4-5.6L IS USM, EF24-105mm f/4L IS USM
ありがとう、さようなら。
クレーター・レイクの記事の途中ですが、続きはもう少しあとで…。
今日、日本に帰国します。
たくさんの人や景色や食べ物や、ここで出会えた全てのものにありがとう。
3年弱の短い間でしたが、短い言葉では表現できないほど私の人生にいろんな影響を与え、そしてたくさんの思い出を作ることが出来ました。
また、このブログにコメントを下さったり見てくださった方々のおかげで、家族がいない一人暮らしの2年間も、たくさんの人とつながっているのだなと感じることが出来ました。
寂しがりやの私ですが、一人で色々なことが出来たのも、そんな皆さんのおかげではないかと思うのでした。
みんなにありがとう。
ありがとう、カリフォルニア。
さようなら、カリフォルニア。
写真は、Pacheco PassにあるSan Louis Reservoirの夜明け。
San Louis Reservoir, California
Canon EOS 7D + EF16-35mm f/2.8L II USM
Crater Lake National Park-2
そして、Crater Lake National Parkの南入り口に到着。
この写真を見て「おやっ?」と思う人はなかなか鋭い観察力。
ま、それは置いておいて、およそ8時間の道のりで疲れましたが、休んでいる暇はありません。
太陽が高いうちに、太陽を背にして開いているウエスト・リム・ドライブから真っ青な湖の写真を撮らなくてはなりません。
それが目的なんですから。
じゃーん。
真っ青ーっ!!!
水ってこんなに青いんだって、知らなかったかもしれません。
ウエスト・リム・ドライブを少しまわると、リムの少し高くなっているところから湖全体を見渡せます。
普通の画角ではなかなか1枚になりませんが、そこはさすが魚眼レンズ。
Crater Lake全体を1枚に収めることが出来ました。
こんな風に役立つとは思いませんでした。
でもiPhoneのパノラマ機能の画角には勝てないな。
このカメラももう少し頭がよければ最高なんだけど。
高くなっているリムの左側はギザギザの岩山になっています。
どうやって出来たのかな?
何かを読めばきっとそれが出ているでしょうけど、今はそんな時間ないし。
どこまでも深く青いCrater Lake。
この青、一度は見る価値があると思いました。
つづく
Crater Lake National Park, Oregon
Canon EOS 7D + EF16-35mmf/2.8 II USM (+Circular PL), Sigma 10mm f/2.8 EX DC Fisheye HSM, iPhone4S Camera