8/10・11 無伴奏ソナタ-The Musical-
キャラメルボックスさんが舞台化した無伴奏ソナタ
今回初のミュージカル化とのことです。
ストレートプレイとはまた違った雰囲気だったらしいので、ストレートプレイ版も見てみたくなりました。
ミュージカル版の配信は、8/14まで見られるそうです。
無伴奏ソナタ-The Musical-
そしてBlu-Rayの発売もある!!嬉しい!
2歳の時のテストで職業が決められる世界
音楽を創り演奏する「メイカー」としての才能を見出されたクリスチャン(壮ちゃん)は、両親と離れて森の中で音楽をつくることに
既成の音楽を聞くことを禁じられ、他人との接触も制限される生活を送るクリスチャンに、ある男がバッハの無伴奏ソナタのレコーダーを渡して………
クリスチャンの人生を一緒に辿っていく物語
違う世界線の物語とはいえ、なんだかずっと悔しかった。
音楽も世界観も好きで何回も観たい
だけど好きだから余計苦しい……悔しい………何これ
みたいな中毒性がある
原作を観劇前に読んだとき、「幸せ……?本当に…………?」とは思ったけど
こんなに心をかき乱されることになるとは思ってなかった
才能を持って生まれ、その才能を活かすためにメイカーになったのに
メイカーが既成の音楽を聞いて影響を受けることを許さない誰かのために
「音楽があれば生きていける」と歌うクリスチャンから、音楽を演奏することを奪う罰を与える世界が悔しい
クリスチャンは自分の中の音楽を求める気持ちを抑えられないけど
それを「法律を破る自分が悪い」と思って受け入れてるのも辛い
すべての人が幸せになれる(らしい)幸福法
メイカーに対しては厳しすぎる
幸福法によって妬みや嫉みはなくなったかもしれないけど、ギレルモみたいに他の職業への憧れは消えない
森の中にいたときには幸せだと思ってなかったかもしれないけど、後々メイカーの日々を思い出したりしたんだろうか
かぼちゃスープについて語るとき
「甘くてトロトロ」が嬉しそうでかわいい
ドライバーとして急に他人と関わる生活に変わる中
初めて見るピアノというものに、興味を持ってしまうのはしょうがないと思った
人と話す以外はピアノしか見てなかったよね
罰で指を失い
僕はこの手でつくりたい
と歌っていた部分が
僕はそれでもつくりたい
に変化するの、手で創れなくなったんだ……となって悲しい
他の職業に就くにしても、指がないのはハンデになるだろうに……
選べる職業も名前もどんどん狭められていく
「ピアノがクリスに弾いてもらいたがってる」という比喩を、言葉通りに素直に受け取って演奏したドライバー時代と比べると
仲間の作業員の班長さん(畑中さん)の言葉から、人を信じて歌ってみようとなった作業員時代は、人間としての成長を見てるみたいだった
歌ってよシュガーわたしのために
誰も悪気がないのがわかるからこそ、言われてクリスチャンは苦しい気持ちになったんじゃないかな
シュガーの歌
国内にクリスチャンが創った歌が口伝えで広がるなんてすごい才能じゃん。
人は幸せになるために生まれてきた
の歌詞をクリスチャンが創ったのだと思うと、悲しくなる
シュガーの歌は、ストレートプレイの時と変わらないのを知り
音楽が受け継がれて伝わっていくの、無伴奏ソナタの世界とも交わってとても好き
ウォッチャーになることが罰なのなら、喉を潰す必要はある??
多田さんウォッチャーは最初不気味だったけど、どうしても悪い人には思えなくて……どこか苦しそうに見えた
どちらかというと「音楽があれば生きていける」の直後に罰を執行するのにためらいのない補佐官の方(西野さん)のほうがこわい
右手と目を使う職業で、想像したのが画家とか詩人だったんだけど(片手で演奏できる楽器、タンバリンくらいしか思いつかなかった)
クリスチャンの音楽に対する理解度から、多田さんウォッチャーも音楽の才能にあふれた人だったんだろうな
ウォッチャーとして過ごした時間がメイカーとして過ごした時間より長くなったクリスチャン
ウォッチャーは仕事的に音楽聞くことは許されているはずだから、全て禁じられていた数年間よりは幸せな時間だったと思いたい
クリスチャンは、多田さんウォッチャーの「クリスチャンの歌は悲しい」という言葉にずっと傷ついていたのかもしれない
多田さんウォッチャーには悲しい気持ちを思い出させたのかもしれないけど、そうは感じない人もいるのを知れたのはよかったのかも
クリスチャンの最期に、客席含めて360°からクリスチャンに拍手送られるのとてもいい。鳥肌たった
メイカーが約100人程度
転職珍しいね。と言われる世界の中で
指をなくした元メイカーが他にもいるの、罰を受けることになるメイカーの割合高くない?と思うし
メイカーという職業に求めるものが大きすぎると思う
物語とは直接関係ないけど好きなところ
ジョー(藤岡さん)、すっごくおいしいハンバーグ作りそう
リンダ(熊谷さん)かわいい
ジョーのお店に通いたい
仕事のあとのビール
日比谷フェスティバルのときから思ってたけど、ビールおいしそうで飲みたくなってしまう
リンダに「ディズニーの王子様みたい」言われるクリスチャン
壮ちゃんでディズニーの王子様考えたとき、ぱっと浮かんだのアラジンだったんだけど、アラジンってことでいいですか?(希望)
ドライバーは目がいいという自慢
視力検査してたのに、染谷さんが手で作った輪を大東くんの方に向けて自分を指差すことになる大東くん
音痴なロゼット(霧矢さん)
霧矢さんが役でも音痴って言われると思わなすぎて、そんな贅沢なことある?ってなった
無伴奏ソナタの世界にどっぷり浸かってしまって
物語の外についても気になってしまう
クリスチャンの作った曲を演奏したご両親はどう感じたんだろう
メイカーの創った音楽は、リスナーが選ぶとしてもどうやって演奏家まで届くんだろう
セットの五線譜はいろんな色のライトが当たるけど、譜面におこされてる感じはしなくて
演奏家は誰に対して演奏するんだろう
特定の職業なのか、誰かの娯楽なのか
ジョーのお店でも葡萄園でも、昔の音楽が好まれていたことから、多くの人が生活していく中で新しい音楽が生まれることはなかったんだろうか
メイカーの創った音楽はどこへ??ストレートのウォッカみたいで生活の中に馴染まなかったんだろうか
もしそうなら、メイカーにそこまで求めないといけませんか?になってしまう
その人の才能について調べた上で職業決めるのに、オリジナルが創れないという決めつけで才能を使わせないようにするのは、その世界の損失にならないの?
メイカーとは呼ばれなくなったとしても、作品を創り続ける方が世界が豊かになる気がする
舞台上にいる人はみんな愛おしい
でも舞台上にいない誰かに対して、幸福法についてどう思うのか聞いてみたいと思った