1965 チェコスロヴァキア
1942年親ナチ政権下、貧しい農民トーノは、警察に所属する義兄の世話により、ユダヤの老女が経営する裁縫店の管理権を譲り受ける。老女は耳が悪い上に本当の状況を判断していなかった。やがて、ナチスは現地の警察を使って住民の収容所送りをしはじめる・・。
1965年のアカデミー外国語映画賞受賞作。
本当のやさしさって何だったっけ。 と考えさせられる映画。
主人公トーノの奥さんの両極端の反応が頭から離れない。
ごちそうをお腹いっぱい食べ、香水までプレゼントしてもらった奥さんはにこにこしていて、とってもやさしい。
でもそのときだけ。いつもの貧しい暮らしに戻ると、叫びちらし、別人のように豹変する。
自分にも似ている要素があるんじゃないかと思ってこわくなった。
恵まれた国で、当然のようにおいしいものを食べている私はにこにこしている。
でも、過酷な環境で、貧困を目の当たりにした時、私はにこにこしているだろうか。
そう思うと怖くなる。 はっとさせられる。
トーノは奥さんよりも、やさしい心をもった老女を選んだ。
善人って一体何なんだろう。少なくとも、生暖かい世界にずっと浸されてたら、見えてこない気がする。
老女の言葉からはやさしさがにじみでている。
「世の悪の根は全部恐れからきているの。
だから、こわがることないのよ。」
夢物語のようなラストシーンは、いつまでも頭の片隅に残っている。
この作品は日本未公開らしく、画像がありませんでした・・
だから先日ともだちがくれたチェコの絵葉書のせます。
とってもきれいだったので。











