靴に恋して


2002 スペイン

監督 : ラモン・サラサール

出演 : アントニア・サン・ファン ナイワ・ニムリ 

ビッキーペニャ アンヘラ・モニーナ

配給 : エレファント・ピクチャー

「盗んだ靴をはく女」、「偏平足の女」、「スリッパをはく女」、「スニーカーをはく女」、「小さな靴をはく女」

孤独、親子愛、恋愛に悩み、懸命に生きていく女性5人の物語を、靴を軸につなげたオムニバス映画。

シャルルジョルダンや、プラダなど、高級ブランドの靴が300足もでてくるため、ファッション面でも注目された。

公開時コピーは、「靴の数だけ、人生がある」


「おしゃれな映画をみたいな。」

と思って、手にとってみた。

この映画はよくファッション雑誌で紹介されてた。


くつろぎながら気軽に観てたら、どんどんどんどん ひきこまれていった。

始まりは地味なミニシアター系で、横で観てた姉は途中でどっかいっちゃったけど、観ていく内にはまっていく。


5人の生き方はさまざまだけど、ふとしたところに共感できる部分がいっぱいある。


「君は夢をもっていた。でも何かが足りなくなったんだ。」

「時間よ。」

「いや、情熱だ。」


思わず書き留めておきたくなるほど、どきっとさせられるセリフの数々。


靴がテーマの映画といえば、「イン・ハー・シューズ」が記憶に新しいけど、こっちの方が断然いい。あの映画はキャメロンというスターが出ていたせいか、主人公の性格が極端だったせいか、無意識に「自分とは別の世界」と線引きをしていた。

でもこの映画は、素人感が強いせいか、自分自身と重なる部分もあるせいか、共感しやすい。

セレブもドラッグづけの引きこもりも未亡人も体験したことないけど、深い部分は結局みんな同じことで悩んでるんだなぁ。


この映画、原題はpiedoras (スペイン語で「石」って意味。) 

こんな題名だったら、おしゃれ映画だと思って手に取らなかったかも・・・。

でも実際はおしゃれ、かつ、人生をテーマにした深い映画で、思わぬ収穫だった。

ポスターもぜんぜんちがう。(左が日本。右がスペイン)


くつにこいして  靴にこいして

いや~ またまたいい意味でだまされた。