先日、「旧宮家復帰」についての有識者ヒアリングが行われているという喜ばしいニュースがあり、竹田恒泰チャンネルにおいても竹田さんが話されていました。緊急事態宣言が解除された後に延期されている秋篠宮殿下の立皇嗣の礼の日程が決定予定となっていますが、儀式後には、国会での審議がある予定ですから、それまでに皇位継承についてきちんと認識しておきたいと思います。

 

 

皇位継承で「旧宮家復帰」聴取 政府が有識者ヒアリングで 論点整理への明記が焦点に

産経ニュース2020.4.15 19:53

政府が安定的な皇位継承策の検討に向けて実施している有識者への意見聴取で、戦後に皇籍を離脱した旧宮家の復帰に関する考えを尋ねていることが15日、分かった。安倍晋三首相は皇位の男系継承維持の重要性を主張しており、政府が今後まとめる予定の論点整理に皇位継承策の一つとして旧宮家の復帰が初めて明記されるかが焦点となる。
関係者によると、意見聴取は内閣官房の職員が個別に複数の有識者を訪ねて実施。皇位継承者が(1)秋篠宮さま(2)悠仁さま(3)常陸宮さまの計3人と戦後最少である現状を踏まえ、現行の皇位継承資格や婚姻に伴う皇籍離脱制度に関し維持・見直しなどの意見を尋ねた。
旧宮家の復帰については▽旧宮家の未婚の男子が内親王と結婚▽現存する宮家に養子に入る▽皇籍取得-などの考えを聴いたという。伏見宮家など11宮家の51方は昭和22年10月に皇籍を離脱している。
旧宮家の皇籍復帰は、小泉純一郎政権だった平成17年の「皇室典範に関する有識者会議」で保守派が主張したが、皇籍離脱から長い時間が経過し、旧宮家と現在の皇室との共通の祖先が600年以上前にさかのぼることなどを理由に具体策として明記されなかった。
菅義偉官房長官は2月10日の記者会見で、皇位継承策に関し既に有識者への意見聴取に着手したと述べていた。政府は、秋篠宮さまが皇位継承順位1位の「皇嗣(こうし)」となられたことを示す「立皇嗣の礼」の後に議論を本格化させる方針だ。

 

 

 

昨年12月にテレ東ニュースにて青山議員がインタビューに答えている動画集↓

現在のヒアリングはまだ非公開ですが、平成24年度分では皇籍復帰について以下のように書かれています。

 

平成24年7月5日の皇室制度に関する有識者ヒアリング

高崎経済大学教授 八木秀次氏 から抜粋、6ページ↓

 

臣籍降下は皇籍復帰の含みを残していた!
11宮家の皇籍離脱について、重臣会議で鈴木貫太郎元首相が加藤進宮内次官に「皇統が絶えることになったらどうであろうか」と疑問を提示した際、加藤は「かつての皇族の中に社会的に尊敬される人がおり、それを国民が認めるならその人が皇位についてはどうでしょうか。しかし、適任の方がおられなければ、それは天が皇室を不要とされるのでしょう」と述べている。日本政府も「万が一にも皇位を継ぐべき時がくるかもしれないとの御自覚の下で身をお慎みになっていただきたい」と告げて臣籍降下をお願いした。

・このときの臣籍降下は現行の皇室典範の下で行われた
・大正9年の「皇族の降下に関する施行順則」によるものではない
・「君臣の分義」より男系継承という「皇位継承の原理」を優先すべき
・新井白石の進言により創設された閑院宮家から光格天皇はお出になった(進言から70年後)。
・皇室典範改正準備室が「平成の新井白石」になることを願う。
 
 
小泉政権時代、時の首相たる小泉純一郎が、女性天皇と女系天皇の違いを知らず愚門をしたことが話題となりましたが、今現在は多くの人が女性天皇と女系天皇の違いについて知るようになりました。しかしまだまだ足りないと思います。そしてそのような無知の状態のまま、多くの人が議論してしまうと、戦後皇籍離脱させられた旧宮家が皇籍復帰するなんて不要だろうということにいきやすいかと思います。
 
簡単に言えば、神話に繋がる皇室は天照大御神の神勅を護って今まで続いてきた家系です。それは例えば現行法上には記載されていませんが、皇室の家法の根幹となっています。
 
それがなにかというと「天壌無窮の神勅」です。これは今では教えられていませんが、戦前は小学生にも教えられていましたから、日本人の一般常識でした。復刻版初等科国史の目次の前にあるのは、この神勅と御歴代天皇の名前表です。
 
裏に透けているのが歴代天皇の名前表
 
神勅
豊芦原の千五百秋の瑞穂の国は、是れ吾が子孫の王たるべき地なり。
宜しく爾皇孫就きて治せ。さきくませ。
宝祚の隆えまさんこと、当に天壌と窮りなかるべし。
 
「この是れ吾が子孫」はつまり天照大神の直系である瓊瓊杵尊の子孫であることを意味しています。そして、この直系は男系子孫でなけらば直系になりません。男系とはつまり父親を辿れば瓊瓊杵尊の子孫である神武天皇に繋がっているということです。
 
皇位継承はこの「天壌無窮の神勅」に従い建国以来守られてきたものであり、為政者が強くなった時代においても、藤原氏、北条氏、足利氏、織田氏、豊臣氏、徳川氏でさえも誰もこの皇室の伝統を破ろうとする者はいませんでした。いたとしても実現してこなかったのが我が国の歴史です。つまり現在民主政治となっているわけですが、国民の代表となっている政治家もこれを犯すことはできないのです。そして、古来は貴族や武士がきちんと学んで行ってきたことを、民主政治となっている現在は国民がきちんと学んで行わなければならないからこそ、私達はきちんと歴史を知る必要があります。
 
我が国には10代、8方の女性天皇がいらっしゃいました。2回重祚がありましたので、8方となっています。そのいずれの女性天皇も父親、または父系を辿れば全て天皇でありました。つまり我が国の天皇は全て男系天皇であり、それは女性天皇であっても同様です。そもそも女系天皇などという言葉は、女性天皇と惑わすための造語であり、男系でなくなれば易姓革命となって王朝が変わるのは世界共通のことです。そしてそれが、戦争の原因となってきたことも。つまり、言葉でごまかしているだけで日本を混乱に陥らせるために女系天皇などという言葉が作られたのです。
 
8方の女性天皇のうち、独身で即位された天皇が4方いらっしゃいますが生涯独身を貫かれました。また既婚の女性天皇は全て皇后からの即位でした。これがなぜかというと、女性天皇が誕生する経緯というのは、たいがいが皇位継承が大変な時期であり、そのような時期に独身の女性天皇が婚姻により新たな争いを生むことのないような配慮だったといえます。つまり、女性天皇が生まれた時代というのは、皇室存続の危機の時代といっても過言ではないといえます。
 
我が国の2千年以上続く伝統は、昨年の御代替わりで多くの人が改めて知ったかもしれませんが世界中の羨望となる歴史です。我が国より歴史の長い国があったとしても、現存している国の中で我が国ほど長い歴史を誇る国はないからです。だからこそ、儀式の招待に世界中からの参列がありました。あのように歴史に裏付けられた儀式を持つ国がないからです。儀式そのものは明治に整備されたものかもしれませんが、その整備されたものは長い歴史の伝統の裏付けがあって整備された儀式でありました。
 
そうした海外からも羨望される我が国の皇室の伝統の一つである皇位継承を、皇室の部外者である者たちが先に立って決められるものではありません。これが第一です。これは絶対忘れてはならないことです。つまり伝統は護らなけらばなりません。
 
その伝統を守るためには、最終手段である女性天皇を誕生させ我が国の根幹を揺るがすことではなく、伝統にのっとり存在し、無理やり離脱させざるをえなかった旧宮家にお戻りいただく、これしかないはずなのです。
 
女性天皇がどのようにして誕生したのか、わかりやすく書かれている「知っておきたい女性天皇とその歴史」では、御歴代の女性天皇にあげられていない神功皇后と飯豊天皇から始まっていますが、この各時代もまさに皇室継続の危機の時代でした。そうしたことを知って現在の問題をみれば、現在もまた皇室継続の危機の時代であるからこそこうした問題が生じているわけです。しかし、こうした問題を避けるために宮家は誕生し、またこうした問題を生み出すために11宮家の皇室離脱がさせられたわけですから、元に戻せばいいだけ、単純な話です。
 
 
 
女性天皇と女系天皇についての議論に答え、取説になるよう書かれたわかりやすい入門書。これ1冊だけでもわかりやすいです。
 
以下の動画にて冒頭「女性天皇と女系天皇」の著書について説明しています。
神勅の原点、「日本書紀」
 
 
戦前の国史の教科書では天皇を中心に歴史が教えられていて、現在の日本史教科書と違い、御歴代天皇の名前表があり各時代ごとに多くの天皇の名前が登場する。
 
女系天皇の危険性を海外王室の例も出して説明する「皇室の危機」
 
 
海外の王室の歴史をみていくと日本の姿がみえてくる「王室で読み解く世界史」。易姓革命がいかに危険であるかがわかります。
 
明治以降の皇室、天皇の苦闘を教えてくれる名著「天皇家百五十年の戦い」
 
戦後ずっと続いている日本人への洗脳工作がどういうものかわかりやすい冊子。上記の本とセットで読むと理解しやすい。
 
 

現況、好転しています。頑張りましょう。

 

 

困難な時代に人々を励まし一つにしてくれる言祝ぎの歌にワンフレーズついて最強の言霊歌、君が代