ふと先日の食は天下の本の詔・・・我国の伝統的考え について調べていた時に驚いたことを思い出したのですが、古来穀物を治めた屯倉のことを私は「とんそう」と読んでいたのですが、本来は「みやけ」であって、その「みやけ」も、「屯倉」だけではなく「宮家」や「官家」と書かれたものだったんです。私が無知で全然知らなかったのですが、現在皇室で使用されている「宮家」とは稲作国家である我が国だからこその言葉で、元々は瑞穂の國である我国の農業経営の事務所のことを指した場所であり、また我が国の基本である稲をはじめとする生きて行くうえで欠かせない大切な穀物が納められていた場所のことをいったのです。
現在私達が住んでいる「家」、「いえ」は、古来は「や」とか「いほ」「むろ」「くら」などといい、「いえ」は建物そのものをさす言葉ではなく、「家」という漢字は「いえ」と「やけ」という日本語表記に用いられました。「やけ」とは、堀や垣で囲まれ、そのなかに「や(屋)」や「くら(倉)」を含む施設をさす言葉で、朝廷に属する「みやけ」の他にも、「おほやけ(おおきいやけ)」、「をやけ(ちいさいやけ)」等、様々な「やけ」があったと考えらるそうです。つまり「やけ」は古代社会の農業経営の拠点であり、所有や相続の対象となる重要な単位であったわけです。
「おほやけ」といえば浮かぶのは「おおやけ=公」ですから、言葉を辿るのは興味深いことではありませんか。
「みやけ」がいかに大切であるかは、現在でも農村地方に行くと、住んでいる家よりも立派な倉が建っていることからもよくわかります。もしボロボロの倉があったら、その家は現在農業を営んでいないと考えて間違いないはずです。これは父方も母方も農家であった私が子供の頃から現在まで含めて、田舎にドライブするたびに母が倉を見る毎口にしていることから自然に身に付いた知識です。
地方によっては大らかに開かれた造りの家が多い中、倉が砦風に建てられている所もありますが、収穫物を狙った不届きなニュースもありますからこれは重要なことではないかと思います。思い出すと、母方よりも長く農業を続けていた父方の祖父の家は、小さい山の麓の高い位置にあり、敷地をすべて囲い込むような造りになっていましたし、その近所の家の造りもみなそうなっていました。つまり堀や垣で囲まれ、そのなかに「や(屋)」や「くら(倉)」を含む施設「やけ」そのままの造りでした。考えてみるとこれもある意味ミニ砦であり、穀物を守るための造りなのです。この高い位置は重要で、どこの田舎へ行ってもだいたい昔からの家は高い位置にあり、新宅で造られた家、分家などが低い位置にあります。これは水害を防ぐためにとても重要なことで、私の実家の下にあったほんの小さい坂、急こう配の坂の上のほうまで70年ぐらい前の水害の水が来ていた話を子供の頃聞いた時に、子供ながらに怖いと思った記憶があります。今でも忘れた頃に大きな水害がありますが、私の母は絶対に低い場所には住みたがりません。それは子供の頃から山際の高い位置に住んできたことから身に付いた知恵なのでしょう。
話を戻しますと、そうした大切な物が納められた「みやけ」と居住を共にしていたことが、現在の「いえ」になっていったわけです。
「みやけ」という言葉をPCで変換すると、名前系を除くと「宮家」「屯倉」の二つが出てきます。そしてそれを表す字は他にも「御宅」「三宅」「屯宅」「官家」があります。これは現在名字になってもいて、有名人にもこの名字の方々がいらっしゃいます。きっとご先祖様は宮家で働いていたんだろうと思います。そして改めて、名字系の字を出してみると、ほぼ見事に最後が「家」で締められており、これもそこから転じて名字になり、そこに漢字をあてたのではないかと考えられます。私のPCでは以下となります。
美也家、美弥家、宮宅、美宅、三屋家、三矢家、三谷家、見矢家、三八家、三家家、三弥家、美弥家、実也家、美哉家、実弥家、美夜家、美耶家、美野家。
では、元々の意味での「みやけ」は忘れ去られたのかというとそうではありません。その言葉が現在皇室の言葉となっているのはご存知の通りです。つまり「宮家」とは、私達の大切な天皇のためにある家であるから「みやけ」であり、その由来は稲穂の國ならではのものなのです。
その大切な大切な皇室の存続に繋がる宮家について私達が勝手に決めてしまっていいものでしょうか?しかもその宮家を弱めるようなことを決められるものでしょうか?昨年からの我が国の流れは畏れ多いことだと言わざるを得ません。
我が国は、「神は人の敬によりて威を増し 人は神の徳によりて運を添ふ」
と言われてきた国であり、それはそのまま
「天皇は民の敬によりて威を増し 民は天皇の徳によりて運を添ふ」
と言い換えられることが出来ると以前ここで書きました。私達日本人は天皇を戴く国の民として御守することはあってもその反対はありえません。それが日本国民の総意です。この国民の総意とは、現在の私達だけではなく、先人達、未来の子孫たちを含めた国民全体の総意という意味です。現在の状況を、先人達、あるいは未来の子孫たちが納得すると思えますか?
そのためにも私達は、日本について、天皇と皇室について知識を深めていかなければならないし、声をあげていかなければならないと思うのです。
ブロガーのうさんぽさんに引用いただきました↓より深い内容となっていますので、是非ご確認下さい。
「オノコロこころ定めて」ブログの以下のアップを是非読んでいただきたいと思います。
以下続きはこちらから↓
その前にアップされたこちらもぜひ。
皇室典範と皇室会議を奉還し、天皇陛下と皇族方中心の会議にて決めて頂ければいいこと、とても簡単なことなのです。
人気ブロガーねずさんが、宮家の問題と切り離せない女系天皇についてブログでとりあげています。
「まんが古事記」のふわこういちろうさんが宮家の問題と切り離せない男系天皇・女系天皇について、お子さんでもわかるように、まとめてらっしゃいます↓
ふわ こういちろう@fuwa414【男系天皇・女系天皇ってなんだ??】 #天皇 #男系天皇 #女系天皇 https://t.co/t0wuQQXBgu https://t.co/ndnncewRjH
2017年06月07日 09:29
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何度でも真剣に考えたい皇室存続に対する本当の危機感・・・天皇陛下と皇室=日本、5/23動画追加
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