痛恨の感想(スバル・B9トライベッカ) | 「クルマ離れをぶっとばせ!」

「クルマ離れをぶっとばせ!」

クルマ好きが嵩じて彼女までポルシェに見えてきました。というわけでポルシェ買います!毎日クルマを探してます。それが人のお役に立つことも増えてきました。みなさまのクルマ選びのお役に立てたらうれしいです。

こんにちは。

 

マセラッティの思い出 Part.2は明日にすることにして、やっぱり今日は中古車をご紹介しましょうね。

 

とは言っても、いつものような中古車ではないんです。

 

いつもは高いとは言え、お金さえ払えば手に入る中古車ですが、本日ご紹介するクルマはお金があっても買えないクルマなんです。

 

だからと言って凄い高級車というわけではないんです。

 

本当に希少車なんです。

 

売り物が出る前に、欲しい人が唾をつけて掻っさらってしまう。そんなクルマです。

 

「そんなクルマあったっけ?」とお思いでしょう。

 

あるんです。皆さんの記憶の片隅に残っているかもしれません。

 

ではさっそくご紹介。

 

本日ご紹介の車は、これ!

 

売り物がないので、本日は宣材写真ばかりです。

 

お分かりでしょうか?知ってる?

 

知ってる人と知らない人が、3対7という割合でしょうか?

 

そんな感じだと思いますよ。

 

このクルマは日本のメーカースバルの北米生産車でその名を「B9トライベッカ」と言います。

 

何やかカッコイイ名前ですよね。

 

スバルでは唯一の7人乗りSUVでした(過去形)。

 

なぜ過去形かというと、廃番になってしまったからです。

 

どうして廃番になってしまったのか?

 

その答えを探る前に、このB9トライベッカの特徴的なフロントグリルって見覚えがありませんか?

 

そうです。3代目インプレッサとR2でも同じ意匠が採用されているんです。

 

ほらね。車種が違うので、似てる!と思う人と全然違うじゃんという人が分かれるとは思いますが、これは同じモチーフの展開案と見ることができます。

 

僕は海外のモーターショーでB9トライベッカの発表写真を見た時に、不覚にも「かっこ悪い・・・」と思ってしまいました。

 

本当に、一生の不覚といってもいい反応をしてしまいました。

 

SUVでこの顔を採用するスバルは実はかっこ良かったんです。見抜けなかったなぁ。

 

日本人の大半がそういう反応を示したせいで、このB9トライベッカは日本に輸入される機会を永久に失なってしまったのだと僕は見ています。

 

では、見ていきましょう。

 

あら、かっこいい。

 

軽くスペックをご紹介すると、水平対抗6気筒3000cc。フルタイム4WDという、まぁスバル車ではそれほど珍しいものではありません。

 

こんな風景にもすんなり素敵。

 

特筆すべきはやはり、このデザインなのですね。

 

カイエンはこの辺パクってない?

 

最近のマツダのデザインよりも、完成度が高いと思いますよ。

 

今さら言ってみたところで、死んだ子の数えるようなものなんですけれどね・・・。

 

では、内装の画像にいきます。

おや、素敵。

 

グレーもありですね。

 

さすが北米。レザーシートです。

 

もちろん後部座席もレザー。

 

足元が若干狭そうなのは、三列シートだからです。

 

オーバーヘッドモニター付き。

 

三列目を起こしたままでも、この荷室の広さです。

 

あーあ。でも、このクルマは本当に手に入れることが難しいのです。

 

ごく少数が並行輸入で日本に入ってきてはいますが、それを買った人は気に入って気に入ってまず手放しません。

 

個人輸入しようにも、海外でもタマ不足なのです。

 

どうしたらいいでしょうか?

 

非常に似たスペックのクルマがあります。以前もご紹介した「ボルボ・XC90」です。

 

XC90も、B9トライベッカほどではありませんが、SUVの中ではおっとりとしたフェイスデザインだと思いますし、もちろん動力性能もコストパフォーマンスも言うことはありません。

 

この辺で手を打ちましょうよ。ね。

 

ちなみに、B9トライベッカはこのマスクがよほど世間から受け入れられなかったのか、マイナーチェンジで車名をただの「トライベッカ」として、文字通りフェイスリフトを行われてしまいました。

 

それが、こちらです。

贔屓目に見ても「無し」ですよね。

 

これで車の顔のデザインがいかに重要なのかが解っていただけたと思います。

 

と言いましても、僕もB9トライベッカを見た初見の印象が前述の通りだったわけなんですが・・・。泣

 

もひとつちなみに、B9トライベッカが北米で生産されていた当時のスバルはGMと提携関係にあったのです。

 

その当時GMのブランドに一つになっていたサーブからもボルボのXC90に対抗するSUVを販売したいという要請があり、B9トライベッカのプラットフォームを利用してサーブからも7人乗りSUVを出す計画が進んでいたのでした。

 

しかし、開発途中でスバルとGMの提携関係が終了してしまったために、サーブのSUVはお蔵入りになりその後のサーブの凋落の一因になった可能性もあるという、まるで戦国物語のような逸話も残っております。

 

そのおクルマはこちら!

これはアイコラだという噂のある画像ですが、こんなデザインの車が走り回っていたパラレルワールドもあり得たわけですよね。

 

ああ面白い。

角度的にもライティング的にも、この画像のコラですね。こら!

 

はい。お後がよろしいようで!

 

では、また!