何十年も『人間』と将棋を指したことがなかった。ゲーム機相手でもPCのソフト相手でも面白くなくて、しかも新聞などに載る詰将棋問題が少しも解けなくなって、将棋への関心を失っていた。
けれども、近所の飲み屋さんで、ん十年ぶりに将棋を指した。酔っぱらっていたし、どうせヘボ将棋じゃん、という侮りもあった。当然のように私は2回勝ったが3回目に負けた。わざとではない。すげぇと思った。その日は3勝1敗だったが、お相手の人はそれから私を好敵手として認知したらしく、親しい別の飲み屋のテルちゃん(ママさん)に、アイツ次はいつ来るかな、と何回も訊くそうだ。一度テルちゃんを介して電話で誘われたが、午後の時間に飲みに出かけるとその後何もできなくなる。その日は、コード譜を作っていたので、申しわけないけれど断った。
別の日、午前中、眼医者に行った。白内障手術の後、3度目の診察。次回は1年後に来てください、と言われて眼医者を後にしたが、何しろ待ち時間が長くて疲れ果てた。で、その定食店にビールを飲みに寄った。私の後、しばらくして好敵手86歳が登場する。私を見るなり、彼の目が輝く。早速、ヘボ将棋が始まる。その人は、前回の私との勝負を省みて傾向と対策を練っている。2度勝って、3度目に、いや、この人の努力はすごい、と感心してしまった。私への対策を幾つも、工夫している。人間相手に将棋をすると、そういう、相手の成長だとか対策だとか人間的営為が見て取れる。私は勝負を忘れて、人間相手の将棋の味わいを堪能していた。そうしたら、厳しい一手を指されて負けてしまった。
いやぁ、やっぱり勝負事は、強い弱いではなく、人間相手にやれるから面白いのだと改めて思った。そりゃぁ今の私はヘボ将棋だ。昔に較べて格段に弱い。でも、楽しい。4戦目を速攻で勝ってその日も勝ち越したが、そういう問題ではない。勝敗を度外視して、駒を動かすことを純粋に楽しめること、相手の努力とか気持とかそういうことのやり取りができること、相手の悔しそうな顔を見て飲むビールの美味しいこと・・・。ありがとうございました。また遊んでくださいね、S大先輩(笑;;
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けれども、近所の飲み屋さんで、ん十年ぶりに将棋を指した。酔っぱらっていたし、どうせヘボ将棋じゃん、という侮りもあった。当然のように私は2回勝ったが3回目に負けた。わざとではない。すげぇと思った。その日は3勝1敗だったが、お相手の人はそれから私を好敵手として認知したらしく、親しい別の飲み屋のテルちゃん(ママさん)に、アイツ次はいつ来るかな、と何回も訊くそうだ。一度テルちゃんを介して電話で誘われたが、午後の時間に飲みに出かけるとその後何もできなくなる。その日は、コード譜を作っていたので、申しわけないけれど断った。
別の日、午前中、眼医者に行った。白内障手術の後、3度目の診察。次回は1年後に来てください、と言われて眼医者を後にしたが、何しろ待ち時間が長くて疲れ果てた。で、その定食店にビールを飲みに寄った。私の後、しばらくして好敵手86歳が登場する。私を見るなり、彼の目が輝く。早速、ヘボ将棋が始まる。その人は、前回の私との勝負を省みて傾向と対策を練っている。2度勝って、3度目に、いや、この人の努力はすごい、と感心してしまった。私への対策を幾つも、工夫している。人間相手に将棋をすると、そういう、相手の成長だとか対策だとか人間的営為が見て取れる。私は勝負を忘れて、人間相手の将棋の味わいを堪能していた。そうしたら、厳しい一手を指されて負けてしまった。
いやぁ、やっぱり勝負事は、強い弱いではなく、人間相手にやれるから面白いのだと改めて思った。そりゃぁ今の私はヘボ将棋だ。昔に較べて格段に弱い。でも、楽しい。4戦目を速攻で勝ってその日も勝ち越したが、そういう問題ではない。勝敗を度外視して、駒を動かすことを純粋に楽しめること、相手の努力とか気持とかそういうことのやり取りができること、相手の悔しそうな顔を見て飲むビールの美味しいこと・・・。ありがとうございました。また遊んでくださいね、S大先輩(笑;;
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