昔、犬と散歩に行って、散歩綱を解いたことがあった。テレビで、犬の綱を解いても飼い主が呼ぶと犬が戻って来て仲良く遊んでいるのを見て、それに憧れた。犬は喜んで飛んで行って、呼ぶと確かに帰って来た。それを2~3回やって散歩綱に留めた。後は、散歩綱で歩いた。しかし、カチッと音がして綱を留めた瞬間、犬がしまったという顔をした(笑;;
そして、次の散歩の時、もう一度それをやったら、今度は戻っては来るものの、絶対に散歩綱の再装着をさせない 。するりと身をかわす。あぁコイツ、学習したなと思った。後は、追ったら逃げる。戻ると、近くに来る。やられたと思った。散歩にかけられる時間は、犬はたくさんあるけれど、少年の私には他にやることもある。根負けして、犬を放置したまま家に帰ることにした。犬には、ちゃんと帰って来いよ、と言った。たぶん、賢い犬なので気が済んだら戻っては来ると思った。
夕方、戻って来た犬は庭で水を飲んでいた。満足したらしく、大人しく庭の鎖に首輪を留めさせてくれた。何事もなくてよかった、と思った。それで、それからは、散歩中に放犬するのはやめた。犬も、それを求めなかった。散歩に連れて行ってもらうだけで、まぁよしとしよう、と思ったのかもしれない。犬とあの川沿いの遊歩道を何回も走っては戻り、また走ってを繰り返したのは楽しかった。ホントごめん、毎日連れて行ってあげられなかった。あんなに散歩を喜んでいたのに。そんな思いが自作曲の『くりのワルツ』には、込められています。
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