世界中の埋蔵原油を狙い続けてきた勢力の、次なるターゲット(その2) | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

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実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 前回の投稿でリンクを貼って引用しました、2019年末のこの資料に基づいて、原油確認埋蔵量(Proved Reserves)の国別の順位、1位から10位までを、書き記してみます。

 

 1. ベネズエラ   (17.5%)

 2. サウジアラビア (17.2%)

 3. カナダ     (9.8%)

 4. イラン     (9.0%)

 5. イラク     (8.4%)

 6. ロシア     (6.2%)

 7. クウェート   (5.9%)

 8. アラブ首長国連邦(5.6%)

 9. 米国      (4.0%)

10. リビア     (2.8%)

 

この順位表、先の大戦の後に繰り広げられてきた、様々な争いごとを思い起こさせるものになっているような気がしますが、皆さんはどう思われますでしょうか。以前の投稿で列挙した政治家、フセイン、カダフィ、プーチン、チャベス、彼らの国が全て、含まれています。

 

 で、プーチン大統領のロシアの油田及びガス田の地図(ここをクリックした後、図表左下の「Click to view larger map」をクリックすると、ロシアの油田及びガス田の地図が表示されます)を見て下さい。原油、天然ガスともに、生産量の多い地域は西シベリア(West Siberia)です。そして、地図上において深緑色で塗りつぶされているこの地域の北部は、北極海の沖合の大陸棚(continental shelf)を含んでいます。

この大陸棚は、北極域研究共同推進拠点の本村眞澄氏のこの文献に拠りますと、原油・天然ガスを胚胎する(=生み出す)陸域の堆積盆地の北方延長の部分となっていて、とても有望な場所だそうです。また、バレンツ海は、冬季も結氷しないという操業上の好条件を備えているそうです。

 

 今まさに、北極圏において資源開発が進むロシア。そのようなロシアの原油・天然ガスの利権を、プーチン大統領の手から、完全に切り離したい。そして、我が物にしたい。もしも、世界中の埋蔵原油を狙い続けてきた勢力が、そう強く渇望し、そのための計画を練り上げたと仮定するなら、どのような計画が考えられるか。

 

 またまた、長くなってしまいましたので、続きは次回ということに、させて下さい。

 

 

神奈川県横須賀市にて

佐藤 政則