サッダーム・フセイン (1937 - 2006、享年70)
ムアンマル・カダフィ (1942 - 2011、享年70)
ウラジーミル・プーチン(1952 - )
ウゴ・チャベス (1954 - 2013、享年60)
今月の上旬に、たまたま、近代石油産業や産油国について思い返していたら、産油国の政治的指導者4名の名前が、さっと脳裏に浮かんだので、生年順に並べてみました。
毀誉褒貶相半ばする人物が並んでしまいましたが、それは偶然で、僕が着目したのは、国内外における人物評価ではありません。産油国の政治的指導者の、自国の石油産業に関する政策にのみ着目し、似通った部分があると感じた4名の名前が、脳裏に浮かびました。
(上掲の4名のうち3名が、既に故人になられています。その3名の死に際がどのようなものであったか、深入りはしませんが、3名とも長命ではなかった印象があるのも、偶然でしょう。)
有事の際、制空権を握るために、圧倒的な航空兵力が必要であることは、言うまでもありませんが、航空機を飛ばすには、重い石炭ではなく軽い石油が、どうしても欠かせません。今風の便利で快適な生活を可能にする上で重要な要素である石油は、軍事においても、もちろん、重要な要素です。そのような意味で、石油産業は、とても重要なものでしょう。
自国の石油産業の主導権を、国際金融資本などとも呼ばれる強大な外国資本に握られている状況に挑み、国有化を計ったり、国際金融資本の影響力を減じる様々な施策を打ったりした政治的指導者が、どのような末路をたどるに至ったか、もしくは、今後、至るのか。
まるで、勧善懲悪ものの芝居の筋立てを見せられているように感じてしまう各種報道に惑わされて、「人々を分割し、互いに反目させて、統治すること(to divide and rule)」を常套手段とする勢力の思う壺にはまらぬよう気を付けたいと、僕は思っています。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則