ジャヤワルダナ蔵相演説「憎しみで行動する限り、憎しみは終わらない」 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

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実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 前回の投稿の結びのところで、復活祭の日(Easter Sunday)であり、同時に、過ぎ越しの祭りの期間中でもある4月21日の朝、特別な日曜礼拝(Sunday service)の時間を狙った同時多発テロ攻撃が、スリランカで発生したことに触れ、スリランカのジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ蔵相(1978年、第2代大統領に就任)が、1951年9月6日にサンフランシスコで行った演説の一部を、引用させていただきました。

 

 文章が長くなってしまったため、そして、日本の、言うなれば、独立記念日である4月28日まで、あまり日がなかったため、先に、氏が大東亜共栄圏に言及されている段落を、引用させていただきました。後になってしまいましたが、「目覚めた人、真理を悟った者」である仏陀(ブッダ。仏教の開祖である釈迦)の、"Hatred ceases not by hatred, but by love."という言葉が出てきます、その次の段落の前半も、引用させていただきます(このPDFファイルの2頁目の、最後の段落の前半)。

 

 

We in Ceylon were fortunate that we were not invaded, but the damage caused by air raids, by the stationing of enormous armies under the South-East Asian Command, and by the slaughter-tapping of one of our main commodities, rubber, when we were the only producers of natural rubber for the Allies, entitle us to ask that the damage so caused should be repaired. We do not intend to do so, for we believe in the words of the Great Teacher whose message has ennobled the lives of count-less millions in Asia, that “hatred ceases not by hatred, but by love.”

 

拙訳

我々、セイロン(スリランカ民主社会主義共和国の旧称)の人々が侵略されなかったことは、幸いなことでした。しかし、我々は、(日本軍の)空爆による被害、陸軍南方軍部隊の大規模な投入による被害、そして、当時、我々は、連合国への唯一の天然ゴム供給者()でしたが、我々の主要産品の一つであるゴムの木が致命的に傷付けられるという被害を、被りました。我々は、当然、これらの被害に対する補償を要求する権利があります。我々は、補償を要求しようとは思っていません。なぜなら、アジアの多くの人々の生き様や精神は、開祖、仏陀の教えによって、高められてきましたが、我々は、仏陀の言葉である「憎しみの気持ちで行動する限り、憎しみは終わらない。憎しみを終わらせる(あなたを憎しみから解放してくれる)のは、慈愛の気持ちです 」を、信じているからです。

 

()ゴムで作られるタイヤのほとんどは、軍需品です。

 

 

東京都八王子市にて

佐藤 政則

 

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