スリランカのジャヤワルダナ蔵相が、1951年にサンフランシスコで行った演説 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

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 例年、春頃、当地横須賀で、いわゆるスカ色のラインが施された電車が走る横須賀線に乗っても、また、主に赤い電車が走る京急電鉄線に乗っても、千葉県も出資しているテーマパークの、「EASTER」と書かれた車内広告を見かけるようになり、いよいよ、「イースター」まで商売の材料にして、それなりの数の人が集まる、そんな世の中になったのだなと、感じています。

 

 もちろん、「イースター」と言っても、恐らく、「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春を忘るな」の「東風(easterly wind)」の「イースター」ではなく、「イエス・キリストの復活(the Resurrection)を祝う、キリスト教最大の祝祭である復活祭」の「イースター」のことだと、思われます。

今、そのテーマパークのウェブサイトを見てみたのですが、「菅原道真」の文字も、「イエス・キリスト」の文字も見当たらなかったので、裏付けが取れていませんが。

 

 今年は、4月21日の日曜日が、復活祭の日(Easter Sunday)。そして、4月19日の金曜日の日没からの一週間(明後日、4月26日の日没まで)が、復活祭の原型と考えられているユダヤ教の過ぎ越しの祭り(Pesach、Passover)の期間。過ぎ越しの祭りは、ユダヤ教三大祭りの一つと言われています。

前々回の投稿で、「インド及びその周辺」という略し方をしましたが、西から、アフガニスタン、パキスタン、インド、スリランカ、バングラデシュ、ミャンマーを指して、そう略しました。全て、かつて、英国の支配下にあった国です。報道によれば、その中の一国、スリランカで、復活祭(と過ぎ越しの祭り)の日を狙った同時多発テロ攻撃(terror attacks)が、4月21日の朝、発生し、350名以上の方が亡くなられたそうです。亡くなられた方々のご冥福を、お祈り申し上げます。

 

 4月28日は、67年前、先の大戦に関する講和条約、いわゆるサンフランシスコ条約が発効し、制限されていた我が国の国家主権(sovereignty)が回復したはずの日、つまり、我が国が独立国に戻ったはずの日です。その4月28日を前に、先の大戦後の1948年、英国の支配から、まずは、英連邦(the Commonwealth of Nations)の自治領として独立したスリランカで発生した惨事の報に接し、絶句して言葉がありません。

なので、1951年9月6日に、スリランカのジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ蔵相(1978年、第2代大統領に就任)が、サンフランシスコで行った演説の一部を、少し長くなりますが、引用させていただきます(このPDFファイルの2頁目の、上から4段落目)。

 

 

Why is it that the peoples of Asia are anxious that Japan should be free? It is because of our age-long connections with her, and because of the high regard the subject peoples of Asia have for Japan when she alone, among the Asian nations, was strong and free and we looked up to her as a guardian and friend. I can recall incidents that occurred during the last war, when the co-prosperity slogan for Asia had its appeal to subject peoples, and some of the leaders of Burma, India, and Indonesia joined the Japanese in the hope that thereby their beloved countries may be liberated.

 

拙訳

なぜ、アジアの人々は、日本が自由になることを切望するのか。理由は二つ。一つは、我々の、長年にわたる日本との関係。もう一つは、アジアの中で、日本ただ一国が、強く自由の身で、虐げられていたアジアの人々が、日本を、守ってくれる友人として仰ぎ見ていた時に、日本に対し抱いた尊敬の念。

私は、先の戦争中、虐げられていた人々が、大東亜共栄圏というスローガンに光を感じ、そして、ビルマ、インド、インドネシアの一部の指導者が、祖国が解放される日が来ることを希求して日本軍に加わった頃に起きた、様々な出来事を、覚えています

 

 

神奈川県横須賀市にて

佐藤 政則

 

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