*2019年3月24日(日)19時40分 本文の末尾に、追記をしました。
初っ端から、抽象的な話が続きますが、「国」という漢字の旧字は「國」、「國」の元々の字、原字は「或」。「或」という漢字を分解すると、「戈」と「口」と「一」。
「戈」は、矛(ほこ)と盾(たて)の矛、つまり、武器を意味します。
「口」は、むら、つまり、人などが群(むら)がっている場所を意味します。
「一」は、境界を意味します。
結局のところ、「国」という漢字は、そもそも、「人々が、厳しい環境の中で、肩を寄せ合い群(むら)がって村(むら)を作り、敵が境界を越えて攻めて来れば、武器を使って村を守り、村の安寧(あんねい)、つまり、村人の安定した生活を実現する、そのような区域」を意味します。
話が変わりますが、我が国の元号で、「寛」の字から始まるものを列挙すると、
寛平、かんぴょう、(西暦)889-898年
寛和、かんな、985-987年
寛弘、かんこう、1004-1012年
寛仁、かんにん、1017-1021年
寛徳、かんとく、1044-1046年
寛治、かんじ、1087-1094年
寛喜、かんぎ、1229-1232年
寛元、かんげん、1243-1247年
寛正、かんしょう、1460-1466年
寛永、かんえい、1624-1644年
寛文、かんぶん、1661-1673年
寛保、かんぽう、1741-1744年
寛延、かんえん、1748-1751年
寛政、かんせい、1789-1801年
僕は、2013(平成25)年より、高齢者介護の仕事をしていて、日々、ご高齢の方々と接する機会があります。人は、歳を重ねて高齢になれば、心身の機能が、どうしても低下し、「寝て起きて、食べて出すものを出し、入浴をし、日々、生きていること自体が仕事」のような状態になっていきます。なので、高齢になり心身の機能が低下していけば、高齢になられたご本人の意思を無視して、実務に就くことを無理強いすべきでないと、僕は思っています。
今上陛下のご年齢(=聖算。陛下のご略歴)、また、今上陛下の「国事行為などのご公務や宮中祭祀の際に、もの忘れが増え、周囲の方々に迷惑をかけ申し訳ない」という旨のご発言などについて、僕なりに考え、5年前に、「国事行為の委任や皇太子殿下の摂政就任について、検討すべきではないでしょうか」と、書かせていただきました。
そう書かせていただいてから5年近くの歳月が経ち、ようやく、皇位継承のときを間近に控え、様々な要因(皇太子同妃両殿下のお人柄、皇位継承の順位が上位であられる文仁(ふみひと)親王殿下と悠仁(ひさひと)親王殿下のお人柄、直近の元号の並び具合、元号の漢字の画数、元号の読みの最初の字の五十音順縦の行が被らないか、などなど、書き切れません)を僕なりに勘案し、個人的に、徳仁(なるひと)親王殿下の御代の元号は「寛安(かんあん)、もしくは、寛化(かんか)」ではなかろうかと思っていたところ、「テレビタレントのベッキーさんが、広心ではと予想し、批判を受けている」という芸能界ニュース記事を目にしましたので、少しだけ、そのことについて書かせていただきます。
僕は、テレビ受像機を持っていないので、ベッキーさんがどういう方なのか、あまり知りませんが、お若い方が、せっかく、我が国の皇室や伝統に少しでも関心を寄せ発言されているのだから、それなりの年齢の者は、寛容、寛恕(かんじょ)の心で対応してみても、宜しいのではないでしょうか。
また、「広」という漢字も「心」という漢字も、過去に前例がないため、採用される可能性は低いと思われますが、ベッキーさんの言わんとされていること自体は、元号として、そう的外れではないと、僕は思います。因みに、僕は、前述の「寛安」に、「寛恕の心で、世の安寧を実現していく。そういう時代であって欲しい」というほどの意味合いを込めています。
あと一週間ほどで、新しい元号が公表されるようです。皆様は、新しい元号について、どのようにお考えでしょうか。
追記
ベッキーさんが、以前、不倫がどうのこうのということで騒がれていたことは、もちろん、存じ上げていましたが、上記URLのニュース記事に、ベッキーさんが、最近、結婚されたことが書かれていなかったので、そのことを知りませんでした。
ベッキーさんの結婚相手の方が、どうやら、結婚前に、よく浮き名を流した方で、そのことを踏まえての批判続出という結果のようですね。少し、合点がいきました。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則
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