蒸し暑い夕刻、御所の周りを走らせていただき思ったこと | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 ほぼ一週間前、先週の土曜日の夕刻、兵庫県から神奈川県に戻る途中、JR京都駅で途中下車し、八坂神社を訪れました。僕が、学生で、京阪電車の京阪本線沿線に住んでいたころは、京都市営地下鉄は、南北に走る烏丸(からすま)線のみで、東西線は開通しておらず、まだ、東西線に乗ったことがなかったので、「せっかくだから、この際、乗ってみよう」と思い、少し、大回りですが、烏丸線の京都駅から東西線の三条京阪駅まで市営地下鉄に乗り、三条京阪駅から歩いて、八坂神社を訪れました。

 台風が過ぎ去った直後で、日中、気温がぐんぐん上がり、大変蒸し暑い夕刻でしたが、祇園祭(前祭の)山鉾巡行を次週に控え、八坂神社周辺、祇園の界隈は、人でごった返していました。そのため、八坂神社前の祇園交差点から四条大橋まで、走ることができず歩きましたが、四条大橋から鴨川沿いを北上し、(京都)御所の周囲を半周し、烏丸線の今出川駅まで、自分の足で走り、時間の都合上、御所を一周することを断念し、今出川駅から地下鉄に乗り、京都駅に戻りました。

 今、括弧を付して、(京都)御所と書かせていただきました。畏れ多いから、『所』という字の前に『御』という字を置いて、お住まいを表す語とさせていただいているのに、更にその前に、字を加えるというのは、何だか、申し訳なく思います。現在、日本の首都、政府が置かれている都市は、たしかに、東京ですが、天皇皇后両陛下は、政治ではなく、政(まつりごと)、つまり、祭祀を司り、常に、国民の幸せを祈っておられます。

 天皇皇后両陛下に、住まっていただく場所、そして、祭祀を司っていただく場所として、政治経済の中心地である大都市、東京が、適切であるとは、僕は、思っておりません。また、お年を召しておられる天皇陛下に、祭祀以外のこと、具体的に申し上げれば、国事に関する行為などの公務をお願い申し上げることも、改めるべきではなかろうかと、思っております。国事に関する行為を委任する憲法4条2項)ことや、摂政を置く(憲法5条)ことを、検討すべきではないでしょうか。

 蒸し暑い夕刻、御所の周りを徘徊させていただき、一日本国民として、そんなことを思いました。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則