分厚い取扱説明書、技術の見本市のような製品 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 ここのところ、ガチガチの文章が続きましたので、今回は、家電品について、書かせていただきます。

 日立に続き、東芝も、テレビ受像機の国内生産を終了させるとのこと、驚きました。日本は、たしかに、人口の割に、自動車のいわゆる完成車メーカーの数や、総合家電メーカーの数が多い。

 私の出身地、兵庫県姫路市の西隣りにある揖保郡(いぼぐん)太子町には、東芝の姫路半導体工場がある。この事業場は、かつて、ブラウン管テレビの製造拠点だった事業場で、近年、プラズマや液晶に続く次世代テレビと言われていたSEDテレビの製造拠点に、内定していたが、SEDテレビという規格自体が、頓挫した。

 また、姫路市の臨海部には、地方公共団体による誘致合戦の末、パナソニックの液晶テレビ工場が、わずか数年前に、完成したばかりだけれど、「テレビを作れば作るほど赤字」の状態が続いている。

 日本経済は、通貨を投機の対象にするという、とんでもない制度、変動相場制に、翻弄されてきた、そして、今も翻弄されている。が、日本の家電ブランドが輝きを失った原因は、それだけではないと思う。
いつのころからか、取扱説明書が分厚くなり、読みづらくなった。技術の見本市のような製品を作り、高付加価値製品だと言って、売価をつり上げていった。

 私は、3年前からMacBookを使っているが、最初に買ったパソコンは、東芝の青梅事業所で製造されたダイナブックEZ(OSは、MS-DOS)。どちらも、「技術の見本市のような製品」という印象ではなく、使う人が欲しいと思う機能だけを厳選して盛り込んでいる、そういう印象です。

 ダイナブックEZの発売からほぼ20年。日本製のパソコンを使っていないことに対し、日本国民として忸怩たる思いがあります。まとまりのない文章になってすみません。
国際通貨制度を、どう修正していくか。緊急の課題だと思います。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則