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繰り返す閉塞性胆管炎で


経皮的ドレナージを受けている80代後半の男性患者さん。


これまでは、治療後にドレナージチューブを抜去出来て


体力も何とか持ちこたえていたので


その都度、自宅に退院されていました。

 

 

今回は、状態が不安定なためドレナージ抜去は出来ず


度重なる入退院で体力も落ちて


寝たきり状態となってしまい


自宅に退院するのは難しいと判断されたため


その後の療養目的で私の勤務先に転入院されました。





同居していた2人の息子さん達は


前に入院していた医療機関の担当医から説明を聞いていたでしょうが


あきらめ切れないのでしょう。


息子さん達「チューブは抜いてもらえますか?数秒でも立てたら家に連れて帰りたいんです。」


私「まず、チューブを抜くのは難しいでしょうね。そして、下肢の筋肉の廃用萎縮に関節拘縮がありますので、立てるようになるのも難しいと思います。」


こんなやり取りをしました。






ドレナージチューブが留置されていても


寝たきりでも


訪問診療や訪問看護、介護をフル活用したら


自宅で生活することは可能だと思いますが


息子さん達は、経済的なこともあるのか


これまでのように


自分達だけでお世話をすることにこだわっている様子でした。


 




このことから


現状では、自宅に退院することは難しいという結論になりました。


ご家族にとっても、ツラいことだと思いますが

患者さんの体力低下が進んでしまったので


仕方ない、と納得頂くしかないですよね。


奇跡的な回復が、決して無いわけではないので


それを祈りつつ、療養していただきます。