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暑熱への曝露は、心血管疾患(CVD)や
CVDによる死亡の危険因子の1つであると言われています。
そのため、地球温暖化とともに人口の高齢化が進めば
世界のCVDによる負担は増大すると予測されています。
オーストラリアのUniversity of Adelaidなどの研究グループは
暑熱曝露とCVDアウトカムの関連について検討するため、
世界のさまざまな気候帯の地域で実施され
1990年1月1日~2022年3月10日に発表された観察研究266件の
解析を実施しました。
CVD関連死を原因別に見ると
気温の上昇に伴うリスクが最も高いのは
脳卒中による死亡で
次いで冠動脈疾患による死亡、心不全による死亡となり
CVD罹患リスクに関しては
気温の上昇に伴うリスクが最も高いのは
院外心停止リスクで、次いで不整脈および心停止が続きました。
気温が1℃上昇するごとにCVD関連死リスクは2.1%上昇し
CVD罹患リスクは0.5%上昇することが明らかになりました。
今後、さらに温暖化が進み、高齢者人口の割合が増加すれば
気温の上昇に関連したCVD関連の病状悪化例が
増加する可能性がありますので
暑熱期のCVD関連障害を予防するための方策が
示されることを望みます。
とりあえずは、こまめな水分補給に手のひらクーリングなど
身近なところから対処なさってくださいね。
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