ご訪問ありがとうございます
ご高齢になると、若い方のようには
検査や治療が受けられないことが多くなりますよね。
加えて、認知症があると…。
グループホームに入居されている80代の女性の認知症患者さん。
お腹が痛いと訴えてぐったりしていると
外来に受診されました。
診察では下腹部に便秘と思われる所見がありました。
念のため、腹部X-pを撮影したところ
直腸からS状結腸に便が貯留していました。
朝1番に受診され、浣腸をして便がしっかりと出て
500mlの点滴を行いましたが
帰院出来るほどには回復しなかったので
治療継続のために入院していただいて
経過観察することとしました。
入院後、500mlの点滴を2本終わった頃
夕方には点滴の自己抜去をして
ベッドから離れて
ナースステーションまで歩いて来れるまでに回復されました。
腹痛があったことも忘れて
どうしてここにいるかもわからない状況でしたので
軽いパニックになっておられました。
便秘も改善し、全身状態も回復されたので
その日の夕方には退院していただくことにしました。
認知症になっても、いろいろな病気になります。
検査や治療についての理解が出来ずに
協力が得られないことも多いので
いろいろと難しいこともあるのですが
とりあえず、治ってよかったです。
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