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妊娠中に風邪をひいたりして体調が悪いときに
処方できる薬は限られていますよね。
妊娠している場合
西洋薬では飲んではいけない禁忌の薬というものがあるのですが
漢方薬は、基本的に禁忌ではないとされています。
そんな漢方薬を
症状、状態に合わせて上手く使っていただきたいなと
いくつか例を挙げてみたいと思います。
感冒・気管支炎
①葛根湯
急に発熱して、頭痛、肩や首筋が凝るような時
また、乳腺炎に用いることもあります。
②麻黄湯
急に発熱して、頭痛がある時
葛根湯との違いは、関節痛や鼻づまりがある時には麻黄湯がよく使われます。
③麻黄附子細辛湯
強い悪寒(さむけ)の症状がある時
④麦門冬湯
痰の切れにくい時
また、反射性の激しい咳を伴う気管支喘息にも用いることがあります。
つわり
①小半夏加茯苓湯
めまい、嘔吐が強い時
細粒であるため、それ自体を服用出来ないこともありますので
その時は細粒を微温湯で溶かし、少量ずつ内服すると良いでしょう。
②半夏厚朴湯
不安や不眠が強く、喉のつかえを訴える時
便秘症
①大建中湯
頭痛
①呉茱萸湯
②五苓散
のどの渇きや排尿が少ない時
花粉症
①小青竜湯
くしゃみ、水様性の鼻汁を流す時
②麻黄附子細辛湯
鼻汁より鼻づまりの症状が強い時
貧血
①当帰芍薬散
疲労しやすく、足腰の冷えやめまいを伴う時
女性疾患の万病の方剤として知られています。
②人参養栄湯
疲労倦怠、食欲不振が強い時
③加味帰脾湯
不安が強く、不眠症を伴う時
むくみ
①柴苓湯
のどの渇きや排尿が少ない時
こむら返り
①芍薬甘草湯
急激な筋肉のけいれんが起こる時
また、三陰交という筋肉を軟らかくするツボを
同時に押さえるとより効果があります。
不安、不眠、神経症
①女神散
のぼせ、頭痛、めまい、動悸、肩こり、精神不安がある時
②抑肝散陳皮半夏
イライラが前面に出て、神経が高ぶっており、不眠を強く感じる時
妊娠中は精神的にも肉体的にも不安定になりがちです。
主治医と相談しながら
症状に合わせて漢方薬を使っていただいて
より快適なマタニティーライフをお過ごしくださいね。
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