男女問わず、体型は気にされる方は多いようで
特に若い女性は、健康よりも美容のために
ダイエットに取り組む人が少なくないように感じます。
適正な方法でダイエットするのは良いのですが
やりすぎてしまうと体に悪影響が出てしまいます。
このことについてお伝えしたいなと思います。
理想の体重にやせたいと思う女性が多い
12歳～19歳までの女性に行った
「ダイエットに対する意識調査」では
現在自分は太っていると思うと回答した人が60％
理想の体重にやせたいと思っている人は
80％近くにものぼっています。
このような結果から
若い女性のダイエットへの関心の高さがうかがえます。
しかし、過剰なダイエットは身体に異変を引き起こします。
たとえば、体調不良のひとつに「月経不順」が挙げられます。
過剰なダイエットで月経不順や無月経に
正常な月経周期は25日～38日で
１回の月経は３日～７日続きます。
この周期に当てはまらない状態が
３ヵ月以上続く場合は月経不順と考えられます。
ダイエットによって、必要以上に食事の量を減らしたり
短期間で体重を減らすことを続けると
月経不順になる場合があります。
体脂肪率が大幅に少なくなり
一時的に栄養失調状態になるため
女性ホルモンがスムーズに分泌されなくなるからです。
また、18歳以下の続発性無月経に関する
アンケート調査では、減食が無月経の誘因の第１位となり
肥満度を表すBMI が18.1以下になると
無月経になる危険が高いといわれています。
月経不順には病気が隠れていることも
月経不順は、卵巣の病気によって起こることも考えられます。
近年、男性ホルモンが多い人などに増えているのが
『多嚢胞性卵巣症候群（たのうほうせいらんそうしょうこうぐん）（PCOS）』
という病気です。
『多嚢胞性卵巣』とは、
卵細胞の入った袋のような細胞集団の『卵胞』が
卵巣にたくさんできてしまう状態であり
排卵しづらい、排卵がないなどの症状がある場合に
『PCOS』と診断されます。
月経不順、無月経、不妊を引き起こす
PCOSのはっきりとした原因はわかっていませんが
ホルモン分泌の異常が有力視されています。
PCOSの治療法は
おもにホルモンを投与して排卵を起こす方法です。
妊娠を早急に希望する場合は
排卵誘発剤も使用されます。
月経不順があるなら婦人科へ
月経不順は、身体の異常を示すサインなので
症状が現れたら恥ずかしがらずに婦人科を受診しましょう。
また、定期的に検診することも大切です。
美しく健康的な体型をめざすためのダイエットで
病気になるのは本末転倒になってしまいます。
バランスの摂れた食事と
適度な運動の組み合わせで
適切なダイエットに取り組んでくださいね。
