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夏は手足口病が流行する時期です。

名前のとおり
 
手や足、口の中に
 
水疱性の発疹が出るという手足口病。

お子さんの病気というイメージが強いですが
 
大人の方もかかることもあるということ
 
ご存知ですか?
 
そのことについてお伝えしたいなと思います。
 

 
 
 
お孫さんが手足口病にかかって面倒を見て
 
その後
 
ご自分も水疱が出てきたという女性患者さんが
 
ある日受診されました。
 
体がだるくて
 
手や足に水疱が出来ていましたが
 
足の裏にも水疱が出来ており
 
困ったことに、それが痛くて歩けませんでした。
 
お仕事されていましたが、靴も履けないので
 
お休みせざるを得ませんでした。
 
 
 
 
 
 
お子さんは水疱が出来ても軽症で済むことが多いのですが

大人の方がが手足口病にかかった場合
 
お子さんよりも重症になりやすいので、注意が必要です。
 
手足口病は三大夏風邪のひとつと言われるように
 
夏に流行する感染症。

例年、6~8月に流行のピークを迎えます。
 
 
 
 
 

手足口病の原因は

手足口病は、ウイルス性の感染症です。


原因のウイルスとしては

 

コクサッキーウイルスA6、A16や

 

エンテロウイルス71 などで

 

いくつかの種類のウイルスにより

 

引き起こされます。

 

これらのウイルスが次のような経路で感染します。

 

 

 

 

 

・飛沫感染

咳やくしゃみで

 

飛び散ったしぶきに含まれたウイルスが

 

口の中に入り感染すること

 

 

 

 

 

・接触感染

水疱の中身や便に排出されたウイルスを

 

手などでふれ

 

その手で口や鼻の粘膜にふれて感染すること

(治ったあとでも、比較的長い間、便からウイルスが排出されます)

 

 

 

 

 

このように

 

手や口などを介して感染することが多いため

 

手足口病の予防には手洗い・うがいが大切です。

 

 

 

 

 

手足口病に大人がかかったら

手足口病は

 

患者さんの半数が2歳以下と言われているほど

 

乳幼児に多い感染症です。


大人の方の場合

 

過去に感染して免疫がある場合が多いのです。

 

 

 

 

 


ですが、手足口病の原因ウイルスには

 

いくつも種類があるので


子どもの頃にかかったことのある人も

 

安心はできません。


感染したことのないウイルスにあたれば

 

大人であっても発症してしまうことがあるのです。

 

 

 

 

 

 

患者さんを診察した印象では

 

大人の手足口病のほうが

 

症状が強く出やすいように感じます。


ご紹介したように、足にできた水疱が痛くて歩けない

 

靴が履けない、全身のだるさがある

 

このような症状が現れることもあります。

 

 

 

 

手足口病には対症療法での治療

手足口病にかかって

 

医療機関に受診された場合の治療ですが


残念ながら

 

手足口病に効く治療薬(抗ウイルス薬)はありません。

 

 

 

 

 


基本的には

 

症状をやわらげるための対症療法を行います。


口の中の発疹がひどくて

 

食事や水分を取れないときには点滴で水分を補給する

 

熱が出たら解熱剤を使う、などです。

 

 

 

 

 


基本的には軽症で済むことが多く

 

数日のうちに治りますが

 

まれに重症な合併症を引き起こすこともあります。

 

痛みが強い、高熱が出る、熱が下がらない

 

嘔吐する、頭が痛い、視線が合わない、

 

ぐったりしている

 

といった症状がある場合には

 

重症の合併症も心配です。

 

ガマンせずに医療機関に受診してくださいね。

 

 

 

世の中にはいろいろな感染症がありますね。

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