左手親指周りの負傷にもかかわらず,どうにか総合7位で終えた「関東大会」「高校選手権」「高体連全国選抜」の県予選.

 

 

 「個人戦」の6位入賞には1ピン差で届かなかったが,大健闘して「関東大会」は他校の選手(総合4位!)とメイクチームでの出場が決まった.

 来週の最終選考次第ではあるけれど,大きく崩れなければ「高校選手権」も出られるんじゃなかろうか.それがダメな場合も「高体連全国選抜」に回ることになるから,今年度も少なくとも1回は「全国大会」出場が「ほぼ確定」した.

 

 ところが実は,この「予選会」と同日,別の大会の予定が入っていた.

 

 「第29回横浜市障害者スポーツ大会」通称「ハマピック」のボウリング競技だ.

 

 (↑ これは昨年度の大会のもの)

 

 昨年度,長男は「少年の部」で2位と健闘したが,惜しくも「全国障害者スポーツ大会(障スポ)」への出場からは漏れた.

 

 

 「少年の部・優勝」のK君も,前年度出場したこともあったのか選外になって,鹿児島に行った横浜市選手団は「青年」「壮年」のみでの構成だったようだ.

 

 「少年の部」は,開催年度の4月1日時点で「19歳以下」が対象のため,K君は今年度から「青年」の部に移行.

 昨年度の時点では「少年の部」参加者の中で,K君と長男だけが飛び抜けたレベルだったため,今年度は「優勝」の可能性がかなり高い,と思っていたのだが,関東大会等の予選会と同日に重なってしまった.

 昨年度はどうだったんだろう,と思って確認すると,「ハマピック」が23日(日),「関東大会等予選」が30日(日)と分散していたから,両方出られたのだった.

 ちなみにその前年度は,「ハマピック」が4月24日(日)で「関東大会等予選」が5月1日(日)だったので,どうやら「ハマピック」は「4月第4日曜日」,「関東大会等予選」は「ゴールデンウイーク前半の日曜日」という慣例なのかな,と思われる.

 

 「関東大会等予選」については,「等」の中に「高校選手権」や「高体連全国選抜」(の一次選考)を含むため,次の週に「高校選手権」など全国大会の「最終選考会」を行う関係上,ゴールデンウイークの前半と後半に分散させるという形になっているのが大きいと思われる.

 そのため,今年は「ハマピック」が4月の終わりに近付いてしまったため,たまたま重なったということらしい.

 

 長男に「どちらに出る」か確認したら,「関東大会」と即答された.

 「障スポ」の開催県は,昨年度が鹿児島県,今年度は佐賀県で,来年度が滋賀県の予定.「高校選手権」などの全国大会まで見据えたとしても,「高校選手権」は愛知県稲沢市,「高体連全国選抜」は京都府京都市なので,佐賀に行くことを考えるかも,と思ったのだが,長男的には「ハマピック」の「少年の部」の出場機会は,今年出なくても「あと2回」あり,一方で高校の部活動としては「最終学年」だから,そちらを優先する,という考えらしい.

 本人的には,現在の高校生活に対して自発的かつ積極的に参加しているようで,進学前には特別支援学校高等部などと迷ったが,思い切って全日制普通科の高校に行かせて良かったと改めて思う.勿論,特別支援学校を否定している訳ではなく,そちらが合う生徒も少なくないことは承知しているし,そのメリットが大きいことも理解している.両者から選択できる生徒(特別支援学校進学には要件があるから誰でも受験できる訳ではないし,高等学校にも試験や内申書の要件があるので,両方から選べるケースは限られている)の場合に,あくまでも「本人にとってより適している選択を」という趣旨であり,長男にとってはこれがベターだったのだろう,ということである.

 

 関東大会等を「優先」した背景には,これが「最後」だということの他,この高校でただ一人残った「ボウリング部員」という自負もあるのだと思う.

 この春卒業した先輩とともに「全国高等学校対抗ボウリング選手権」に出場し,入賞はできなかったが神奈川県勢ではトップの成績(全国56チーム中14位)を残した.

 

 

 先輩の足を引っ張らないことを祈っていたが,序盤はなかなか調子が上がらなかった先輩を引っ張るかのようにプラスで打ち続けるなど,初めての全国大会出場とは思えない(と県連の人も言っていた)活躍を見せた.小学校以前から10年以上のキャリアがある選手も少なくない中で,マイボウラー歴3年半としては上出来だったと思う.

 

 「一人部員」としても,「全国高等学校ボウリング選手権大会(春高ボウリング)・三重大会」への出場を果たしたし,県高体連の「横浜地区大会」では「優勝」を経験した.

 

 十数人の部員を抱える地区内の他校に対して,たった一人で高校の「看板」を守り切った.

 

 3年生になったが,2年生の部員はおらず,新入生がどれだけ入部するかも未知数だったから,関東大会と言っても基本は「学校対抗」形式なので,そこまでの思い入れがあるとは思わなかった.本人的にはどちらかと言うと「高校選手権」に向いていたようだ.高校対象の「全国大会」としては「高校選手権(個人戦)」「学校対抗(チーム戦)」「春高ボウリング(混合)」が「三大大会」と言えるので,まだ出たことのない「高校選手権」への思いがあるようだ.

 

 そして,最近ではかなり自信も付いたようで「誰でもいいから入ってくれれば,関東大会も学校対抗も連れて行けると思うのに……」と言うようになった.「今から入っても,茨城とか京都の大会に出られるよ,って勧誘するかな」などと言う.

 これまでは,関東大会にしろ学校対抗にしろ「先輩に連れて行ってもらった」ようなものだったのだが,すっかり「連れて行く」立場になったらしい.

 

 結果的に「ハマピック」と「全国障害者スポーツ大会」は諦めることになったが,来年度以降にまた出ればいい,という考えに至ったらしい.ということは,高校を卒業してもボウリングを続ける気がある,ということでもある.

 

 今年度は,高校での部活動(と学業と就活)に専念するつもりのようだ.

 そして,懸案の「新入部員」だが,現在のところ男子・女子各1名が入部,更に男子2名が「仮入部」と,3年ぶりに複数の部員がいる学年が爆誕.女子部員も3年ぶりだ.欲を言えば,女子がもう一人入ってくれれば,女子もチーム戦に「学校」として出られるのだが.

 ただし,全員が「未経験」らしい.

 それでも「若い」から,半年も練習すればAVG.が150を超える(場合によってはもっと出る)のではないかと思うし,上手くいけば「学校対抗」への出場権も得られるのではなかろうか.

 まずは8月の「オール神奈川ジュニアトーナメント」が,新入部員たちの「デビュー戦」になるだろうと思う.

 これからしばらくは,長男が「先輩」として引っ張っていく日々が続きそうである.