長男が高校の部活で,遂に「全国大会デビュー」.

 

 

 高校ごとの「2人チーム戦」形式で行われ,この業界では「ボウリングの甲子園」とも呼ばれる大会だそうだ.

 全国の各都道府県から,男子56チーム,女子19チームが出場.ただし,都道府県ごとに生徒・部員数もかなり違うため,出場校のない府県もあるし,複数チームが選出される都道府県もある.

 神奈川県は,これまでの実績と競技者人口から,全国最多の男子7チーム,女子5チームが出場.

 

 

 この「高等学校対抗ボウリング選手権」の県予選を兼ねた「県高校総体」で,チームとしては全県3位で予選通過したが,男女とも「決勝トーナメント」に進めるのは,予選9ゲームの結果で上位8位まで.

 これまでの状況から,2人9ゲームの計18ゲームトータルピンが3,800でも厳しいようなので,流石に難しいとは思う.

 

 一緒に出る3年生の先輩が,全国でも知られる上級者なのだが,それでも9ゲームで2,100打てるかどうか.それだけ打てても,長男が1,800近く打たなければ,ということだから,ほぼプラスでなければならない.

 先日の「名古屋遠征」では,2センター合計11ゲームで2,200を超える(「星が丘ボウル」では何と5ゲームで1,100超)という「快挙」を成し遂げたが,流石に初めての「全国大会」という大舞台で,そこまでは難しいだろう.

 

 会場は「津グランドボウル(123-048)」.

 

 

 全56レーンと,現在も営業しているセンターとしては,割合大規模であるが,来年になるとレーンを「半減」するらしい.

 そうなると,次回以降の「全国高等学校対抗ボウリング選手権大会」の会場は,ここではなくなる可能性が高そうだ. 

 

 現在の「津グランドボウル」のデイリーコンディションは,こんな感じ.

 しかし,この大会では,内外比こそ7:1とそこまでではないが,オイル量は33.7mlとかなりのヘビーなレーン.

 しかも,見た感じかなり伸びてしまいそうな予感がするし,内外比が大きい分,ちょっとしたコントロールミスでとんでもないところに行ってしまいそうな気もする.

 

 更に,予選9ゲームは1ゲームことにレーン移動.

 この状況でプラスを目指すというのは,見ているだけでもしんどい.

 

 予選9ゲームは,3ゲームごとに区切って1回戦・2回戦・3回戦と分かれてはいるが,途中で「脱落」する訳ではなく,単に「時間帯」が区切られているだけである.1回戦と2回戦の間こそ「昼食」を兼ねて45分程度と少し長めのインターバルがあるが,2・3回戦の間は僅かしかなく,ほぼ「朝から晩まで投げ続ける」ようなタフなゲームでもある.

 

 しかし,1回戦は予想外の健闘を見せた.

 何と,長男はプラス49という,それこそ「星が丘ボウル」の時のような絶好調を見せる.

 3ゲーム終了時点で,全体で何と6位というびっくりするような展開で始まった.

 

 このセンター,左側の28番まではそれほどでもないものの,右側の29番以降は相当な「曲者」だと言われている.そのため,右側に入ったチームが「苦戦」していた,という側面もあるようだ.

 予選1回戦は,左端から女子が入っていたこともあり,男子の7割くらいが右側だったらしい.

 長男の高校は,2回戦が右側になるので,そこが「勝負所」かと思う.

 

 出だしは悪くはなかったものの,第5ゲームの前半で躓いてしまった.

 全体では12位まで下がってしまう.

 それでもトータルではまだプラス.予選3回戦は左側に戻るので,挽回できるか.

 先輩の調子も,当然のようにプラスではあるものの,9ゲームで2,000に届くかどうか,というペース.ちょっと本調子ではない.

 

 そして,第7ゲームでついに捕まった.1フレでチョップし,7フレで10番残りをミス.連発も出なくなり,スプリットも出始め,150に届かないゲームを作ってしまい,一気にマイナス37.

 

 でも,一口にマイナスとは言っても,周囲を見渡せばプラスの選手のほうが圧倒的に少ない.

 いつもに較べれば,決して悪くはなく,予想以上に健闘していると言っていい.

 

 

 第8ゲーム,第9ゲームと,僅かながらプラスを続け,どうにかトータルではマイナス35で終える.

 AVG.は196.1となり,これまでの「大会」と較べても,圧倒的な好調だと言える.

 しかも,第8ゲームから第9ゲームにまたがって,何と8連発を叩き出している.

 初めての「全国大会」という舞台で,ここまでの成績を出せたのは,大きな自信になるだろう.

 

 結果として,全体では14位に終わってしまった.

 でも,上位4分の1に入っているし,予想以上の大健闘だと言っていい.

 

 神奈川県から出場した男子チームとしては最上位だったし,個人別に見ても,神奈川県勢の中では4位だ.

 今後の県大会などでは,充分期待できそうだ.

 

 引率の顧問の先生や,県連の会長,コーチなども「初めての全国で,ここまで打てるとは」と驚いていたし,会場に来ていたOBでもある木村晃プロ(1431/60期)からも健闘を褒めてもらっていた.

 

 きちんと習い始めたのは(とは言っても週1階だが),中学2年から.まだ4年足らず.

 上位の選手の多くは,小学生の頃からやっていたと思しき人ばかりの中,ここまで喰い込めたのは予想外だった.

 何しろ,ボールもスペアボール以外は2個しか持っていない.その中でコンディションを見ながら,適宜ボールをチェンジしたりして,どうにかここまでできたのだった.

 

 場所も違えば,大会でもないけれど,昨夜,筆者が「ラウンドワンスタジアム津・高茶屋店」で投げた8ゲーム(左5ゲーム・右3ゲームと分散しているが)のAVG.が196.3だったから,ほぼ同じではあるのだが(そう思えば,あと1ゲーム投げておけば良かった?),左投げで1ゲーム138と落としてしまったゲームがあった.またその他にも左右とも180UPできなかったのが1ゲームずつある.

 長男も,150UPできなかったのが1ゲーム,160台も1ゲームあり,惜しくも190台が2ゲームと,何だか似たような感じだ.

 それでも筆者としては,この「ラウンドワンスタジアム津・高茶屋店」での投球は「絶好調」だったと感じたのだから,長男も「普段の調子を超える大健闘」だったと言っていいと思う.

 

 この「経験」が,これからボウリング以外も含めての「財産」になってくれることを祈る.