さて,「X-BOWL小田原」で投げ終えると,15時に近付いていた.

 

 

 この後は,すぐ「向かい」にある「コロナキャットボウル小田原店」と,根府川の「ヒルトン小田原リゾート&スパ」を考えていたのだが,「X-BOWL小田原」で想定外の10ゲームパック.

 「ミネボウル」でも,思わず8ゲーム投げてしまったこと,平塚市内の所用でちょっと手こずり,時間を要したこと,国道1号などの渋滞等があり,時間的には赤信号.

 

 この際「コロナキャットボウル」は,後日にしても良かろうと考えた.

 何しろ,途中の「大磯プリンスホテルボウリングセンター」を敢えて「通過」して来ており,それと組み合わせることで対応することも可能だ.

 

 となると「ヒルトン小田原リゾート&スパ」に向かうことになるのだが,ここで「勘違い」をしてしまう.

 

 この「ヒルトン小田原リゾート&スパ」の中にあるボウリング場は,平日16時(土休日は11時)オープンと遅い.

 それは知っていた筈なのだが,何故かこれを「15時オープン」と勘違いして思い込んでいたのだ.

 

 そのため急いで行かないと……と,そそくさとフレスポ小田原を発ち,国府津ICから西湘バイパスに入ったのだが,こちらは順調で,石橋ICを出たのが15時過ぎ.

 件の「ヒルトン小田原リゾート&スパ」には,15時半には着いてしまった.

 時間のせいか,まだ駐車場には余裕があったが,考えてみたらド平日だ.

 さて,適当に入ってしまったが,この建物でいいのだろうか…….

 明らかに場違いな客のいでたちなのだが(だからかも知れないが),建物に入っていくと係員が寄ってきた.いやまあ,普通は宿泊客が到着したと思うだろうから,当然の対応なんだろうけれど.

 明らかに「お荷物,お運びしましょう」という感じなのだが,これ「ボール」とかしか入ってないから…….

 

 なお,ここにはJR根府川駅と,本数は少ないが小田原駅からの「送迎バス」もあり,一時は「湯河原パッキーボウル」と組み合わせて,電車+送迎バスという方法で来ることを考えたこともあった.

 

 「この中に『ボウリング場』があると伺ったのですが……」と言うと,奥のエレベータで地下1階に降りろ,との仰せ.

 何も案内が出ていないので,知らなければ絶対にわからない「ボウリング場」ではある.

 

 小さく「ボウリング場」の文字があるが,「本館棟」の地下で「バーデ棟・スポーツ棟」側ではない.

 

 で,地下1階に降りると,いきなりゲームコーナー.

 ますます,ボウリング場がありそうには感じない.

 まあでも,ボウリング場に「ゲームコーナー」は,意外と付き物ではあるのだが.ただし「ゲームコーナー」や「ゲームセンター」に「ボウリング場」が付き物……ということはないだろう.そんな時代が来ればいいのだが,夢物語だ.

 お,どうやらここらしい.

 ……あれ!?

 

 まさか「臨時休業」か……っ!?

 

 ここで,最初は知っていた筈の「16時オープン」を,いつの間にか「15時オープン」と勘違いしていたことに気付いた.

 ……だったら,さっきの係の人「16時からですよ」と教えてくれてもいいのに…….

 

 仕方ないので,入口の脇にあった椅子に座って30分ほど待つ.

 折角置いてあるのだから,その辺のゲーム機で時間を潰すことも考えたが,食指が動くものがなかった.

 

 何だかんだで,やっと16時に.

 フロントで受付をする.

 ここより奥にも,ゲーム機はあり,そちらのほうがラインアップが揃っていそうにも見えたが,未確認.

 2番レーンへどうぞ,と案内された.

 ボウラーズエリアは,シンブルで余裕のある造り.

 しかし,受付で何も書いておらず,モニタには「ボウラー1」としか出ていない.

 ベンチモニタで操作して「名前」を登録することはできた.

 しかし,漢字はおろかカナですら入力方法がわからず,仕方ないのでローマ字で…….

 これなら「Raymond」のほうが良かったか.

 レーンはBrunswickのシンセティックレーン.

 全10レーンの「センター」だ.

 リターンはシンプルなストレートだが,何故か小さな「台」が傍に置いてあり,そこにウエスが置かれていた.

 特筆すべきは,リターンの上部に「触式残ピン表示装置」が設置されていること.

 

 例えば,↑こう残ったとすると……

 ↑こう表示されて,目が不自由な人でも「お,8番が『インザダーク』だ」とわかる仕組み.

 

 ということは,音声誘導装置とかもあるのかも知れないが,そこまでの確認はしなかった.

 元々,この施設は,ホテルを含めて小田原市のものだったのだが,売却されてヒルトンになった,という経緯も関係しているのかも知れない.

 

 さて,左で投げ始めたが,噂には聞いていたものの,全くと言っていいほどオイルを感じない.

 先日の「CROSPO千葉浜野店」を彷彿とさせるようなレンコンだ.

 しかし,あの時はたまらずハウスボールを使うことにしたが,今回は(予算的に)左右各2ゲームと決めているので,手に馴染んだボールでどうにかしたい.

 1ゲーム目は,それでも138にはなった.

 だが,ほぼ立ち位置では39枚目より更に中に入っているし,25枚目あたりを使ってどうにか,な感じ.とてもストローカーの投げ方ではない.

 これ,偶数レーンの左投げだからいいけれど,右投げにスイッチした時,どうなるんだろ?

 

 最早,スコア的には「ハウスボール」基準でいいだろう,とは思ったが,オーバーヘッドモニタを見ると,ちょっと色々と変わったパラメータの表示が付いている.

 「ストライク」「スペア」「オープン」の他,「スプリット」「1ピン残りカバー」「複数残りカバー」「10番タップのカバー」「7番タップのカバー」といった率が円グラフで表示されるようだ.

 結局,左で2ゲーム投げてみたが,全く歯が立たずに終わった.

 

 それでも何発かはストライクが出たし,このレーンコンディションで7番をカバーしているから,まあ良かろうか.

 

 右投げにスイッチしてみたが,全く状況は変わらず.

 左投げでは「NANODESU AccuRise X」しか選択肢がなかったが,ボールを2つ用意している右投げなので,少しでも走る「PHYSIX PowerEleteBlue」を選択した.

 1ゲーム目の第3ゲームは,やはり大きく曲がってしまってコントロールが難しく,どうにか持って行ったつもりでも,割れてしまって仕方ない.

 

 後がなくなった2ゲーム目の第4ゲーム.

 左投げに較べれば,曲がり幅が抑えられることに加え,そもそも「コントロールの右」と自称しているだけあって,どうにかこうにか繋ぎ続けた.

 これはもしかすると……という期待が膨らんだのだが……

 とうとう,右投げを以てしても「制御不能」な状態になってしまったか.

 でもまあ,「ハウスボール基準」なら「及第点」だろう.

 にしても,オーバーヘッドモニタだと「タブレットを操作して下さい」という表示が煩わしいので,ベンチモニタを撮ってみたが,こちらは反射が煩い感じでどっこいどっこい.

 

 最近,左投げの後塵を拝することが多い右投げの(低レベルながら)面目躍如といったところかと.

 ただし,やはりストライク数では左のほうが多い.

 

 スコアシートは,10フレの表示が独特すぎて,ちょっと不思議な感じ.スペアで3投目がストライクでなければ,残ピンが判らないかも知れないし,10フレ1投目がストライクの場合にどうなるんだろう.2投目(ダブルの場合は3投目)の残ピンが出れば,実用上はベターなのだが,どうも1投目しか反映されないような気もする.

 何しろ,予算上仕方ないとはいえ,サンプル数が少な過ぎるので,よくわからない.

 

 フロントにいたスタッフさんが若い人で,手持無沙汰なのか,投げている間も何度か話しかけに来た.

 そこで,「X-BOWL小田原」のオイル状況の背景なども聞いた.

 

 また,このセンターについては,オープンから長い間(小田原市営の時代),ほとんどメンテナンスしてこなかったから,レーンがボロボロの状態で経営が変わったこと.現在はメンテのマシンもあるが,既にレーンの傷みが酷いので,オイルを入れてもすぐに染み込んでしまってレーンに乗らず,激遅になること.一方で,外はあまり使われていなかったから傷みが少なく,オイルが残るから,極端な「中遅外速」になってしまうこと,なども聞いた.

 なるほど,kanewさんなどの情報で,「予め連絡しておけば,投げる直前にメンテナンスしてもらえる可能性もある」と聞いており,オイルを入れた直後なら,まだどうにかなるのかも知れない.

 

 なお,平日900円/G,土休日1,000円/Gとい料金についても「高いですよね……でも,お客さんからは意外と『安い』と言われることもあるんですよ.逆にカラオケ(平日1,250円/時間,土休日1,300円/時間,延長は30分600円)が『高い』といわれるし.どこと較べてるんでしょう?」とのこと.

 実際問題,県内だと最近では「ハマボール」がこの域に近付いてきたし,都内だと「笹塚ボウル」が平日1,000円/G,土休日1,200円/Gなので,それと比較すれば安いことは安い.

 

 ということで,かなりの悪戦苦闘ではあったが,レーンコンディション的に「ハウスボール基準」で考えれば,目標達成ではあるので,これで終了とする.

 

 帰りは西湘バイパスから江の島方向に抜け,勝手知ったる裏道で帰宅したので,18時半には帰着できた.これなら帰りに「コロナキャットボウル小田原店」にも寄れたかも……と思ったのは,帰宅してからだった.