南米・鳥獣虫魚・探遊 -44ページ目

8月のシングー・9

昨晩のテントでのレム催眠中、まずカショーロを確実にゲットという近未来を怪人は、ドリーミング・イメージで予知した。翌朝いくつかの情報の中から、イリリ合流の下手の流れで先週かなりボイルが見られた……、というパイロットのネット案件を採択する。そこは岩島の下流側で、あまりぱっとしない流れのややショボイ・ポイントであることは知っている。でも、最新情報ってのは、いつでも重要であ~る。同ポイントで幸いにして、予知通りボート上からヒット。



カショーロ・ファイト、サポートはネット


Nくんもうれしそうだ。ルアーは対カショーロ・定番中の定番、ラパラCDマグナム。



Nくんファースト・カショーロ


とりあえず白銀の狼牙魚を釣ってもらった。それじゃあ今日の午前中は、色々も狙ってみよう。



シングー・バイオレットブラック・ピラニア(XVBP)


やっぱコレ釣らなくっちゃ。アマゾン悪役、牙くんの代名詞。



ネットくんもファイト中


パイク・シクリッドもでた。前述した最下流の種類とは違う。たぶん未記載種で、熱帯魚界では、Crenicichla sp. "Xingu"と呼ばれている。前紹介のマルモラータよりも規則正しいバンドがある。ボディが赤くなる美麗種として知られ、別名オレンジ・パイク・シクリッドとも言う。



シングー中流のパイク・シクリッド、おそらく♂


タタクアラのキャンプに戻って昼食の後、上手のカマリオンの滝を過ぎて、サボンの急流に向かう。

この激流をまく狭い水路を進むと、昨年のビビリー・チームのときにカショーロがボコボコ・バイトしていた流れカーブがある。ここで再びカショーロがでた。



Nくん、再びカショーロ、陸っぱり


しばらくして、パイロットのネットも同じカーブ・ポイントで大あわせ。



ネットのファイト


こりゃ、けっこうなかなか寄ってこない。なんだかデカそうよ。



立ちこみでワザとらしくランディング・ポーズを決めるネットくん


彼がキャッチしたのは、楽勝ハチマルを超えた良型カショーロ。



ネットくんにやられちゃったよ、のNくん


本日の目標、カショーロは怪人が予知した通り十分以上に楽しめた。さあ、キャンプに戻って夜宴だ。



シングーに再び夕闇がやってくる


続く


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8月のシングー・8

もうだいぶ水位が下がったけれど、ここサルバ・テーハには、増水ピークでもキャンプを張れる砂浜がある。この土地は牧場の一角で、オーナーは亡くなったファッチマに変わって、彼女の兄弟マイールである。彼もここをオレに自由に使って良いと言ってくれている。



サルバ・テーハ・キャンプの早朝


翌朝一番、前日と同じポイントを攻めたけれど、カショーロはノー・ヒット。朝のマズメを、その辺の流れで軽くやる。



この落ち込みを遡ったところにカショエイラがある


この辺は、それほど良好な漁場じゃないけど、まあそこそこは釣れる。



落ち込みポイントのビックーダ


岩場が卓越するんで、ミノー系ルアーはしばしば根がかりがあるけど、それは仕方がない。



パイロットのネットくんが泳いでルアー回収してくれる


中型のタライロンもザラ瀬ででた。今回は始めから、かなり魚種を稼いでいるぞ。



サルバ・テーハのタライロン


さて、キャンプ地の移動だ。サルバ・テーハから遡上すること1時間強、イリリの合流点を通過して予定地のタタクアラに到着。早々にメッシュ・タープとテントを設置する。この作業もだいぶ慣れた。

タタクアラは、今から10年以上前に欧米でけっこう有名になっていた奥地ロッジがあったところ。スタッフたちはインディオで、そういうシチュエーション好み、何だか優越感?、白人のオジさんオバさんに人気があった。でも、ブラジルではごく普通の事件だけど(笑)、オーナー・グループの一人だった某政府役人が、儲けのすべて着服。経営ができなくなって、ツブれた。



タタクアラのキャンプ風景


ここはインディオ保護地区内なんだけど、古くから住んでいるブラジル人のアントニオ・フェイトーゾが所有権を維持している。アントニアオおじさんは、怪人の友人だから、いつでも利用できる。昔、宿泊インフラがあったくらいだから土地がフラット。テントも気持ちよく張れる。



早々キャンプ前でビックーダがヒット


タタクアラ設営地の前に小さな岩場の流れがあって、ビックーダ、ピーコのメラニアエ、たまにカショーロも居着いている。Nくんに軽くやってみるように薦めると、早々にビックーダのバイト。



やはりキャンプ前で釣れた今回最大のピーコは、メラニン斑点がきれいだった


続けて、岩の割れ目に潜んでいたらしいピーコの良型をゲット。これが今回で一番大きなツクナレだった。さあ、明日からは念願のカショーロを狙うぞ!


続く


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8月のシングー・7

午前中にヴィットリア発でアルタミラに戻る。河畔で昼食をとって、午後ポルト・セイスから上流に向けて出航だ。蚊が出てくる前にキャンプ設営して、ちょっと釣りしたいなぁ。だから今日の野営地は、少し近いサルバ・テーハの砂浜にしよう。アララ牧場の辺りまで遡上してきたら、パイロットのネットが、あれを見ろと指差す。何かが河を泳いで横断しているぅ!



未確認遊泳動物(
Unidentified Mysterious Swimming Animal


あ、あ、あぁ~、あれわぁ~…… ? ぐらんで怪人が叫んだ! 『く、く、く……、首長りゅうだぁ~笑!』 ついにロッホ・シングーの怪獣が姿を現したのか? ボートは、さらに怪獣に接近する。怪人が笑いながら小声でつぶやいた。あれっ、違ったかな(笑)。



UMSAに大接近


怪獣の正体は、タマンドア・バンデイラくん、すなわちオオアリクイさん。昔はナマケモノ類、アルマジロ類と共にエデンタータ(貧歯類)ってとこに分類されていたけど、最近はクセナルテラ(異節類)と改名された分類群。南米大陸独自に進化した原始的哺乳類群の現生最大種。関係ないけど、古典時代のゴルゴ13に、オオアリクイが人を襲って血をチュウチュウと吸うというお話しがあったのを突然に思い出した(笑)。ガセネタをどっから引いてきたのか知らないけど、まったく怪しいと思った。アリクイはアリズカを襲うけど、ヒトの血は吸わないでシロアリを食う。今までにも野生のオオアリクイを観ているけど、シングー流域では始めてだ。



怪獣が去っていく、バイバイ


まだ明るいうちにサルバ・テーハにキャンプを設置。夕マズメを付近で探ってみる。5月に好調だったカショエイラ本流の水量は少なくなって、浅くてボートも接近ができない。しかし、カショエイラから500メートルほど離れた急流にはまだ水量があった。ないしょのお話しだけど、5月初旬の試し釣りで、ここでリール・ラインを全部引き出したカショーロを掛けたんだよ。おそらくメートル級? バレたけどね(笑)。ここの岩場にボートをつけて上陸。



サルバ・テーハ付近の、もう一つの秘密カショーロ・ポイント


Nくんは、ロッドを持ってすたこらと岩をつたって奥に歩いていく。まだシングー岩場に慣れていないだろうにね。安全のためネットを彼の後からついていかせた。残されたオレは急流の上手の岩に座って、得意のミノー流しを試してみる。ほどなくセオリー通りにガツンときてカショーロが30メートルも沖で荒々しくジャンプした。70センチくらいの中型。後ろを振り向いて、お~いと叫んだけど、Nくんたちは、まったく戻ってくる気配がな~い。しかたないなぁ。さらに釣りを続けると、また中型カショーロがフィッシュ・オン。Fチームではオレだけが釣ってもダメなんだよぉ、Nくんに釣ってもらいたいなぁ。でも、まだまったく戻ってくる気配がな~い。



秘密ポイントのカショーロ


夕闇が帳を下ろして、カラパナン(蚊)が現れだしたなぁ。お~い、まだ帰ってこないよぉ。ちょっと心配を始めたころ、岩の島を一周してきた二人が戻ってきて、蚊がスゴぃ~、とわめいている。で、釣果はと聞くと、ボーズ(笑)だと言うから、キープしたカショーロを見せる。マル秘メソッドを教えて早々キャストを始めてもらったけど、ナイトフォール、トワイライト、サンセット、ポ語だったらポル・ド・ソルが近い。すなわち、もうかなり暗い。彼にも2発くらいのアタリはあった。でも本日は、残念ながらタイムアウト。


続く


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8月のシングー・6

カジュイ湖は、ヴィラ・ノーヴァの漁場だった。湖畔に立てられた小屋は、漁労のための前線基地である。



カジュイ湖を木造カヌーで進む


岸辺は、陸地は少なく、浮き草のホテイソウ&これも浮き草になった禾本科(イネ類)のカナラーナなどが張りだしている。シルバー・アロワナって浮き草の周りも好んで回遊する。もちろん。グラス・ホッパー(バッタ)なぞが落ちてくるのを期待しているからだ。ほどなくして、Nさんがゲット。



一本目のアロワナ


よかった、よかった。隊員ボーズちゃん・なっしんぐを豪語する怪人の面目も立っちゃったね(笑)。ちなみにアロワナ類は、ジャンプが得意である。カリプソ号だったか?、BBCだったか?、忘れたけど昔、枝葉にとまっている甲虫みたいのを1メートル以上も飛びあがって、パくッって咥える映像があったのを記憶されているサピーもいるだろう。相当に時間と手間をかけて仕掛けたんだろうけどね。



ジャンプして闘争するシルバー・アロワナ


ほどなくして更にもう一本追加。Nさんが使っていたのは、ペンシル・ベイトだった。



美しい魚体の古代魚


午後5時ころまでカジュイ湖でのフィッシングを楽しんだ。



岸辺をタイトに攻めていく


そろそろヴィットリアに戻ろう。お別れの舞台に、美しい虹の橋がかかった。



カジュイのレインボウ


この日は、最下流のフィッシングの最終日。ヴィットリアで一泊の後、上流部に転戦だ!



お疲れさまでした


続く


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8月のシングー・5

困っちゃったなぁ。それにしても古代魚が1尾も現れないよぉ(汗)。事前からNさんに、『ターゲットは、シルバー・アロワナでっす!』、という見得を切っていた怪人は、にわかに考えるヒトになった。2012年11月は岸辺でバコバコとトップで釣れたのにぃ。



2年前のシングー本流・アロワナ


暑くて頭もボーちゃんになって、鼻汁も垂れてきた。これは、少し緋色の脳神経を冷やすしかない。Nさんを誘って砂浜でトマ・バーニョ(水浴び)しよう。



砂浜で身体を冷やす


そうだ! ヴィットリアから30分くらいのところに、幅500メートルほどの水路に面しているヴィラ・ノーヴァって小さな村があって、水路の対岸にカジュイってラーゴがあると聞いた。カジュイ湖から狭い水路が本流に流出しているとこに行ってみよう。流れ出しってのは、世界共通のプレデーターのポイントだ。フラフラっと下ってきたベイト・フィッシュを狙ったヤツが居着くからである。アロワナが居着いてるかも? そのアウトレットには、確かにフィッシュ・イーターがいたけど、それは小さなパイク・カラシンだった。ちぇっ、って顔していると、ネットがこのイガラッペを遡ると前に入ったときにはけっこうアロワナがいたと言う。しかしながら、アルタミラから持参したアルミ・ボートでは、大きすぎて入れな~い。



我々のボート


そこで怪人は、また考えるヒトとなった。ここは、ヴィラ・ノーヴァ村から近い、村の砂浜にはバタバタ・エンジンつきのカヌーがいくつか泊まっていた。そのとき天からの声が聞こえた。村で漕ぎ手漁師を捜して、カヌーを借りてラーゴに入ればいいんじゃん! 村でアレンジできたのは、レナットという漁師。時刻は午後になっていた。そこで明日の早朝一番で、彼とイガラッペ出口で合流、という約束をとりつけた。さて翌朝。



ついに我々は人跡未踏(?)の水路に入った


イガラッペ水路は確かに狭かった。しかし、映画やサピー・イメージの中にある、いかにも奥地探検隊という雰囲気は満々と漂う。こういう湿った樹林にある水路ってランやチランジアなどの着生植物多くて、何度もそういう経験をしている怪人でも楽しくて飽きない。20分ほど遡行していくとエイコホルニア、すなわち大型のホテイソウが水面に繁茂する怪しい湖にでた。いかにもアロワナの沼って感じ。人跡未踏っぽい水路を辿った筈だけど、湖畔には掘っ立て小屋が10件ほど建っていて、子供の嬌声なんぞも秘境に木霊していた(笑)。レナットが、湖畔にカヌーをつけて、ここはオレん家なんだゼ、と笑った。



レナットさんの別荘


続く


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8月のシングー・4

今回のシングー最下流のメイン・ターゲットは、古代魚シルバー・アロワナ。本種は、水蜘蛛が大好きな上層遊泳魚。よって、そんな蟲が止まっている岸辺の倒木まわりなんかが狙いとなる。同じような環境は、ピーコ類が隠匿用のストラクチャーに使っている。だもんで、アロワナを狙っていると、そいつらがトップなどにヒットしてくる。



シングー最下流で釣ったシクラ・モノクルス


モノクルス種は、アマゾンの本流に広く分布するとされるイエロー系のピーコックバスだ。

前にブログで書いたことがあったけど、2006年にKullander, Sven O. & Efrem J. G. Ferreiraによる論文“A review of the South American cichlid genus Cichla, with descriptions of nine new species (Teleostei: Cichlidae)”Ichthyological Explorations of Freshwaters発表された。従来は数種程度しか記録されていないシクラ属(ピーコックバス類、アイスポット・シクリッド類)を15種類にすると結論した。

怪人は、この論文を引用してアクアライフ誌に、「アイスポット大全2009」という原稿を書いて、全種の特徴イラストを添えた。その後この記事は、「その筋のマニアたちに、バイブルとして読まれているんですよぉ……」、って編集長Yさんが教えてくれた。

さて、同論文では、イエロー系のピーコは、①オセラリス種、②ケルベリー種、③プレイオゾーナ種、④ニグロマクラータ種、そして⑤モノクルス種の5種とされている。ところがであ~る。



5種の模様の違い


2012年、BMC Evolutionary Biology Stuart C Willisらによって、“Simultaneous delimitation of species and quantification of interspecific hybridization in Amazonian peacock cichlids (genus cichla) using multi-locus data” という流行のmtDNA(みとこんどりあ・ディーエヌエー)解析などを駆使した新しい論文が発表された。

それによると、「5種とされるオセラリス、ケルベリー、プレイオゾーナ、ニグロマクラータ、そしてモノクルスは唯一、オセラリスの1種のみに帰結され、残り4種はシノニム(異名同種)であろう……」、という結論を導いた。

こりゃ、困ったな(笑)。新たにシクラ族ニュー・テスタメントを書かなくっちゃあ。そのうちに、救世主の怪人原稿がAL誌に載るかも知れない?



シングー最下流のシクラ・ピニーマ


シングーの最下流には、もう1種のピーコがいる。ジャイアント・ピーコック系のシクラ・ピニーマである。



ピニーマの模様パターン


本種は、ブラジル・アマゾン本流に近い支流の下流部から大西洋沿岸の独立河川が分布地とされる。前出の2012年論文では、「テメンシスに近縁だが、独立種と認める……」、となっている。


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8月のシングー・3

さて、8月のFT、まずは最下流からフィッシングが始まる。アルタミラ市からヴィットリア・ド・シングーまで舗装道路で1時間かからない距離だ。ジャジソンの運転でジョアンジーニョのボートを牽引して、ヴィットリアに入った。連れて行ったパイロットは、ネット。まずはヴィットリアのシングー港に近いペンションに荷物を降ろし、銀行に寄ってATMでレアル現金を下ろし、飲みもの&氷を仕入れてイザ出航。まずは、2012年11月にシルバー・アロワナの調子が良かった本流の岸きわを攻めていく。しかし、どうやら今回の本流には、古代魚の群れがいない模様である。釣り始めた午後は、上げ潮に当たって状況も悪かったし。



シングー最下流の夜明け


一泊した翌早朝、本流のストラクチャーを狙っていたら、きれいなパイクシクリッドがフィッシュ・オン。クレニキクラ・マルモラータである。本種は、マデイラ河からトカンチンス河まで分布する本流系の魚。こいつもシングー急峻より上流で観たことがない。



マルモラータの、おそらく♂


パイクシクリッドの仲間って、たいていがペアで生息している。



マルモラータって、トーマン(ジャイアントスネークヘッド)の模様に似ていると思わない? 


しばらくして♀と思われる個体もヒットした。



マルモラータの、おそらく♀


パイクシクリッドって世界には深い飼育マニアがいて、最近の極東でもメキメキ人気を上げてきている。シングー上流には、まだジャポン未入荷の種もいるよ。



Nさんもマルモラータ


その後は、パイクカラシン(アセストロリンクス sp.)などがポチポチとルアーを食ってくる。



このパイクカラシンも急峻より上流で観たことがない


ここのボーレンゲレラ(いわゆるビックーダの類)は、斑点があって嘴が赤い種類で、おそらく大型には成長しない、たぶん Boulengerella maculata だろう。本種も急峻より上流に生息しないと思う。上流の代置種は、いわゆるビックーダ(Boulengerella cuvieri)となる。



最下流ボーレンゲレラのマクラータ


続く


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8月のシングー・2

昨日に引き続き、シングー最後の急峻上下の環境と魚種について語ろう。今から1.5万年~600万年前、大気組成の変化、地球の軌道の変化、大陸位置の変化などが重なって、大きな氷期が何度もやってきて地球のキンタマを縮めた(?)。海の水が陸地に氷となって膨大に取り込まれ、海水面が下がった(海退)。大きな氷期には、現在の海水面よりも100メートルも低かった時期もあった。この時期、シングーの下流の高台の上に自作のAMAT式・タイムマシンで立つと、河川は目もくらむ奈落の底を流れていた。アマゾンなのに、風が涼しい。中国製のニセモン・パタゴニア羽毛服をはおう。現代の最後の急峻の少し下手まで歩いていくと、ナイアガラをタジタジにしたイグアスの滝も震えあがるような超瀑布が轟音を上げていた。



イグアスの滝


岸辺では体高が5メートルもある巨大地上ナマケモノ、エレモテリウムが豪快なオナラを放ち、大瀑布の滝つぼには、巨大なピラルクの群れがひしめいていた。最後の氷期が終わって、大陸の氷河が溶けて海水面が上がると、シングーの最下流地域は、溺れ谷になった。そこには、ピラルク、シルバー・アロワナ、ブラウン・ディスカス、ピーコのモノクルスとピニーマ種、カショーロのラフィオドン(ドラドカショーロ)、淡水ニシンのアッパパーなど、いわゆる本流遊泳系の魚族などが適応したけれど、最後の急峻を遡上することができなかった。であるか~ら、これらの魚種は、アルタミラ上流には生息していなぁ~い。



急峻より上流にいないシングーのピラルク&ネット
(2014年10月)


本流系でありながら、意外に急流遡上に強いのが、巨大ナマズのピライーバや淡水エイ、淡水イシモチ、なぜかデンキウナギなどで、これらは流れが緩くなった時期に遡行を果たしたのだろう、上下に共通して生息する。最後の急峻より上流部には、東西にアラグァイア・トカンチンス水系、タパジョース水系があって、山岳部の河川争奪で、そっちからミグレーションしてきた起源も多いと思われる。多くのプレコたちもそれに類するかも知れない。ピーコのメラニアエ種は、シングー中流が孤立した後に進化したのだろう、最下流にも他河川系にもいない特産種である。流れを好むタライロンがどこからやってきたのかは、定かでないが最下流には生息していない。アルマータス・カショーロもほとんど最下流にいない。その他にも、多くの魚種が急峻の上下で色変わりしている。



最下流にいないタライロン


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8月のシングー・1

今日から2014年8月に催行したフィッシング・チーム報告に入る。オレがやっているFT(フィッシング・チーム)は、始めに決定になったチームを優先にしてスケジュールを埋めていくことを基本としている。何たってAMAT式コーディネイト同行ができるのは、このテラ(地球)上でオレしか生息していない(笑)からである。

連絡は、「おおむねxx月のxxxころ……」、という希望から始まるのが普通なので、オレは「xx月xx日~xx日は、空いてますのでOKです……」、という返事をだす。ところが隊員の都合で日程が変わったり、日数が変わったり、場所によってインフラの空きがなかったり、などなど色々理由で順次、けっこう調整が必要になる。今年の8月は、何本かの問い合わせがあった。Nさんのフィッシング希望が入ってきたのは、そんなに事前ではなかったけれど、8月チームのおおむねが別時期への移動、あるいはキャンセルもあったので予定を組むことができた。



美しいレッド・ピーコだけど、いろいろな意味でアプローチが近くない


Nさんは、「ツクナレ・フォゴ(レッド・ピーコ)を釣りたい……」、というのが第一希望だったけど、インフラの空きがなかったし、予算もデカいことを伝えて断念してもらった。そこで、第二希望のタライロン、カショーロ、ピララーラ(RTC)に絞って、ポイントをシングーに決定した。勤めていた仕事から転職するチャンスを利用したいとのことで、スケジュール期間は決定済みだった。催行まで2ヶ月もなし。彼は他メンバーを探してたし、オレもブログで募集をかけた。でもぉ、急にこういうお話しを持ちかけても、極東諸島の仕事忙殺サピーには遠いアマゾン(笑)。予想はしていたけど、その時期に合致した希望者は現れなかった。



ヴィットリア・ド・シングーの港


プログラム概要は、まずシングー最下流のヴィットリアで3日間ほどペンション泊まりでフィッシング、続けて数日ほど上流部キャンプ・フィッシング。けっこう期間が長いので、同じ場所でやるよりも2箇所の違うシチュエーションのほうが面白かろう。それに上流部キャンプ付近は、携帯電波なし、女の子のいるボアッチもなし、売店すらなしだから、数日以上の滞在にすると食料&飲料物資が膨大になるし、氷の補給もできないので、後半になると冷えたビールが飲めないのが何よりツラい(笑)。



シングー最後の急峻


2箇所の違うシチュエーションという意味について軽く解説しておこう。シングー河には、アルタミラ市の下流に船舶も往来できない豪快な急流がある。水路をふさぐ規模の急峻は、魚類の移動交流の障壁になるから、個体群の隔離がおきる。数十万年~数万年もそれが続くと、急流の上下で別々の進化がおこる。すなわちシングーでは最下流とアルタミラ上流の魚族がかなり違う。



朝日が美しい上流部キャンプ


続く


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タイガーシャベルノーズ料理・4(なんちゃって和風)

今日のTSNCレシピは、怪しい和風でいこうかな? まずは、 TSNCのニンニク味噌煮だ。



煮込む


沸騰させた水+ピンガにTSNC切り身とニンニクをブチこみ、味噌を乗せて煮込む。



ある日の晩餐


本日は、つきだしに小キュウリのキューチャン風、ニンニク風味を楽しみながら、冷えたブラジル・バドで決める。



シュラスコ串に刺して赤外線で焼く


次に純和風の塩焼きだ。串に刺して遠火で焼く。



ある日の晩餐


野菜サラダを和えてできあがり。今日の冷えたビールは、スコール。



ある日の肴


前日に紹介した中華風にしないで、醤油風味の竜田揚げもツマミにいける。醤油+酢に漬けた地鶏の茹でタマゴを添える。



カマボコも作る


TSNCのカマボコ、さつま揚げ、竹輪も手がけたことがある。上の画像は、炊飯器で蒸してカマボコを作っているところ。以上、すべてステキでした。



キューマルのシングーTSNC


ちなみに食材としてのアマゾン魚は、成魚であることが必須だ。産卵にからんで身に美味しい脂が乗るからである。若魚は、パサパサ感が強くて旨みがない。


短編終了


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