ベロ・モンチ・ダム計画・1
現在、「シングーの巨大ダム」の建設計画が進んでいる。
その名を新ベロ・モンチ・ダムと呼ぶ。
シングー流域・1
シングー流域・2
もともとベロ・モンチ・ダム計画は、1980年代に立案されて進められた。
トカンチンス河のツクルイ・ダム湖(1984年完成)、ウァトマン川のバルビーナス・ダム湖(1989年完成)など膨大な熱帯雨林を水没させたダム湖の環境に対する影響が世界批判の的になっていたこともあって、第一回目のベロ・モンチ・ダム計画には、反対のキャンペーンが盛り上がった。
その旗頭になったのが、イギリスのロック・シンガーのスティングだった。
スティングは、アマゾン先住民のカリスマ酋長ラオーニ・メトゥティレと一緒に反対キャンペーンとしてワールドツアーを行い、募金を集めて第一回目のベロ・モンチ・ダム計画を葬ることに成功した。
スティングとラオーニは、日本にも行った。この際に、日本にRFJ(AMAON REINFORESTO FOUNDATION JAPAN)という団体が設立された。RFJは、その後アマゾン先住民を支援するNPO団体として活動を盛んに行っている。
スティングとラオーニ
RFJのホームページ
http://www.rainforestjp.com/current_state/
ピラニア・とーこつ
シングー河は、その源をブラジル高原の山間に発している。
高原を流れ下って、下流部のベロ・モンチというところに最後の急流がある。
現在、世界環境問題の話題になっている「シングーの巨大ダム」の建設予定地がベロ・モンチだ。
多くのアマゾンの大型支流には、その最後の急峻の、下流と上流でいろいろな魚が色変わりするという特徴がある。
シングー河には、ブラック系ピラニアがいるが、これもまたそのひとつだ。
急流より上流のブラック系ピラニア
全体に体高と幅があり、体表に紫がかったシミのような斑紋がある。大型で全長40cmくらい。数が多い。
急流より下流のブラック系ピラニア
肌にシミがなく、上流ものより、やや大型になる。数は多い。
南アメリカの博物学者こと、グランデ・オガワ。
最近のライフワークは、大型牙魚の頭骨標本つくりですな。
最近、技術完成の域に達したのが、ピラニア頭骨組み立て。
急流より上流のブラック系ピラニアの頭骨
なかなかいいでしょ?
近々に販売開始予定です。お部屋のインテリアに最高!
他では絶対に売っていません。
シングーには、牙がスゴく格好いいペッシ・カショーロ、タライロンなども生息している。
今後、これらの大型牙魚(10キロ級など)の頭骨作製技術も完成させたい。
増水期のシングー・フィッシング
まだ増水期まっさかりだけど、某日。
以前に何度も行ったポザーダ(ロッジ)に行ってきた。
場所は、支流のイリリ川合流付近。
このロッジは有名でなく、あまり人に知られていないけど、釣りのポイントとしては一級のシチゥエーションにある。
今年からオガワは、おおいに利用する予定だ。
シングー川をボートで遡上する。そろそろ夕刻。
河畔のロッジに到着
ナマズのくせにジャンプするドルフィンキャット
タイガーシャベルノーズキャット
いろいろな釣りを試してみた。状況は、増水ピークだが、外道もボチボチ出てくれた。やっぱシングーのイリリ周辺はキッパが高い。
そして、今回狙いのメイン・エヴェンター、大型肉食カラシン類は、……
今回のメイン・ターゲットと考えていたペッシ・カショーロ。これは5キロくらい
8キロ級のペッシ・カショーロは、よく暴れた。
ロッジは、こんな感じ
部屋のベッドには、ちゃんと蚊帳もある
パクー・ブランカの腹に香り野菜を詰めて焼いたもの。うまかった。
オーナーのオバちゃんは、料理が達者で、注文すればいろいろ作ってくれる。
今年から、本格的にこのロッジ利用でシングー・フィッシング・チームを展開する予定。
乾期になれば、もっといろいろなターゲットがバコバコ釣れるぜ。
サイトの隊員募集ページは、リニューアル中。もうちょっと待ってくださいね。ぜひ参加してください。
こんなのを釣りたくない?
シングー下流の大型ナマズ
USAから大物師のT君がやってきた。
アマゾン最大の巨大ナマズ、ピライーバをやってみたいという。
だもんで、シングー河の下流にいってきた。同河川最後の急峻の下である。
今年の乾期からダム工事が始まるけど、その発電所予定地の付近である。
過去に160キロまで出たポイントなんだけど、結果、ピライーバはゼロ。RTC(レッドテールキャット)は、6本釣れた。
ピライーバはやっぱアラグァイアがいいのかなぁ。6月になるとしばしば100キロくらいが釣れているもんね。今年はアラグァイア遠征も企画しています。
それはさておき、シングー下流
今回最大のRTC(20キロくらい)
尾っぽがなまめかしい
小さいのも、もちろん釣れる
デカい淡水エイ
オレッチも釣った
シングーの下流には、アルタミラより上流にいない魚種がいる。ピニーマ系ピーコックバス(最大8キロ)、アッパパー(淡水ニシン、数キロまで)、ブラック・コロソマ(タンバキー、20キロまで)、レッド・コロソマ(ピラピチンガ、数キロまで)、数は少ないけど大型ピラルクもいる。そしてシルバー・アロワナの3~4キロ級が多いという。乾期になったら、フライロッドもって調査する予定でっす。
今日の肴
そろそろカラシン類のフリットも飽きてきた。
話は飛んで、カムイ外伝に遠州ってヤクザが登場する。ある日、ワケアリで遠州がサブ(カムイ)を小船釣りに誘う。そのときの遠州のセリフはこんな感じだった。
「グチのタタキとアナゴの天麩羅で一杯は、こたえられないゼ」
おぉ~、美味そうだ。オレもやろう。
てなわけで、近郊のボート釣りに行ってきた。適当な(1キロくらい)淡水イシモチ(グチ)が数尾、オマケはRTC(レッドテイルC)の4キロくらい、スルビン(タイガーシャベルC)の2キロくらい。
かなりデカいポルカドット・スティングレイも釣れた。リリース!
で、今晩の肴一号
アマゾン・グチのタタキ。甘くておいしい。黄色いのはタクアンではない。河畔で拾ってきたマンゴー。酸味がサシミになかなか合う。
二号は、スルビンのムニエル。天麩羅もおいしい魚だけど、油がなかったため(笑)
桟橋の釣魚図鑑
震災&津波の被害にあわれた方々、ブラジルよりお見舞い申し上げます。
アルタミラ桟橋の釣魚図鑑
桟橋で釣れる魚種が二桁を超えたので、ここらで、それらを紹介しておこう。
内訳はカラシン類が、9種。シクリッドが1種。その他が1種類である。合計で11種。本当はもう一種、プリストブリコン系のピラニアも釣っているんだけど、写真を撮るのを忘れた(笑)。
メティニス sp. 大型が釣れるとウレシイ(美味しいから)ヤツ。桟橋では、大きくて0.5キロくらいだけど、2キロを超えるだろう種類。
バンデッド・ミレスス(バンドのある一匹)。桟橋では小型しかまだ釣れてないが、3キロくらいのがいる。
アクノドンsp. 桟橋では、数が多い雑魚。ほとんど5~7cmの小型。15cmくらいで最大。大きいのがいるのか不明。
フレデリシィ系のレポリヌスsp. 太った大型が釣れるとこれもウレシイ。
★もっと写真が増えたら、その内シングー河・釣魚・大図鑑をブログで展開しましょう。
シングー河の一日
シングー・夜明けの部
潜伏したニュー・アジトは、ズバリ、シングー河畔に面しています(笑)。
AM4時ころ目を覚まして、ゴソゴソとベッドから這いだして、まず電気コンロでお湯を沸かす。それから、窓から河面を眺め、まず今日のお天気をうかがう。右手はアルタミラの街のベイラ・リオ通りの明かりが伸びている。市内は、まだ深い眠りのなかにあるようだ。暗く黒い河面におだやかなさざ波が揺れている。天空の闇には星のきらめきはない。雨期の真っただ中の今。今日もまた雨模様かもしれない。
お湯が沸いたようだ。ノートPCの電源を入れて、リアーナのクリップをバックに熱いコーヒーを飲む。生き返ったような気分。外気が涼しい。
AM5時になった。すぐそばの岸辺で発動機の音が響いた。朝一番の熱帯魚漁師がご出勤のようだ、ダニーかな?
AM6時になった。薄明が始まった。アジトには桟橋がある。もう少し明るくなったら、2間半ほどの竹の延べ竿を持って降りよう。朝のエサ釣りは、最近の日課になった。もちろん、晩餐のビールの肴を釣るのであ~る(笑)。
シングー・午前の部
朝一の釣りは、8時半ころまで。やはり早朝のほうが、食いがいい。
太ったアラクー(レポリヌス)は、脂がのっている
延べ竿で釣ると、なかなか引き味がいい
今日はヘマをやってしまった(笑)。今までで一番大きなパクーを釣ったのに、撮影の後にバケツを蹴とばしてしまい、せっかくの美味しい肴が水底へ消えた(大笑)。アジトでは、『オガワは、パネーマ(マヌケなツキのないヤツ)だな……』と笑われてしまった。その通りだから、グーの根もでない。しかたがない、今晩は焼き肉にしようかな。
水底に消えたオカズたち
AM9時ころになった。ノートPCを背中に担いで、歩いて15分ほどのところにある「マスコッチ・ゲームス」というネット・カフェに行く。
マスコッチ・ゲームス
ゲームに夢中のカシアちゃん
マスコッチ(マスコットの意味)・ゲームスのマスコット(?)、ちょっと可愛い娘、金髪のカシアちゃんをからかったり、メールを見て必要な返信をしたりして、アジトに戻るころには、やや日差しが強くなってきた。シャワーを浴びてPCで原稿など書いていると、もうお昼だ。
シングー・午後の部
昼食の後は、アマゾン定番の昼寝だ、もちろん気持のいいハンモックを使う。だいたいPM3時ころまでまどろむ。それから自転車で、アルタミラ市内に行く。釣具屋や旅行エージェントなどに寄ったり、市内探索にも時間を費やす。途中、スーパーに寄って、ちょっと買い物をする。オレの好きな野菜類。トマト、キュウリ、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン。オクラなどもいつもあって安い。白菜、ポロネギ、ダイコンなどが店頭にある日もある。缶ビールを買うのは、絶対に忘れない(笑)。
買い物のころは、たいてい外気が熱くなってきている。釣具屋の隣にある軽食店のソフトクリームを食うのも日課になってきた。アジトに戻ると汗をけっこうかいている。
缶ビールを冷凍庫にブチこんでから、タオルを持って桟橋に降りる。そしてひと泳ぎ。筋肉から体温が下がるから、ちゃっと表面シャワーを浴びるより、たいへ~んに気持ちがイイ。隣家の三人娘たちも泳いでやってきたので、一緒に遊ぶ。
シングー河から上がって、午後のコーヒーを沸かして、さてどうしましょう? やっぱり夕マズメの釣りかな? 今朝はバケツひっくり返し事件で魚がパーになったしィ。幸い、いくつかの肴が釣れた。PM6時半、夕闇がシングー河畔にたそがれてきた。
暗くなるとカラパナン(蚊)がでてくるので、終了して魚のワタとウロコを取る。
シングー・晩の部
サラダか野菜の煮物をつくる。それから下ごしらえした魚をフリットする。
USAの釣り用語に「パンフィッシュ」ってのがあったよなぁ。パーチやクラッピーとかギルのような中型魚で、丸のままでフライパンにフィット・サイズ、フリットで美味しいという意味も併せ持つ。しか~し、写真のようなアマゾンのパクー系円盤型魚は、USAパンフィッシュよりも、もっとフライパンにぴったりだよね。
PCに電源を入れて、リンプ・ビズキッツ、リンキンパークみたいなビデオ・クリップを流しながら、冷凍庫でキンキンに冷えた缶ビールを嬉々として取り出し、プシュッ! なぜ瓶ビールじゃないの? その理由は簡単。ここ熱帯アマゾンでは、瓶では飲み終える前に温くなるからであ~る。
魚フリットの身をはがして、特製ピメンタ(原種トウガラシ)のソースをつけて口に放り込む。そして、冷えたビールを喉にグビグビ。う・美味い。
太陽が西の空で沈んでいった。シングーの夜が更けていく。
シングーの風
ようやくシングー河畔の街アルタミラに到着しました。やっぱり、イイですね。『シングーの風』
今回の侵入コースは、イキトス(ペルー・アマゾン)から国境まで定期船(2泊)、国境からマナウスも定期船(3泊)、マナウスに3泊、マナウスからサンタレンも定期船(2泊)。ここからトランスアマゾニカ街道(アマゾン横断道路)でアルタミラに入るはずだったんですけど、今年は雨が多くて道路事情が悪くて途中で断念。サンタレンに戻ってきました(笑)。空路とかいろいろ考えたんですが、今回は荷物がかなり多い(60kgくらい)。で、数日サンタレンのホテル滞在の後、船でヴィトリア・デ・シングーまで行きました(2泊)。ここからは簡単。舗装道路でアルタミラまで30分(45kmくらい)です。
ここしばらくは、河畔の住人になって、付近の自然や釣りのマエストロ(権威者)となる修行に励みます予定(笑)。
サンタレン~シングー河口までの道中(航中)にあるアルメイリンの丘陵。ギアナ高地の東部南斜面がアマゾン岸辺まで張りだしている末端部である。アマゾン本流の岸辺では珍しい景観になっている【アマゾン低地は一般に平地しか観れないので……】。丘陵の原生林に、アグリアス・アミドンがいそうだなぁ……
アルメイリンの名物は、水牛の濃厚なミルクで造った自家製チーズである。ビールのツマミにゃ最高!
サンタレン~シングー河口までの航行中
まだ本格的に釣りに行ってないけど、アルタミラ市街前のシングー河畔で試し釣り。ハリは12番のドライフライ・フック。エサは、缶詰のトウモロコシ(笑)。きれいなパクー(メティニスかな? ミレウスかな?)の25cm級。から揚げにして食べました。美味!
モロコシ釣りにつきあってくれた女の子






















































