今回はBリーグから新外国人選手予想第4弾のアルバルク東京編。

 

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 東京は現時点でサイズ、ロシター、平岩、小酒部、安藤、吉井がロスターに内定しており、アドマイティスHCが来季も指揮を取ることが確定。


ザックと田中がどうなるかは不明だが、個人的には2人とも残留、最低でもどちらかは残ると予想している。


仮に2人が退団だとしても2人のポジションには安藤、小酒部、吉井が残ったので東京の力は大きく落ちないとも思っている。


東京で最も大事なのは現時点で1人も確定していないPGと外国人選手であり、特に東京は今までの例を見ても分かる通り他のチームではオファーも難しいような高ランク選手も獲得出来る上に帰化選手のロシターがいるので外国人選手の選択肢が非常に多い。


2年連続でそうしているようにPGに外国人選手を置く日本では珍しい編成も可能であり、この記事で予想する選手も1名はガードにした。


そして予想する上での前提として東京は上位チームの割にはFG%が低く、2P3Pも確率はリーグ下位なので上位まで改善されれば手が付けられない強さになりうる伸びしろが上位チームなのにある。


特に3P2シーズン連続でアテンプトが少ない上に確率も非常に悪く、それが原因でディフェンスが収縮することにもなっている。


それによりこの2シーズンはビッグマンのダイブにドロップで対応されるのでミドルで打開せざるを得なかったり、打たされたシュートが入るのを願うかORを拾う、あるいは狭いインサイドでポストアップから活路を見出すことになり昨季は2Pの確率も低かった。


なので2P%の悪化も3Pが入らない故の負の連鎖であり、3P%が改善されればディフェンスが広がって2P%もそのまま上がる可能性が高い。


よって、第一に3Pのアテンプトを増やしつつ確率を上げることが大事であり、昨季はディフェンスとFTFGの不振をカバーしていたが、3Pの改善が出来ればディフェンスとFTに加えてFGも加えた3本柱になり付け入る隙がなくなる。


と言うように東京のシュート力のなさは弱点だったわけだが、逆に東京の強みはリバウンドとFTとディフェンスなのでそれらはなるべく損なわない外国人選手であることを前提とした予想が以下である。



1人目


1人目の選手はカークとの入れ替えという考えで、正直カークは怪我以降かなり貢献やパフォーマンスが下がっており、それなりの選手を入れるだけでもチーム強化になりそうなので、ベストな選手が入れば大幅な戦力アップが見込める。


ポジションの選択肢としてはサイズとロシターがペイントでも素晴らしいディフェンスが出来るのでフォワードもあり得るが、安定という意味ではビッグマンの方が望ましい。


当たり前だが、前提でも述べたように東京のオフェンス面で真っ先に優先すべきは3Pであり、既に残留が決まってインサイドでコンビを組むことになるサイズとロシターはシュートをあまり打たない上に確率も良くなかったのでシュート力は必須となる。


東京の得点源であるFT面においても昨季は今までから考えられない確率で決めてくれたロシターが高確率を維持出来るか分からないのでFTが貰えなくても上手い選手である方が東京の強みを損なわない意味で望ましい。


また、カークはビッグマンなので仕方ないとは言え、ペリメーターディフェンスで穴になることが多かったので最低限カーク以上のペリメーターディフェンスは備えているべきだろう。


以上から1人目の選手に求められる、あるいは欲しい要素をまとめると


①ビッグマン

②シュート力

FTが上手い

④平均以上のペリメーターディフェンス


4点と考え、これらになるべく多く当てはまる選手をリストアップした43名から予想選手として挙げるのは


Trey thompkins

(208cm/111kg/33yrs)


 


トンプキンスはストレッチタイプのビッグマンで昨季はロシアでプレイ。


ロシアに来る前はレアルに7シーズン在籍して平均20分以上出て主力だったシーズンも数回あるくらいの非常にランクの高い選手である。


レアルのビッグマンはタバレス、ヤブセレ、ポワリエにコーネリのヨーロッパNo.1と言ってもいいくらいのスーパービッグマンが揃っている上にベンチ外にはランドルフも控えていたのでトンプキンスは押し出されることになってしまったが、衰えたわけではない。


シュートが非常に上手く、毎年アテンプトの半分近くを占める3P5シーズン連続で4割を超えており、昨季は45%もの超高確率だった。


P&Pやスポットアップ、オフスクリーンやトランジションから打ってくるC&Sが特に得意で、それ以外にもジャブステップやOTDからも打ってくるシュートはビッグマンとは思えない精度である。


ポストアップからも得点が可能で、バックダウンからゴール下でのフィニッシュやフェイドアウェイ、フェイスアップでのミドルなども得点パターンである。


その他にもダイブやカットからも得点出来るが、メインはシュートであり、東京に不足していたシュート面を加えるにはピッタリである。


FTはヨーロッパで多く貰えるタイプではなかったが、確率はヨーロッパ時代8割以上を切ったことはないほどに上手い。


リバウンドは弱いわけではないが、強いというわけでもなく、特にORは自身がシュートを多く打つ関係で少ないが、東京にはサイズとロシターがいるのでさほど気にならない点かと思う。


ディフェンスもとりわけ凄いわけではないが、ポストディフェンスもペリメーターディフェンスもビッグマンとしての平均以上は少なくとも備えており、カークよりは総合的に見てディフェンスが出来る選手だと見ている。


そうでなくてもシュート力だけでお釣りが来るような選手だと思っているので年齢が高めなのがネックだが、東京に来たら面白そうだと思った。

 


2人目


2人目の選手はザックや田中の状況次第でスイングマンやフォワードの選手になる可能性もあるかもしれないが、コブスとの入れ替えなのと日本人選手で誰が来ても他のポジションと比べて層が薄くなりそうなガードにした。


ガードの選手も東京のシュート力のなさを強化するには当然シュート力は必須であり、コブスのように上手くてもあまり打たない選手ではもう1人の外国人選手がシュート力のある選手だとしても大きく3PAや確率、スペーシングの面が改善すると思えない。


なので、単純にシュートが上手いだけでなく、積極的に打ってくれる必要があり、その上で乱発するのではなくセレクションも良いものを心がけてくれるのが理想的。


改善したスペーシングによってアウトサイドからドライブも仕掛けられると合理的であり、外国人選手にドライブの上手い選手のいない東京には欲しい要素だろう。


PGということもあり、東京にはサイズやロシター、安藤とオフボールから得点したり、オフボールで輝く選手もいるので当然ながらゲームメイクやアシスト面のスキルも高い方が望ましく、東京の資金力ならそういうスコアリングとゲームメイクで高水準のハイブリットな選手も獲得出来るはず。


東京の強みを活かす意味でFTも貰えて決められる選手なら尚ベスト。


以上から2人目の選手に求められる、あるいは欲しいと思われる要素をまとめると


①ガード

②シュート力

③ドライブ力

④ゲームメイク力

FTを貰えて決められる


5点と考え、これらになるべく多く当てはまる選手をリストアップしたところ東京は高ランク選手も視野に入ることから他のチームの予想含めても最多の候補選手数となる234名にもなってしまった。


選手を絞っていくのは楽しいけれども多すぎると大変で最後の3名は特に良い選手で東京に合いそうだったので甲乙付け難かったが、悩みに悩んで予想選手として最終的に選んだのは


Daryl Macon

(190cm/84kg/27yrs)


メイコンはスコアリングタイプのコンボガードでプロ入り後はGリーグやヨーロッパでプレイ。


昨季はロシアでプレイし、チームトップスコアラーとして優勝に大きく貢献。


シュートが非常に上手く、ヨーロッパでの3シーズン中で3P4割以上だったのが2シーズンあり昨季は42%の高確率だった。


コブスと違ってアテンプトの4割以上が3Pというくらい積極的に3Pを打つタイプであり、C&SOTDからのシュートどちらも可能で共に高確率である。


特にOTDからのシュートが多く、セレクションの悪いショットは少なく、多少悪かったとしても入る確率が高いので結果オーライが多いので東京に足りない3Pのアテンプトと確率を上げてくれる。


もちろんミドルも得意でプルアップからのミドルはコブスと同様に上手い。


さらにドライブも得点パターンにしており、ディフェンスが下がればシュート、詰めればドライブと使い分け出来ることで毎年高い得点力を発揮している。


ドライブのスキルはフィニッシュだけでなくFTを貰うのにも長けており、FTはアテンプトが多いだけでなく直近3シーズン全てで85%以上と超高確率でFTを得点源にする東京の強みとも合致。


スコアリングタイプと書いた通りここまでメイコンの得点面における有用性を書いたが、メイコンはゲームメイク能力も備えている。


自身の高い得点力もアシストが増える要因となっており、P&Rアクションはロールマンやカッターやシューターだけでなくメイコンのアタックやシュートもあるためにディフェンスは非常に止めにくく、そこからアシストを稼ぐ。


そのためロシアでは2番起用がメインだったが、チームで2番目のアシストを記録しておりハンドラーやプレイメイカーとしてもレベルが高い。


TOも出場時間が平均30分近くあったのに2個未満で少ないのも優秀。


ディフェンスもスクリーンに引っかかりがちなのが少し気になるが、悪いということはなく、日本人選手とのマッチアップが多いポジションということもあり穴にはならないと見ている。


これらの点からメイコンは東京に合いそうで来たら面白いと思った。


最後までメイコンと迷った2人はキーナン・エバンスとクリス・ジョーンズなので3人の中ではメイコンがランクでは最も低いが、主に3Pの面で2人よりも東京に必要な選手だと感じたのでメイコンを予想選手とした。


圧倒的な資金力で外国人選手も大物が期待出来る東京が今回は2つも枠がある所をどう埋めるか非常に楽しみである。