ジェーン・スー &中野信子『女らしさは誰のため？』
昨年の６月
NHKの『あさイチ』を視ていたら
今 とても人気のコラムニストで
ラジオパーソナリティでもあるという
女性が出てきて
見た目も お話ぶりも
とても 爽やかな人…
それが 初めて拝見した
ジェーン・スーさんでした
髪をカットしに行くついでに
覗く 本屋さん
いつもの新書コーナーで見つけた
『女らしさは誰のため？』小学館新書
時間があまりない中
ゆっくり中身は確かめず新書なら良いかと急いでレジへ
どうやら
共著…ではなくて 対談!?
なら 読書とは言えないかな
と
思いながら 先月の読了本
なかなか
ブログに記す時間がなかったもので
今頃に…
集中して 読書したい時には
車を走らせ ここへ来る
緑に囲まれた お気に入りの カフェ
ジェーン・スーさん曰く
「本書は、脳科学者の中野信子さんと私がプレイしてきた人生ゲームのバグ報告書」
だそうです
人生ゲーム…バグ…はて!?
女らしさは誰のため…？
「大人しくて、気遣いとサポート能力と協調性があり、家で嗜む趣味を持ち家庭を整えることが尊い」価値観に
「女らしいね」という褒め言葉で誘導する
そんな
世の中のシステムやプログラムに問題有りと断じ
それで たくさんの女性が
生きづらさを感じている…という
お二人の ６章からなる「女らしさ」の検証本
これがなかなか 面白い
スーさんは
「女らしく 在れ！」という言葉に
子どもの頃から たびたび傷つき
常々個性を抑えつけられていたそうです
自分が 本来持っている「自分らしさ」と
世間一般に言う女らしさが うまく合致しない…
…中略…
自分らしければどっちでもいいんだよ byジェーン・スー
第２章 「女同士はわかり合える」という一枚岩幻想…
女の敵は女ではない と同時に
女の味方が 常に 女というわけでもない
そして
「女は一枚岩じゃない でもそれでいい」
という認識が広まるのは、多様性のある社会を目指すのに必須 byジェーン・スー
先週の土曜日 わたしが 授業で
小１生徒に教えた四字熟語カリキュラムの内の一つ
「十人十色」じゅうにんといろ
✥画像お借りいたしました
十人の人が 十色の色エンピツをイオンに買いにいったんじゃないのよ〜笑
入学式が終わって新しいクラスのお友達十人いたら、
みんな 一人ひとり お顔がちがうように
好きなものも キライなものもちがうよね ちいかわ が好きな人も すみっコぐらしが好きな人も プリキュアが好きでもアリエルが好きでも
ワンピースが好きな人もドラえもんが好きな人も…
それで いいんだよね♪
みんなちがって みんないいのよ〜！
と いうコトバ 
子ども達 誰もが
自分らしく生きてほしい
大人になった時 本当の自分を抑え 無理をして誰かに合わせるような
そんな 生きづらい人生を歩みませんように…
第５章 いつか結婚も出産もレジャーになる…
この章は 衝撃…
中野さんが
生殖とテクノロジーの進化は
いよいよ 男性が必要なくなる…かも！？…の話
あの…感激したディズニー映画の
『ファインディング・ニモ』
ニモはクマノミという名称の魚
クマノミなどの魚類や鳥類などの中には 既に
オスもメスも超越した種が子孫を残しているという
どうやら
Ｙ染色体（オスのみが持つ染色体）は少しずつ小さくなっているらしく…そう遠くない未来にＹ遺伝子はセットから消えさる…つまり消滅するんじゃないかという説もある…中略…
ゲノム編集が可能になったら、必ずしも人間同士が生殖する必要もなくなる…かも by中野信子
そして お二人は仰る
オスもメスも超越し
男とか 女とか そんな括りがなくなったなら パートナーとして相手に求めるものは ただ その人らしさ
だけになる
… …ふと 考えた…わたし
大丈夫
夫が 男でも 女でも どちらでもなくなっても わたしは
また きっと パートナーに あなたを選ぶだろう
それが
きっと楽で「心地よい」暮らしだから
ま、 既に今や もう
お互い 男でも女でもないに等しいし
笑
酸素という猛毒によって 生まれた わたし達…
更に 面白いと思ったのは
わたし達は 猛毒を吸って生きている
という 話
かつて先カンブリア時代には
「ストロマトライト」という生き物が海中に登場
それが 何をしたかというと…
酸素が まだなかった当時の地球に酸素をつくりはじめた
当時の生き物にとって酸素は超有毒！
地球に優しくない 
…という事実
…という事実確かに…
オキシドールのシュワシュワが細菌を死滅させるってやつ… byジェーン・スー
その結果
たくさんの生き物達が死に
その毒を吸って生きるスーパー生物が生まれた…
そう！ わたし!?…達…(^_^;)
そうして
今度はその生き物たちが今また再び地球の環境を大きく変えようとしている… by中野信子
先代の生き物たちにとって 超猛毒なモノを生きる糧として繁殖してきたわたし達は怖いエイリアンとなんら変わりない
何万年と流れる時間の
そんな長い長い時間の中に
一瞬だけ 生きているわたし達
そう知ると
かえって不思議と 視野が広くなる
最終章 ジャストフィットな生き方は自分で決める…
結論 この本によると
女性にも男性にも言えること
わたし達は 誰もが
迷うし 間違うし 不完全な生き物で
でも、今 そんなわたし達がこの地球に生き残っているという事実
中野信子さんによると
それこそが わたし達人類の勝利の完成形なのではないかと
なるほど～
迷い 間違い 不完全なのが
人類の完成形であり
勝者の起因…
だから 迷っていい、間違っていい
それでいい
そして その後
選んだ答えを
自らの力で正解にすればいい by中野信子
想定外！なんて なんのその…
エイリアンの わたし
また少し 心が強くなる
