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un piquillo de amarillo

リーガ・エスパニョーラのサッカークラブ、ビジャレアルCFの歩みの記録

2013年夏のセビージャ
2013年夏、セビージャは前線の選手を大きく入れ替えました。クラブの財政難が報じられ、エースのネグレドの退団が確実視されていたからです。

・6月中旬、移籍金200万ユーロでルーマニア・リーグ得点王のラウル・ルセスクを獲得
・7月上旬、移籍金700万ユーロでベルギー・リーグ得点王のカルロス・バッカを獲得
・7月中旬、ネグレドの放出決定
・7月下旬、移籍金1000万ユーロでパリ・サンジェルマンからケヴィン・ガメイロを獲得

時系列に並べるとこのとおり。獲得した3人はいずれも5年契約を結んでいます。

獲得の本命候補がバッカとガメイロで、このうち最低1人、あわよくば2人ともの獲得を狙っていたのだと思います。バッカとガメイロの交渉が失敗しても困らないための保険として、一番先にルセスクを安価で獲得しておいたのでしょう。

2013年夏セビージャFWの変化


2013-14シーズンのルセスク
リーグ開幕前にはルセスクのことが知りたくて、You Tubeにアップされていた2012-13シーズンのルーマニア・リーグ全得点(25得点)のハイライトを観ました。

マークを外しながらするするとバイタルエリアに走り込み、サイドからのグラウンダークロスを狙い済ましてゴールに流し込むのが巧い選手です。昨シーズンの25得点中半分くらいはそのパターンで、個人突破で奪った得点、ゴラッソと呼べる得点はわずかでした。

セビージャのレギュラーは厳しいが、控えの1・2番手には申し分ないかと思っていました。セビージャにとっては保険的意味合いの獲得であっても、ルセスクにとっては強豪リーグ初進出で実力を見せつける良い機会でした。


ところが、ルセスクは2013-14シーズン前半戦の出場機会はわずか1試合7分。ほとんどの試合ではベンチにも入っていません。前年度はルーマニア・リーグで得点王となりましたが、リーガ・エスパニョーラでは完全な戦力外扱いでした。

そこで2014年1月、ルセスクはポルトガル・リーグのブラガにローン移籍します。初戦で2得点して華々しくデビューすると、シーズン終盤までに6得点を挙げています。

2013-14セビージャFWの成績


今後のルセスク
3月時点のルーマニアメディアの報道によると、

「セビージャは完全移籍でルセスクを売却したい」
「ブラガは完全移籍で獲得したいが、移籍金300万ユーロは高すぎる」
「ローマが狙っている(本当か?)」
「母国のアストラ・ジュルジュも狙っている」

とのことです。

5年の長期契約で獲得した選手に半年で見切りをつけるセビージャの態度が謎ですが、エメリ監督やクラブを怒らせるような言動をしたのでしょうか。

バッカは他クラブに狙われる存在になったため、バッカが移籍した際にはルセスクの存在が(結局保険ではあるが)効いてくると思うのですが・・・。

ラウル・ルセスク
(ステアウア時代のルセスク)

ベルギー・リーグとルーマニア・リーグ
ロメル・ルカク(10-11得点王)はプレミアリーグで活躍し、ジェレミー・ペルベ(11-12得点王)はビジャレアルで結果を残し、バッカ(12-13得点王)は前エースのネグレドと遜色ない活躍をしています。

強豪リーグではベルギー・リーグ得点王の株が上昇中で、ミヒー・バチュアイ(13-14得点ランク2位)をアーセナルが狙うのも理解できます。


一方、2000年代半ば以降のルーマニア・リーグ得点王は、4大リーグに2シーズン在籍し続けた選手すらいません。わずか数シーズン前、ルーマニア・リーグはUEFAランキング7位に位置していましたが、この数シーズンは下落が止まりません。

ストライカータイプの選手の輩出に苦労しているのは日本も同じだけに、ルセスクにはリーガで再チャレンジしてほしいのですが・・・。
最後にアンデルレヒトが勝つリーグ?
ベルギーのジュピラー・プロ・リーグはアンデルレヒトが優勝しました。レギュラーシーズン終了時点では1位スタンダール、2位クルブ・ブルッヘ、3位アンデルレヒトで、スタンダールはアンデルレヒトに勝ち点10差を付けていたのに、プレーオフ10試合で勝ち点10差(実質5差)をひっくり返したことになります。

今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでのアンデルレヒトのメンバーは、平均年齢が22歳くらいだったのではないでしょうか。隣国オランダのアヤックスもきっと同じくらい。アンデルレヒトにしろアヤックスにしろ、国内トップクラブなのに平均年齢が若く、平均年齢が若いのにトップクラブであり続けるのはユニークです。

UEFAリーグランキングがベルギーやオランダと近い国には、ロシア、ウクライナ、ギリシャ、トルコなどがありますが、これらの国のトップクラブは自国代表常連のベテランや国外出身のスター選手でチームを構成しています。ベルギーとオランダがそうでないのは、何が理由なのでしょうか。


ヨーロッパリーグの門番
3位のクルブ・ブルッヘは1996-97シーズンから19シーズン連続でのUEFAヨーロッパリーグ(UEFAカップ時代含む)出場を決めたようです。

クルブ・ブルッヘは1996-97シーズン以降に3度優勝していますが、たとえUEFAチャンピオンズリーグに出場することになっても、何らかの方法でヨーロッパリーグに回っているようです。当然ながら、国内リーグでは最低でもヨーロッパリーグに出場できる順位(か国内カップ優勝)に居続けていることになります。


ちなみにアーセナルのチャンピオンズリーグ連続出場は来シーズンで18シーズンらしい。クルブ・ブルッヘのヨーロッパリーグ連続出場は来シーズンで19シーズンです。クルブ・ブルッヘのヨーロッパリーグ力はアーセナルの4位力を上回っているのかもしれません。

ちなみに、クルブ・ブルッヘの連続出場が始まった1996-97シーズンというのは、名古屋グランパスのアーセン・ベンゲルがアーセナルの監督に就任したシーズンです。

EL連続出場クラブ
(他の追随を許さない圧倒的な記録)


CL予選3回戦に出場するスタンダール
川島永嗣選手のスタンダールは2位となり、来シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦に出場します。

予選3回戦では

・ドニプロ(ウクライナ)
・パナシナイコス(ギリシャ)
・フェイエノールト(オランダ)
・グラスホッパー(スイス)

などと当たる可能性があるようで、予選プレーオフでは

・アーセナル(イングランド)
・ポルト(ポルトガル)
・レバークーゼン(ドイツ)
・ナポリ(イタリア)
・アスレティック(スペイン)

などと当たる可能性があるようです。


今シーズンの予選3回戦に出場したnon-champions(国内リーグ非優勝クラブ)で、本選グループリーグに出場できたのは10クラブ中1クラブ(ゼニト)のみ。たとえ本選に出場できなくても、アーセナルやナポリの攻撃陣と対戦する川島選手を見るのは楽しみです。

スタンダールの対戦相手


LFPが発表した2013-14シーズンのベストイレブンをサッカーキングが記事にしていました。各ポジションの最優秀選手を選出するLFPアワードというものは以前からありましたが、ベストイレブンなんて今までありましたっけ?


受賞者選定の意図
同じくLFPが発表しているBBVAアワード月間最優秀選手賞・月間最優秀監督賞を合わせて見てもらうとよくわかるですが、2強からは極力選ばないという意図が見てとれます。

メッシ、ロナウド、マルティーノ監督、アンチェロッティ監督など実力者の実績を軽視しすぎなのではとも思いますが、オトラ・リーガのアピールとしては悪くないと思います。

昨年までは賞自体がなかった(?)のに、創設したとたんにこうして日本でも報じられるくらいですからね。


月間最優秀選手賞
月間最優秀選手賞は、「最優秀選手」というよりも「その月にインパクトを与えた選手」くらいのほうが実態に近い気がします。

名前を見るだけでその選手のプレーが頭に浮かんでくるようですが、最優秀といわれるとやや疑問な選手も。


月間最優秀監督賞
月間最優秀監督賞は中堅クラブの監督が持ち回りで受賞する場。2月にアップした記事で「2月の監督賞はピッツィ監督で、エメリ監督も今シーズン中に受賞するのでは」と書きましたが、案の定2月はピッツィ監督、3月はエメリ監督でした。

成績以外の点をどの程度考慮するかなどが難しく、まじめに選考すると受賞者が決まらなそうな賞です。

5月はアルメリアのフランシスコ監督が6ヶ月ぶりに受賞しました。2013年11月の受賞は謎で、若くて(リーガ最年少)男前のフランシスコ監督をLFPが持ち上げようとしたのではないかと疑ってしまいましたが、5月のアルメリアは2勝1分だったのですね。

この勝ち点7で降格圏内から圏外に浮上し、昇格組ながら残留を決めました。ただし、セルタが最終節のバレンシア戦で勝ち点を獲得していれば、話題性の点からも間違いなくルイス・エンリケ監督が受賞したのではないでしょうか。


2013-14シーズン・ベストイレブン(LFP選定)
LFPベストイレブン


2013-14シーズン・月間最優秀選手賞 / 月間最優秀監督賞(LFP選定)

LFP月間賞

残留争い
12位 43 ラージョ
13位 42 ヘタフェ
14位 42 エスパニョール
15位 41 グラナダ
16位 40 エルチェ
17位 40 アルメリア
---残留と降格の壁---
18位 39 オサスナ
19位 36 バリャドリード
20位 25 ベティス


ラージョ(12位)
2月末時点のラージョは6勝2分17敗の19位でしたが、3月以降は7勝2分4敗と巻き返し、一桁順位も見える位置でシーズンを終えました。

失点はリーグ最多、得失点差はリーグ19位、引き分け数はリーグ最少。シメオネ監督のアトレティコと同じで、パコ・ヘメス監督のラージョは誰もが応援したくなるチームですね。

年間予算はリーグ最下位なので、ラリベイ、ブエノなど印象に残った選手は軒並み流出しそうで、新監督次第ですが2014-15シーズンは降格候補筆頭になってしまいそう。

パコ・ヘメス
(こんなフサフサな写真を使ってパコ・ヘメスのラージョ監督就任を伝えたメディアがあった)


ヘタフェ(13位)
残留を期待する声が少なかった(と思われる)ヘタフェ。雨の中のソシエダ戦の観客数の少なさを記事にしたことがありますが、結局今シーズンの1試合平均観客数は7,963人だったようです。

もちろんリーグ最少なのですが、残留がかかった4月以降のホームゲームは3戦連続で10,000人を超えたようです。とはいっても、ヘタフェは試合内容がお粗末だった印象しかありません。

コリセウム・アルフォンソ・ペレス
(ヘタフェ対ソシエダ。スタンドがヘタフェカラーの青色で埋め尽くされています)


グラナダ(15位)
Soccer News.comで昨夏と今冬に各クラブが使った移籍金額を調べてみたことがあるのですが、グラナダは20クラブ中9番目に金額が多く、また移籍金収支が赤字だった6クラブのうちのひとつでした。グラナダの上には、欧州カップ戦出場権を獲得した7クラブ+バレンシアしかいません。

エル・アラビ、ブライミ、ピティ、リキなど、残留争いをしていた他クラブが羨むようなメンバーなのに15位。攻撃陣も守備陣もアフリカ・南米出身選手の個人能力に頼ったチームです。

過去3シーズンの獲得勝ち点は、42点、42点、41点。ちなみにビジャレアルが2部降格した際の勝ち点は41点で、グラナダはかろうじて降格を逃れてきただけです。解任する成績ではないにしても、アルカラス監督のままでよいのでしょうか。

2013-14リーガ移籍金収支


エルチェ(16位)
エルチェは最終節を待たずして残留を決めましたが、第37節のバルセロナ戦に敗れていたら、オサスナとの対戦成績で下回って降格していたはずでした。これで来シーズンもバレンシア州のクラブがプリメーラに4クラブ参戦します。

ちなみに、下表の通りバレンシア州4クラブ間の対戦成績ではビジャレアルがトップです。エルチェのハイライトを見るといつも左利きの選手が良いフリーキックを蹴っている(エドゥアルド・アルバカル?)。

バレンシア州選手権


アルメリア(17位)
セグンダからの昇格組のアルメリアは36歳のフランシスコを監督に抜擢。フランシスコ監督は17位で見事残留に成功しました。2月に加入したはずのタイ人選手のことが気になっていたのですが、ティーラシン・デーンダーの契約期間はこの7月からだそうです。すでに加入済と勘違いしていました。


オサスナ(18位)
2008-09シーズンのオサスナは最終節まで残留が決まりませんでしたが、最終節でレアル・マドリードに勝利してクルチャガの引退に花を添えました。

今シーズンのオサスナも同様の状況であり、最終節に勝利したところまでは同じでしたが、結局残留でプニャルの引退を飾れなかったのは残念でした。それぞれオサスナで15年程度プレーしたフランチャイズプレーヤーで、下部組織出身者を重視するクラブは好感が持てますので、早くプリメーラに戻ってきてほしい。

ナバーラ州にはオサスナに匹敵するクラブがなく、歴史的に見ると州内で2番目に強いクラブはオサスナBなのだそうです。オサスナがセグンダでグダグダしていたら、今以上にナバーラ州出身の有望株がアスレティックに流れてしまいそう。

パチ・プニャル
(パチ・プニャル)

ベティス(20位)
終盤戦に粘るかと思ったら、結構サクッと降格が決定した印象で、2009-10シーズンのヘレスのようなドラマもありませんでした。勝ち点25は過去8シーズンで最低。これではあまりにも悲しいので、南米でよく使用されている「過去3シーズンの成績による降格判定」をリーガに適用してみたところ、ベティスは「16位で残留」という判定が出ました。おめでとうございます!?


2013-14リーガ降格判定


2013-14シーズンのリーガ(1)

今シーズンのリーグ第38節、バルセロナ対アトレティコ戦は前半20分から画面の前で観ていました。攻撃の核2枚が負傷交代した時はアトレティコの優勝は難しいと思っていましたが、後半開始から猛攻を仕掛けて1点もぎ取ってしまいました。

監督の指示通りに動けば結果が付いてくると思い込ませたシメオネ監督、その指示を忠実にこなして結果をもぎ取ってしまった選手、それぞれが素晴らしかったですね。

終盤には選手がヘロヘロになっていましたが、アトレティコの優勝を確信して安心して見ていられた試合でした。ゴディンは穴のないセンターバックですが、ここ数年は生え際(彼の唯一の欠点)の後退スピードも低下しているような気がします。


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優勝争い
1位 90 アトレティコ
2位 87 バルセロナ
3位 87 レアル・マドリード

アトレティコ(1位)
優勝がアトレティコ、2位と3位が2強、というのは多くのサッカーファンの期待通りだったと思います。シメオネ監督のチームマネジメント力はすばらしいですね。スポーツ面以外では大蔵省への負債を減らすことにも力を入れてもらいたい。

Tシャツのシメオネ


バルセロナ(2位)
マルティーノ監督はかわいそうでした。かなり早くから退任の可能性を報道されて、後任候補の名前が堂々と新聞に載るのは異常です。また、シーズン前の準備期間がほとんどなかったり、会長が突然辞任したり、キャプテンと守護神が重要な時期にいなかったり。

プレー内容は以前と比べて明らかに質が下がっていましたが、アトレティコとの勝ち点差はわずか3、得失点差ではリーグ首位だったことからも、優勝に値しなかったとは思いません。

プジョルにとってはもどかしいシーズンでした。昨シーズンの半ばまでは、こんなに早くバルセロナを退団するとか、ワールドカップの候補30人にも入らないとか考えられませんでした。

他国に移籍するにしろ、ラウールのように余力を残したまま移籍させてあげたかったですね。お疲れ様でした。

選手名鑑を読み返してみると、1978年生のプジョルより年上の選手は両手で数えられるほどしかプリメーラにいないこともわかったりします。下の表にいる選手たちも、半分くらいはこの夏にプリメーラからいなくなりそうです。

1970年生の選手


レアル・マドリード(3位)
今シーズンはレアル・マドリードを好きになったシーズンでした。きれいなパスをつなげるセンターバック、インサイドハーフが交互に降りてきてボールを受ける中盤、同じように2枚のウイングが交互に降りてきてボールを受ける前線と、カッチリとボールを運ぶ戦術が浸透しているのが印象的でした。

ロナウドがいきいきとプレーしていた点からも、スター選手の個人能力に依存しすぎないチームを作り上げたアンチェロッティ監督の優秀さを実感しました。



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欧州カップ出場権争い
4位 70 アスレティック
5位 63 セビージャ
6位 59 ビジャレアル
7位 59 レアル・ソシエダ
8位 49 バレンシア

アスレティック(4位)
アスレティックの勝ち点70は、数年前までなら3位に入れる数字です。2シーズン連続で無得点のトケーロの代わりに、セグンダ得点ランキングトップのボルハ・ビゲラ(ただしログローニョ出身であってバスク人ではない)を引き抜きたいようですが、昨夏のベニャトのような即戦力ではなさそうだし、ミケル・リコのような掘り出し物かどうかはわからないですね。選手・監督が総じてアスレティック愛を持っているのが何よりです。

ボルハ・ビゲラ
(ビゲラ。別の写真ではソルダードに似てるように見えた)


セビージャ(5位)
前線のバッカとガメイロがふたりとも大ヒットだったのに加えて、長身で屈強なボランチのイボーラ、サイドアタッカーのビトーロ、ハイロ・サンペリオのような、セビージャらしい新戦力が軒並み成功していますね。

昨夏に控えの選手層を厚くし、エメリ監督がうまく運用したことが終盤戦の快進撃につながったのだと思います。来シーズンは新オトラ・リーガ(3強以外の17クラブ)の本命だと思います。


レアル・ソシエダ(7位)
有望な若手が多くてそこそこ財政に余裕があるのに、アラサーテ監督が契約延長してしまったのが残念です。パコ・ヘメスのラージョ監督退任が濃厚だそうで、アラサーテ監督の後任にベストな人選だと思うのですが..


バレンシア(8位)
バレンシアは9位だった12月17日にジュキッチ監督が解任されましたが、ピッツィ監督は2月末時点で7位まで順位を戻していました。この時点では欧州カップ戦争いに食い込んでくることは間違いないと思っていたのですが、その後も8-10位で安定してしまい、結局8位でシーズンを終えました。

1993年生のパコ・アルカセルとフアン・ベルナトのブレイクは羨ましいです。フェデ・カルタビアも1993年生ですが、来シーズンはローン移籍が濃厚みたいですね。欧州カップ戦出場権を逃してしまったのが残念。

京都ハンナリーズのホームゲーム開催地
今シーズンは初めてbjリーグの試合を観戦しようと思っていたのですが、結局レギュラーシーズンには行けずじまいでした。京都市内で開催してくれれば行きやすいのですが、今シーズンの京都ハンナリーズの試合の開催地は京都市外での開催が多かったようです。

ホームアリーナである京都市体育館(ハンナリーズアリーナ)での開催はホームゲーム26試合中わずか2試合で、その他は6試合が京都市内、8試合が京都市近郊、8試合が京都府北部、2試合が他県でした。

京都府北部では福知山市、舞鶴市、宮津市で開催されたのですが、それぞれ京都市からは60kmから100kmの距離があり、いくつも山を越えて辿りつく僻地です。父親の実家が宮津市にあるため丹後国は愛着がある土地ですが、京都市民が気軽に観に行ける距離ではありません。

ハンナリーズ1


ホームゲーム開催地の変遷
bjリーグ参戦初年度からのホームゲーム開催地と平均観客数をまとめると表1のようになりました。2011-12シーズンまでの3シーズンは京都市内が多かったものの、2012-13シーズンには京都市近郊や京都府北部での開催数を大きく増やし、2013-14シーズンは京都市以外の地域での開催をさらに増やしています。

この結果、ほとんどのホームゲームをホームアリーナで開催しないというおかしな状況が生まれています。京都市内では一定の知名度と人気を得たと判断して、京都府全域での知名度や人気を得るためのステップに進んだということでしょう。

ハンナリーズ2

ホームゲーム開催地と平均観客数
表2は、ホームゲーム開催地別の観客動員数です。京都市内で開催された試合は観客数が多く、京都府北部で開催された試合は観客数が少ないです。表1にはシーズン別の平均観客数も載せましたが、ここ数年で京都府北部での開催数を大きく増やしているにもかかわらず、平均観客数は横ばいを保っています。

京都市の人口(147万人)は京都府全体(261万人)の56%にも達するので、観客数を追い求めるなら全試合を京都市で開催した方がいいに決まってます。京都市立体育館と京都府立体育館の試合に限れば、平均観客数は1,800人を超えてますからね。2013-14シーズンは宮津市でホームゲームを初開催したようですが、人口わずか19,000人、京都府で一番人口の少ない市でプロスポーツチームの興行を行ったことは驚き。

目先の利益を求めて京都市でのホームゲーム開催を続けるのではなく、京都府全域(=ホームタウン)で愛されるチームを目指しているのでしょう。京都に住み始めてから何年にもなりますが、何度西京極陸上競技場に足を運んでも京都サンガにはあまり愛着がわかなかったのが、初めて観た京都ハンナリーズには一発で親しみを覚えてしまいました。


(とはいえ、京都市以外での開催が多すぎるし、京都府北部での開催は福知山など拠点都市に限定したほうが良いとも思います。)

ハンナリーズ3


2013-14シーズン bjリーグ・プレイオフ
土日はbjリーグの京都ハンナリーズの試合を観戦。2013-14シーズン・プレイオフ、ウェスタン・カンファレンス準決勝で滋賀レイクスターズと対戦しました。

京都ハンナリーズはレギュラーシーズンをウェスタン・カンファレンス2位で終え、プレーオフはカンファレンス準決勝から登場。対戦相手の滋賀レイクスターズはプレーオフ・1stラウンドを勝ち抜いて準決勝に駒を進めています。カンファレンス準決勝は2試合制。土曜日・日曜日に1試合ずつを行い、1勝1敗だった場合のみ短時間の第3試合を行います。


5月10日(土) : 第1戦
土曜日の第1戦は滋賀が87-82で勝利。前半終了時点では44-44の同点で、第3クォーターで8点差を付けたのですが、第4クォーターで一気に逆転されてしまいました。序盤から点数では競っていましたが、フリースローを5本連続で外したりして苦しい試合であることはわかりました。試合後に公式記録を見ると、京都の3Pシュート成功率は18.2%、フリースロー成功率は40.0%だったようです。こんなスタッツでよく接戦に持ち込んだと思います。

対戦相手が滋賀レイクスターズということもあり、西京極総合運動公園内にある京都市体育館(ハンナリーズアリーナ)には多くの滋賀ブースターがいました。指定席は水色のシャツを着た京都ブースターのほうが多いのですが、自由席は青色のシャツを着た滋賀ブースターのほうが多く見え、全体では6 : 4で京都が優勢くらいに見えました。公式記録による観客数は1,502人。


5月11日(日) : 第2戦・第3戦
日曜日の第2戦は前日とは打って変わって、京都の3Pシュートとフリースローが冴えていました。第3クォーター以降は終始20点差を保つ危なげない試合展開で、97-73で勝利。バスケットボールの知識はまったくないのですが、プレスの開始位置が第1戦とは全然違い、エンドラインからのスローイン後すぐにプレスをかけていました。

第3戦は序盤から常にリードし、25-15で勝利。京都がファイナルズ(有明コロシアム)進出を決めました。観客数は前日よりも300人増の1,800人くらいだったでしょうか。スタジアムスポーツではJリーグ(2013年シーズン1試合平均10,873人)の約1/7、同じアリーナスポーツではFリーグ(2013-14シーズン1平均1,376人)の2割増しくらいですが、盛り上がり度は格段に上ですね。


今回の感想
日曜日の来賓には門川大作京都市長、前原誠司衆議院議員、福山哲郎参議院議員。マイクを渡されて挨拶(内容はほとんど聞き取れなかった)した門川市長はともかく、前原・福山両議員はアリーナDJに名前を紹介されただけでした。議員さんってほんとうに大変ですね。

アリーナDJ、チアダンスチーム(はんなりん)、チームマスコット(はんニャリン)のレベルの高さとプロ意識には感動しました。チアのメンバーはタイムアウトごとにコートに出てきてダンスをするのはもちろん、2時間以上の試合中ずっと、コートサイドの待機場所でアリーナDJの掛け声と音楽に合わせて応援のリードを取っていました。

JリーグやFリーグだとマスコットはフラフラ歩いているだけだったり、ハーフタイムにはレベルの高さが問われない地元の小学生ダンスチームが出てきたりします。Jリーグの場合はそれでも構わないと思っているのですが、Jリーグと同じことをしてしまっているFリーグはbjリーグの興行から見習えることがある気がします。




都市計画とか都市景観とかが好きで、ほんの少しですが地理学を学びました。最近ちょっとだけビルバオの町について興味を持っています。


アスクナ市長とビルバオの都市再生
2014年3月20日、在職16年目を迎えていたビルバオ市長のイニャキ・アスクナ氏が前立腺癌のために亡くなりました。『アンデルとムニとハビの小さいおうち 』によると、アスクナ氏はアスレティックのソシオで、サン・マメスの建て替えに大きな貢献をされた方だったそうです。アスレティックは2日後のヘタフェ戦で喪章をつけて試合に臨みました。

アスクナ市長1
アスクナ市長2

アスクナ氏はビルバオ・グッゲンハイム美術館の建設に象徴されるビルバオの都市再生を主導した人物で、2012年には世界市長賞(World Mayor)を受賞しています。特に交通面と建築面でビルバオの都市景観を一変させました。

交通面ではメトロの新路線建設、トラムの新規建設、ビルバオ空港の新ターミナル開設、建築面ではスビスリ橋、イソザキ・アテア、イベルドローラ・タワーなどの現代建築などが挙げられます。それぞれ、フランク・ゲーリー、ノーマン・フォスター、サンティアゴ・カラトラバ、磯崎新、シーザー・ペリなど世界的に著名な建築家が競うように総合デザインや設計を担当しています。

イソザキ・アテア
(イソザキ・アテアとスビスリ橋)

ビルバオの都市規模と交通機関
ところで、ビルバオ市の人口は35万人で、ビルバオ都市圏の人口は105万人です。都市圏人口ではスペイン第5位で、スペイン北部では最大の都市ですから、日本で言うと札仙広福と同じような立ち位置でしょうか。とはいっても、都市人口や都市圏人口の観点で日本の同規模都市を探すと、宇都宮(都市DID人口36万人・都市雇用圏人口108万人)や熊本(都市55万人・雇用圏108万人)などとなります。

この都市にトラム1路線、メトロ2路線43km、近郊鉄道数社、バス数社が走っていて、メトロはさらに1路線6kmが建設中で2路線21kmが計画中です。正直言って、この規模の都市にトラムとメトロ(≒地下区間を有する都市鉄道)が複数路線も走っているのは信じられません。


宇都宮や熊本、もしくは浜松や新潟などを訪れたことのある方ならわかると思うのですが、このクラスの都市はトラム(≒路面電車、≒ライトレール)には好都合ですが、メトロ(≒地下区間を有する都市鉄道)を4路線も5路線も走らせるのには無理があります。

ビルバオは日本ではないので採算を取る必要はないし、ネルビオン川の谷に沿って市街地が密集している点は鉄道路線建設に有利だったのでしょうが、それでも事業の妥当性は野党や反対派市民団体に散々突っ込まれたのではないでしょうか。結果的には、ビルバオのトラムやメトロはビルバオのシンボルとなって都市計画面で成功したとされており、それはアスクナ市長の手腕によるところが大きいのだと思います。

ビルバオ・トラム
(ビルバオ・トラム)

アスレティックのCL出場決定
2014-15シーズン、アスレティック・ビルバオは1998-99シーズン以来16シーズンぶりにUEFAチャンピオンズリーグに出場します。アスクナ氏が市長に就任したのは1999年10月、死去したのは2014年3月ですから、両端ともわずか数カ月差でチャンピオンズリーグとは被っていません。

また、国内リーグと国内カップだけで32回も優勝しているアスレティックが、アスクナ氏が市長に在職中の15年間はひとつのタイトルも獲得できませんでした。ただの偶然でしょうが、運がない市長さんです。自身も関わった新サン・マメスの開場を見届けてから逝去したのがせめてもの救いでした。

昨日、兵庫県明石市の明石公園に行ってきました。今年のゴールデンウィークは天候に恵まれなかった印象ですが、この日は快晴で、木々の緑がいっそう美しく見えます。兵庫県立図書館は神戸市ではなく明石市(公園内)にあるとは知らなかった。


明石公園1
明石公園2
明石公園の池


明石公園球場では高校野球の春季兵庫県大会準決勝が行われてた。姫路南高校対加古川北高校。3塁側の高校(加古川北?)はチアリーディングがいて女子生徒も多く、1塁側の高校(姫路南?)は男子生徒だけで野太い声援を送っていた。

明石球場

阪神電車に初めて乗った。京都に住んでしばらく経つのに、神戸に行くときは阪急電車かJRしか使ったことがありませんでした。阪神本線沿線はもっと下町的と思っていたけど、さすが神戸都市圏。西宮や芦屋以外でも高級感がありますね。やはり京都とは格が違う。

山陽須磨駅
(写真は阪神電車ではなく山陽電車です。山陽須磨駅)
今日は西京極陸上競技場に京都サンガ対カマタマーレ讃岐の試合を観に行きました。今シーズン初、2年ぶりの西京極です。

これまでホームでは4戦4分け、最下位の讃岐相手に勝てなかったら今年も昇格はないと思いましたが、大黒将志と三平和司の2得点で4-1の勝利。ゴールデンウィークにしては観客数が低調(7,000人台前半)でしたが、久々の快勝でした。

西日がさす時間帯のキックオフ(18時)で、日が落ちてからは肌寒かったのですが、特にフォーメーションを変えた後半はサイドからの速攻が何度もチャンスとなって楽しめました。

でもやはり、一番印象に残っているのは、選手紹介時に単色電球の電光掲示板に表示されたバドゥ監督の顔です。


京都-讃岐戦3
京都-讃岐戦2


(電光掲示板ではサングラス部分が黒く塗りつぶされるバドゥ監督)