ベルギーのジュピラー・プロ・リーグはアンデルレヒトが優勝しました。レギュラーシーズン終了時点では1位スタンダール、2位クルブ・ブルッヘ、3位アンデルレヒトで、スタンダールはアンデルレヒトに勝ち点10差を付けていたのに、プレーオフ10試合で勝ち点10差(実質5差)をひっくり返したことになります。
今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでのアンデルレヒトのメンバーは、平均年齢が22歳くらいだったのではないでしょうか。隣国オランダのアヤックスもきっと同じくらい。アンデルレヒトにしろアヤックスにしろ、国内トップクラブなのに平均年齢が若く、平均年齢が若いのにトップクラブであり続けるのはユニークです。
UEFAリーグランキングがベルギーやオランダと近い国には、ロシア、ウクライナ、ギリシャ、トルコなどがありますが、これらの国のトップクラブは自国代表常連のベテランや国外出身のスター選手でチームを構成しています。ベルギーとオランダがそうでないのは、何が理由なのでしょうか。
ヨーロッパリーグの門番
3位のクルブ・ブルッヘは1996-97シーズンから19シーズン連続でのUEFAヨーロッパリーグ(UEFAカップ時代含む)出場を決めたようです。
クルブ・ブルッヘは1996-97シーズン以降に3度優勝していますが、たとえUEFAチャンピオンズリーグに出場することになっても、何らかの方法でヨーロッパリーグに回っているようです。当然ながら、国内リーグでは最低でもヨーロッパリーグに出場できる順位(か国内カップ優勝)に居続けていることになります。
ちなみにアーセナルのチャンピオンズリーグ連続出場は来シーズンで18シーズンらしい。クルブ・ブルッヘのヨーロッパリーグ連続出場は来シーズンで19シーズンです。クルブ・ブルッヘのヨーロッパリーグ力はアーセナルの4位力を上回っているのかもしれません。
ちなみに、クルブ・ブルッヘの連続出場が始まった1996-97シーズンというのは、名古屋グランパスのアーセン・ベンゲルがアーセナルの監督に就任したシーズンです。
![EL連続出場クラブ](https://stat.ameba.jp/user_images/20140521/20/amarilloat/07/a8/p/t02200134_0385023412948552767.png?caw=800)
(他の追随を許さない圧倒的な記録)
CL予選3回戦に出場するスタンダール
川島永嗣選手のスタンダールは2位となり、来シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦に出場します。
予選3回戦では
・ドニプロ(ウクライナ)
・パナシナイコス(ギリシャ)
・フェイエノールト(オランダ)
・グラスホッパー(スイス)
などと当たる可能性があるようで、予選プレーオフでは
・アーセナル(イングランド)
・ポルト(ポルトガル)
・レバークーゼン(ドイツ)
・ナポリ(イタリア)
・アスレティック(スペイン)
などと当たる可能性があるようです。
今シーズンの予選3回戦に出場したnon-champions(国内リーグ非優勝クラブ)で、本選グループリーグに出場できたのは10クラブ中1クラブ(ゼニト)のみ。たとえ本選に出場できなくても、アーセナルやナポリの攻撃陣と対戦する川島選手を見るのは楽しみです。
![スタンダールの対戦相手](https://stat.ameba.jp/user_images/20140521/20/amarilloat/95/4e/p/t02200125_0502028612948552768.png?caw=800)