個人的超おすすめボードゲーム「パンデミック」の各種拡張を紹介しています。
今回は「パンデミック」の拡張その2「科学の砦」を紹介します。
↓今回紹介する拡張はこちら
↓パンデミックの基本セットはこちら。
パンデミック拡張2「科学の砦」紹介
この拡張も拡張1と同様に、基本セットである「パンデミック:新たなる試練 (Pandemic) 日本語版」が必要になります。
パンデミックを未購入の方は、まず最初に基本セットの方をご購入下さい↓
超面白くてハマること間違いないです。
拡張2「科学の砦」で追加される要素
追加ルール①:研究所チャレンジ
パンデミックとしてのベースは同じですが、ワクチン作成に研究所での研究が必要になります。
今まで都市カード5枚で作成出来ていたワクチンが、以下のように多少手間がかかるようになります。
・ウィルスサンプルの収集
ウィルスを除去した際、サンプルとして研究所に回収します。
このサンプルを大量に集めて、ワクチンを発見します。
・研究開発によるワクチンの発見
「ウィルスの特徴の明確化」済み
「ウィルスの配列決定」済み
「ウィルスの治験」済み
上記の3つを満たしている場合に、拠点にてその色の都市カードを3枚捨てることで、その色のワクチンを発見できます。
・「ウィルスの特徴の明確化」とは?
都市カードを1枚研究所にセットします。
「組成(そせい)カード」(ウィルスの特徴を示すカード。専用の山札から1枚引いてセットされている)に示された色のワクチンを、1つそのカードの上に置きます。
(↑の例なら黄色か青)
この時に置いたワクチンが、研究が完了したら貰える色のワクチンになります。
これで特徴明確化Okです。
・「ウィルスの配列決定」とは?
収集したウィルスサンプルを使用するには「遠心機」「分離機」「培養」にかける必要があります。
その結果、1色のみが残ったり、各1色ずつ残ったり、サンプルが倍増したり、します。
そうやって処理されて残ったウィルスサンプルを、先の「組成カード」上の該当色の上に配置していきます。
「組成カード」上のマス上にウィルスサンプルを全て配置したら、配列決定OKです。
ウィルスサンプルは、培養で増やせば増やすだけ良いと思うかもしれませんが、ウィルスカードのウィルスが都市に置けなくなった時点で、パンデミックはゲームオーバーなので注意が必要です。
・「ウィルスの治験」とは?
更にもう1枚の都市カードを、研究所にセットすればOKです。
治験用の都市として1都市を選択するという意味かな。
その色のウィルスを1個除去可能です。
以上で、ウィルスのワクチン研究は完了です。
他の色のワクチンを作るためには研究拠点にて、「組成カード」を引くことでまた同様に開発を進めることが出来ます。
都市カード5枚で簡単に作れていたワクチンが、プロセスが詳細化されて中々良い感じに複雑になりました。
新ルールでかなり新鮮にゲームできます。
個人的には拡張1のようにただ難易度があがる拡張より、面白い追加ルールだと思います。
そこまでワクチン研究は複雑では無く、それなりにスムーズにワクチン開発は進められますが、普通通りにパンデミックのウィルスは拡大していくので、難易度はあまり変わらずかやや難しめと言ったところ。
追加ルール②:ソロプレイルール
1人で全ウィルスと戦います。ただし、CDC(ウィルス予防センター)が力を貸してくれます。
ちなみに、勝敗は通常通りです。
プレイヤーの行動が終わった後に、CDCが1アクションを実行します。
(CDCの行動後は、感染フェーズは行われません)
CDCの行動は以下から選択します。
・あなたのプレイヤーコマを移動
飛行機を使う場合は、CDCが持っているカードを使用する。
・あなたの職業を変更
プレイヤーが拠点にいる場合、CDCはあなたの職業を変更してくれます。
ただし同じ職業には2度なれません。
・データ交換
CDCの都市カードとプレイヤーの都市カードを1枚交換可能。
今いる都市の色である必要がある。
・カードを引く
都市カードを1枚引いてCDCの手札にします。
エピデミックは普通に処理されます。
・治療薬発見
CDCも5枚の同色カードを捨てることで治療薬を発見できます。
CDCとかそれっぽい名前を付けていますが、要するに1人でもパンデミックが遊べるように調整されたルール、という感じです。
ソロだとプレイヤー人数が減り行動が狭くなりますが、その分感染速度は遅くなるので、このような補助用ダミープレイヤーがいれば1人でも十分戦えます。
皆でワイワイがこのゲームの良いところですが、人が集められない日には、たまには1人プレイでパンデミックに挑むのも面白いのではないでしょうか?
追加ルール③:チーム戦
チーム同士で競いながら、ゲーム勝利を目指す、チーム戦です。
基本的には通常ルールに従って進みます。
勝利条件も敗北条件もほぼ同じです。
違いは以下で説明します。
チームが残した実績に応じて、チームに「栄誉ポイント」が入るようになっています。
勝利した上で、実績の多いチームが、真の勝利者となります。
4人いれば2チーム、6人いれば3チームでプレイ可能。
各チームは、1ターンで合計6アクション実行可能です。
各チームに1枚ずつ「目的カード」が配られます。
そのカードに書かれた目的と実績を照らし合わせて、追加で栄誉ポイントがもらえます。
チーム間でカード交換可能です(ただし2アクション消費)
通常の拠点とは異なるチーム拠点を作ることが出来ます。
ただし、再配置は不可能。
チーム拠点では拠点機能(拠点移動、ワクチン発見)はそのチームのみ実行可能。
ウィルスのワクチン発見か根絶をした場合、そのチームは該当の表彰マーカーを貰えます。
「最初の」治療薬発見や根絶にも、別で表彰マーカーがあります。
(拡張1の紫ウィルスなどにも表彰マーカーがあります)
ゲームの勝利条件は、4つのウィルスの治療薬発見、もしくは3種類の発見+それらの根絶、です。
また、ウィルスとの戦いに勝利した上で、チーム毎に栄誉ポイントを集計して、最も多い栄誉ポイントを獲得したチームが真の勝利者となります。
目的カードには、ワクチン1つで栄誉ポイント4点、根絶1回で栄誉ポイント6点、最初にワクチン見つけた賞に+6点、など書かれており、チーム毎に微妙に目的とするものがわかれています。
急ぎ1つ目のワクチン作成を進めようとするチームもいれば、ウィルスの根絶ばかりを狙うチームもいるわけで、ウィルス感染を防ぐという共通目標はあれど、微妙に行動がかみ合わないのが、この拡張の面白いところですね。
↓今回紹介しているパンデミック拡張2。
追加職業
本拡張でも新たに職業が追加されます。
最早ウィルス対策チームなのか、何なのか良くわからない職業も増えてきました(笑)
・パイロット:
移動アクションを実施出来ない。
拠点も建てられない。
1アクションで距離が3以内の都市に飛ぶことが出来る。任意の1人を連れて行くことが出来る。
高速移動に特化した職業。
1回の遠距離移動だけなら、通常職も都市カードジェットや拠点間移動で高速に移動可能なので、そこまで強みにはならない。
しかし、近くて危ない都市に連続で高速移動して、その周囲の危険都市を効率よく、迅速に処理できるのは中々強い。
その特徴からプレイ人数が多い方が役に立つ。
・ウィルス学者:
治療薬発見のため、2枚の同色カードを任意の色1枚の代わりに使える。
1アクションで、任意の都市カードを捨てて、その色の任意のウィルス1個除去。
ワクチン作成特化職業。
お邪魔都市カードをリサイクル可能。
ただ、手札7枚制限で戦うには、3+2+2か4+2の組合せしかない。
使える状況がちょっと限定的すぎてあまり強くない。
遠隔でウィルス除去できるのは、いざという時にかなり役立つ。
・現場ディレクター:
今いる都市と隣接する都市のウィルスも除去可能。
ターン中に1度だけ、アクション消費せずに隣接都市にいる他プレイヤーを1マス移動可能。
自分の手の届く範囲を広げる職業。
本拡張の研究所チャレンジに便利で、そのバキューム力で周囲のウィルスを吸い上げて、ガンガンサンプルとして収集することが可能。
他プレイヤーの移動はオマケ効果。
・地域連絡窓口:
1ターンで1度だけ、自分のいる都市の色のカードをその色の他の都市のプレイヤーに渡すことが出来る。
補助職業。
基本、都市カードの交換系職業はほどほどに便利、というのがこのパンデミックというゲーム。
このカードも例に漏れず、研究者など他の交換系職業同様に、地味な効果です。
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以上、パンデミックの拡張2「科学の砦」でした。
かなり新鮮で面白い追加ルールが増える「研究所チャレンジ」を筆頭に、ソロプレイやPVPなどの特殊なルールが追加されており、かなり良い拡張だと思います。
未プレイの方は是非チェックしてみてください。
↓今回紹介した拡張はこちら
↓パンデミックの基本セットはこちら。