イーオンズエンドの日本語版期待通りに超楽しいですね。
あの超名作ドミニオンに感じた可能性を感じます。
発売後の評判は無茶苦茶良いようです。
各種販売店では品薄が続き、Web上でも高騰していますね。
間違いなく日本人のゲーマーに刺さるボードゲームです。
アークライトさんから再販もかかっているようです。
拡張が早くも楽しみです。ガンガン出して欲しいところ。
ただ、実際にイーオンズエンドをプレイしていてエラッタなど気になる点が幾つかあったので、今回は私自身の備忘録もかねてそれをまとめておこうと思います。
これらの気になる点を無視してプレイしていると、難易度が上がったり、下がったりします。
それなりに間違いやすい表現のエラッタカードが幾つかあるので注意しましょう。
今回はそのエラッタ系の情報をまとめました。
恐らくイーオンジエンドを紹介しているサイトでは、(公式以上に)一番情報が集まっている記事だと自負しています(笑)
ちなみに公式にも載っていないエラッタも載せているので気になる方は要チェックですね。
再販版で治っていると良いですが・・・
↓前回の本ブログのイーオンズエンド紹介記事はこちら
超おすすめデッキ構築協力型ボードゲーム「イーオンズエンド(Aeon's End)」紹介とレビュー
イーオンズエンド完全日本語版 気になる点まとめ
WEBで色々語られている情報や私がプレイしていて気になった点をまとめます。
全体的に日本語版の質は高いのですが、元々の英語版の表現も微妙だったりするので、そのあおりを喰らっている部分も無くはない気がしています。
正直エラッタが全く問題にならないレベルで面白いゲームです。
エラッタがあるから購入を躊躇するというのは、正直損していると言って良い位に良く出来たゲームだと思います。
エラッタがあるから第二版を待とう・・・というのは勿体ないですね。今すぐにでも遊んで後悔はないゲームでしょう。
エラッタ系の情報まとめ
エラッタは既にアークライトさんの公式HPに出ているのでそちらを参照ください。
↓アークライトさん公式エラッタ
ただ、公式でエラッタ一覧が更新されたようですが、まだサイトで書かれてていないエラッタもあります。。。
ここまで売れている名作ですし、今一度しっかり見て欲しい気はしますね。
販売されてからそれなりにプレイして気になった点をつらつら書いてみましたが、こうしてみると結構ミスってますね…うーーむ。
かなり売れているだけにこういうミスはもったいない。
個人的にはエラッタの内容は把握できたし、協力型なので話し合って共通認識合えば問題ないので許容範囲ですが、敏感な人はそれなりに反応したくなってくるレベルかもですね。
ただ、9割9分は問題なく日本語化されており、そこは称賛されてよいのかもしれません。
個人的には同じくらいエラッタがあっても良いので拡張をガンガン出して欲しいものです。
小拡張でもボス追加やサプライ追加があるので、それだけでリプレイ性が格段に上がって楽しすぎます。
↓HAL99さんがHPでエラッタ差し替え用データを公開されていたのでリンクを張っておきます
ではここから気になる点一覧です。
ジアンの初期手札「ムーンストーン片」のエラッタ
元々の+1エーテルに加えて、「宝石獲得用」に使える+1エーテルを得るが正しいです。
(テキストは「魔法獲得用」に+1エーテルとなっているがこれは間違い)
初めてプレイする方は、ストップAと書かれた封に入っている最初のおすすめサプライの組み合わせを使うと思いますが、これを使用するとサプライには4コストの魔法カードは存在しません。
にもかかわらず、エラッタに気づかないままジアンを使用すると、初手で魔法用の4エーテルが得られることになります。
流石に初心者おすすめの固定サプライ固定キャラのセットでそれはないだろうと思い、私はここで違和感を感じて色々調べた結果、エラッタに気づきました。
一方宝石は4コストのものが用意されているので、正しくは初手でこの4コスト宝石(もしくは2コスト宝石×2)を買うのが元々の製作者の意図だったんじゃなかろうかと思います。
正直魔法+1エーテルでも宝石+1エーテルでもどちらでも難易度は変わらない気もしますが、一応はエラッタということで。
ボス基本カードLV2パワー「破砕光」のエラッタ
これはエラッタというには微妙ですが、9割5分のプレイヤーが間違えてそうだと思ったので、エラッタとして書いておきます。
「破砕光」というLV2ボスパワーを見かけたら注意してください。
日本語としては間違っていないのですが、かなり致命的なミスリードをする書き方になっています。
気付かないままプレイしたら難易度が超低下します。
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グレイブホールドに3ダメージ
--- OR ---
任意のプレイヤーが手札から宝石1つ捨てる。これを5回繰り返す。
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このように書かれていたらどう選択して処理しますかね?
日本語版のこのカードの効果は、私は↑のように書かれているように読めました。
素直に読んだら「グレイブホールドに3ダメージ」を選択するんじゃないでしょうか。
宝石6個捨てるとかキツ過ぎる・・・と思うでしょう。
これを正しい書き方にしたら以下のようになります。
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グレイブホールドに3ダメージ
--- OR ---
任意のプレイヤーが手札から宝石1つ捨てる。
更にこれを5回繰り返す。
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何が変わったかわかりますか?
「グレイブホールドに3ダメージ」か「宝石1個捨てる」。
これを合計6回やるというのがこのパワーの効果です。
つまりグレイブホールドは、3ダメージではなくMAX3×6回=18ダメージを喰らうことになります。
一気に凶悪なパワーになりましたね(笑)
英語版はどうなっているかと言えば、超微妙なのですが、一応「宝石を捨てる」と「5回繰り返す」の間には改行が入っています。
これを改行を入れずに訳して書いてしまったのが日本語版になります。
確かに英語版も1行横枠一杯で書かれているため、改行が入っているのか連続で書かれているのかわかりづらくはあるのですが。
こんな感じで英語版もわかりづらいので、もう1行改行を入れてくれていれば、まず間違えなかったと思うんですけどね。。。
この「破砕光」は基本ボスカードなので、どのボス戦でも何度も何度も使うことになります。
基本ボスカードは、拡張が入らないとそこまでバリエーションが増えず7種類中5,6種類を使いまわすことになります。
なので多くの人が気づかずにこれをプレイしていることでしょう。
何かボスが超簡単だったと思っている方がいたら、このパワーの処理を間違っていなかったか思い出してみてください。
レベル2パワーなのにLV1アタックよりも弱い効果は流石にあり得ないということですね。。。
基本ボスカードLV3「倒壊」の背景
基本ボスカードのLV3は7枚入っており、どのプレイ人数でもこの7枚を使用することになっています。
しかしその中の1枚になんかおかしな背景のカードが入っています。
基本ボスカードと書かれた「倒壊」の背景になんと「レイジボーン」が書かれているではないですか。
このゲームの固有ボスカードにはそのボスが背景に書かれています。
レイジボーンの固有ボスカードには全てレイジボーンが背景にかかれているわけです。
ではこの基本ボスカードと書かれた「倒壊」は、基本ボスカードなのか?それともレイジボーン用ボスカードなのか?という問題です。
結論を言えばこれは「基本ボスカード」になります。
(英語版には基本カードと書かれています)
なのでレイジボーンの背景が描かれているのがミスということになります。
基本的にイーオンズエンドのボスは、それぞれのレベルで固有ボスカードを3枚ずつ持っています。
LV1で3枚、LV2で3枚、LV3で3枚の合計9枚ボス固有カードがあるはずです。
レイジボーンに関しては「倒壊」を除いても3つのLV3ボス固有カードがあり、倒壊は基本カードということになります。
基本的にボス固有カードは、そのボスの特徴や能力を引き立たせる効果を持っていることが殆どです。
この「倒壊」の効果に関して言えば、どちらかと言えばどのボスでも使える汎用的な効果で、ザ・基本カード的な効果です。
ジアンのチャージスキル「黒の鏡」の効果
1人のプレイヤーにセットされた魔法を2回使用する、という効果。
2倍使える魔法は果たしてセットされている魔法1つなのか?セットされている魔法全部なのか?
答えは「1つ」が正解です。
4コストチャージスキルで全部撃てたら流石にオーバースペックかな。
エラッタというか紛らわしい表現ですね。
英語版もone spellとかa spellのように1つだけとは明言されているわけではないので、単純に読むと元々の原語版があいまいという感じがします。
英語は「any player's preped spell」ってなってます。
ぱっと見曖昧だと思うのですが、英語版はネイティブが良く読めば、ちゃんと1つだってことがわかるようになっています。
魔法=Spellは可算名詞です。つまり複数形にはsが付きます。
複数の魔法としたいならspellsってなってないとおかしいってわけですね。
つまり「any player's preped spell」は「任意のプレイヤーのセットされた魔法(1つ)」っていうことになります。
歪んだ仮面のボス固有カード「誘惑」の効果
「宝石」カードが多いプレイヤーが「宝石」を捨てる、とカードには書かれていますが、
「水晶」カードが多いプレイヤーが「水晶」を捨てるが正しいです。
プレイにはそこまで大きな支障はありませんが、LV1の固有カードにしては中々手痛い攻撃になります。
ただ、LV1のアタックなので水晶以外の宝石が無いこともしばしば。
遺物カード「強激杖」の効果
同一ターン中にセットした呪文をいきなりキャストして更に+2ダメージを加える攻撃型遺物ですが、この遺物の効果には、このターンにセットした呪文をキャストする、という風にしか書いてありません。
この対象となる呪文は果たして1つなのか、それともそのターン中にセットした呪文全てなのか?という話。
勿論、対象は呪文1つ、が正しいです。
まあこれは流石に全呪文を対象にしたら強すぎると気づくとは思います。
こちらは英語版には「a spell」とちゃんと1つであることが明記されています。
歪んだ仮面の特殊カード「盲目的放棄」の効果
「破壊する」が正しいですが、日本語版は「捨て札にする」となっています。。。
効果が「手札1枚捨てても良い」・・・って捨てる人いるわけないやん。
明らかに1枚だけメリットのないカードになっているため、こりゃ「破壊する」の間違いかなーと思い調べて間違いに気づきました。
これは特にアークライト公式エラッタでも書かれていないのでプレイする場合はご注意を。
気付かずにプレイすると難易度が下がります。
呪文カード「魔力結節」の効果
セット中効果で、そのターンにプレイした宝石を1度だけ手札に戻せるという効果です。
これもカードに数が書いてないのですが、手札に戻せる宝石は1つだけ、になります。
英語版には「return a gem」と1つだけであることが明記されています。
間違っている人を見かけたので追記しました。
流石にプレイした全宝石を手札に戻せると強すぎる。。。
しかし、発売前から気にしてましたが、やはりこれ系の原文も若干曖昧に見える英語表現の日本語訳が甘いところがありますね。
コンポーネント足りない系
私のもとに届いたイーオンズエンドには足りないコンポーネントはありませんでした。
Web上でよく見かけたのが
LV2の基本ボスカードが1枚足りない!
という指摘ですが、このカードは他のカードの束に1枚だけ混じって入っています。
これは、最初のプレイ用の初期A/B/Cの束に含まれているボスデッキには、最初から基本ボスカードLV2が1枚抜かれた状態で入っているためです。
そのLV2基本ボスカード以外は全てA/B/Cの束に含まれているため、勘違いしやすいです。
基本ボスカードLV2はこの基本セットには合計7枚入っており、4人プレイ時には7枚すべて使用するのですが、3人プレイ時には6枚しか使用しませんし、2人プレイ用には5枚しか使用しません。
最初のプレイ用のA/B/Cの束が何人で遊ばれるかわからないので、2~4人の中間値である3人用と同じ6枚が入れてあるのでしょう。
つまり、2人プレイだとLV2基本カードが増えて簡単になりますし、4人プレイだとLV2基本カードが減って難易度が上がります。
カードの仕切り板が入って無い!
というのも見かけました。
中に入っているものをよく見てみましょう。
何か絵柄とかカードの種類が描かれた、それっぽい正方形の固いカード入っているはずです。それが仕切りです。
無い無い言ってる人は大体仕切りがどれなのかわかっていないだけなので、ちゃんと中身を見てみるのが良いでしょう。
ちなみに私は英語版も持っているのですが、これが一体何に使うものなのか、日本語版が出るまで知りませんでした(笑)
プレイマットとして使うものかと思いましたが、それにしては数が足りないし、捨てても良いオマケコンポーネントだとばかり・・・
確かに仕切り板としてセットしてみると箱の中にフィットしますよね。
まぁ、凄い使いづらいですけど・・・
ルールがわかりづらい系
他のプレイヤーの魔法をキャストしたらどうなるか?
これは良く見ると説明書に書かれているのですが、魔法カードに書かれた効果の主体はキャストした人になります。
手札を捨てるとか仲間をチャージとか書いてあるなら、それはキャストした人が実行することになります。
ただ、魔法キャスト後は当然持ち主の捨て札に置かれます。
ボスデッキが尽きたらプレイヤーの勝ちです
間違えている人を見かけましたが、ボスデッキが尽きるのは敗北条件ではなく勝利条件です。
厳密にはボスの前のパワーやミニオンの処理が必要ですが。
拡張版の話ですが、このボスデッキが尽きることでしか勝利条件を満たしづらいボスもいます。
捨て札の順番は適当ではダメ
このゲームリシャッフルが無く積み込みが可能ですが、説明書には書かれている通り、捨てる順番には順序があります。
これを無視するとかなり好きにデッキ順を作れてしまうので注意しましょう。
最初の数回は私もかなり適当な順番で捨てまくっていました(笑)
◇捨てる順序
・キャストした魔法は唱えて効果を発動する直前に捨て札に行きます(手札を捨てるなどのキャスト効果はその後で発動)
・購入したカードは購入した瞬間に捨て札に行きます。
・ターン中に使用した宝石や遺物はターン終了時に初めて捨て札に行きます(自由な順番で捨て札にしてから次のターン用に5枚ドロー)
魔法を唱えた瞬間に捨てるはまあ直感的だと思います。
宝石や遺物が間違いやすく、私は使う度に捨て札に置いて、その後で購入したカードを置くとかしていました。
使用しなかったカードを勝手に捨ててはダメ
使用しなかったカードを次のターンまで取っておけるのですが、逆に使用しなかった場合は必ず次のターンまで持ち越しになります。
魔法スロットが足りずにスパーク1枚が手元に残ってしまったりすると、これは捨てられずに次のターン行になってしまいます。
スパーク以外のカードは、宝石や遺物はそもそも大体が使ってしまえるでしょうし、魔法にしても使えなかったからと言って持ち越すことがデメリットになることは少ないとは思います。
「仲間」は自分を含まない
これも説明書に書いていますが、「仲間にXXX」という効果は自分自身をターゲットにできません。
任意対象になる場合は「プレイヤーにXXX」という表現でちゃんと使い分けられています。
私もジャンジャカ自分に対して効果を発動させているときもありました。
難易度が下がるので注意しましょう(笑)
ちなみに1キャラ1人プレイの場合は仲間=自分をターゲットにしても良いようです。
チャージ上限を忘れずに
キャラクターをチャージできる最大数はそのキャラクターのジャージ能力を発動可能な数までです。
つまり4チャージでジャージ能力を発動可能な「ジアン」の場合、5個以上チャージさせることはできません。
10チャージとかキープしておいて、いざっていうときに2回発動とかやりたくなりますがダメです。
チャージ上限ルールはそれなりに直感的ではありますが、勘違いして好き放題チャージトークンを置きたくなることもあるので注意です。
セット中の効果はセットしたターンでも使えます
私はこれを勘違いしていたので書いておきます。
呪文はセットしたターンにはそのセット中効果は発動しないと思っていましたが、これは間違いです。
セット中にメインフェイズで発動する呪文効果は、セットしたターンから発動できるみたいです。
これをやるとやらないでは、呪文の価値がそれなりに変わってくると思うので、書いておきます。
呪文のセット中の効果は、代わりにキャストできなくなるため、扱いがそれなりに難しかったわけですが、これを勘違いせずにプレイ出来れば価値があがりそうです。
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以上、イーオンズエンド気になる点まとめでした。
実際にプレイしてみると結構迷ったり、自分の都合の良いようにプレイしていたりするんですよね。
自分自身の備忘録もかねて書いてみました。
他にも何か気づいたら追記したいと思います。
あ、今更ですが本記事は5月に書いたもののリライト版です。
ちょっと試しに新記事として更新してみました。
↓前回の本ブログのイーオンズエンド紹介記事はこちら
超おすすめデッキ構築協力型ボードゲーム「イーオンズエンド(Aeon's End)」紹介とレビュー