前回③からのつづきです。

(独身時代のお話です)

 

▶1話目

▶2話目

▶3話目

 

 

わたしについて来た女の子を連れて、

いま来た道を戻ることにしました。

 

 

 

親御さんが探して

いるかもしれないし、

 

女の子を知る人が

通りかかるかもしれません。

 

最悪でも駅まで戻れば交番がある

ことも思い出しました。

 

 

助かったのは女の子が

元気に歩いてくれたこと。

 

 

何ならわたしの方が

おいて行かれそうでした。

 

 

信号を曲がって大通りに出ました。

 

 

夜9時を過ぎた街は

人影もまばらです。

 

 

しばらく行くと、

あの店が見えてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしかしたら何か手がかりが

あるかもしれません!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそく女の子に提案すると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全力で拒否されました。

 

 

こんな風に怒るのは

初めてでした。

 

 

 

 

 

 

 

走り出した小さな背中を

追いかけて言いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして何の手がかりもないまま

駅前交番に辿りついたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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