わたしはよく通りすがりの人から

道を聞かれます。

 

 

それはたいていご年配の方なのですが、

その夜声をかけて来たのは

小さな女の子でした。

 

 

(これはわたしがまだ

独身だった頃のお話です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう返事をして通り過ぎました。

 

 

駅から続く大通りの商店街は

まだまだにぎやかな時間帯でした。

 

 

だから小さな子がいても

不思議ではなかったのです。

 

 

ただひとつ

予想とちがったのは──

 

 

 

その子がずっと

話しかけてくるんです。

 

 

かわいい~♥

 

…ですか?(笑)

 

 

残業を終えたわたしは

早く家に帰りたくって、

ちょっと迷惑だったんです。

 

 

親のところに戻ればいいのにって

思いながら相手しました。

 

 

でね、

分かれ道で聞いたんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道が別々でラッキーでした(笑)

 

 

 

 

街中で明るいし、

親も一緒なら平気か~って

思いながら歩いていると

 

 

なんか

 

声が

 

聞こえて来たんです。

 

 

 

 

 

振り返るとさっきの子がいました。

 

どうなってるの!?

 

 

 

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