古箏協奏曲「雲裳訴」と映画「LOVERS」の映像美
中国の古き街並みを見て古都・京都を思い起こす
前回紹介した古筝協奏曲「臨安遺恨」は、少し難解な作品だったと思います。
今回はもう少し聞き易い古箏協奏曲「雲裳訴」を聴いていこうかと思います。
ではどのくらい聴き易いのか?ラフマニノフのピアノ協奏曲に例えてみたいです。
古筝協奏曲「臨安遺恨」はラフマニノフのピアノ協奏曲第3番
古箏協奏曲「雲裳訴」はポピュラーなラフマニノフのピアノ協奏曲第2番
といったところでしょうか。そのくらい古箏協奏曲「雲裳訴」は聴き易いです。
しかし内容はそれほど単純ではなく、むしろよくできた協奏曲であると言えます。
今回も伴奏はピアノ、そして古筝演奏は袁莎(YUAN Sha)で聴いて下さい。
ただし今回はPV風とでも言いましょうか、これってPV?
とにかく映像が美しく、うーん、アートですね。
この中で中国の古い街並みが頻繁に出てきます。
見ていると、なんだかとっても懐かしい不思議な感覚が湧いてきます。
時折、古都京都を見ている錯覚を起こしてしまうのは私だけでしょうか?
古箏協奏曲:雲裳訴 Tune of Rainbow Cloud
映画「LOVERS」でチャン・ツィーの美しい舞に見とれる
昨年この映像を一度記事中で紹介していますが、
「雲裳訴」における映像美と共に、もう一度見て下さい。
またYouTubeリクエストによる埋め込み不可となっているので
リンクを表示します。どうぞお楽しみ下さい。

映画「LOVERS」でチャン・ツィーの歌と舞
P.S
古筝はGuzhengと書きます。
ではこれを何と発音すればいいのか?
仕事で中国の方にお会いする機会があったので聞いてきました。
まずグチェンと聞いたところ違うと言われました。
次にグチョンと聞いたところ違うと言われました。
次にグチャンと聞いたところ違うと言われました。
それで正しい発音をして貰ったところ、どれとも判断し難いです。
しいて言うなら、グチョンに一番近いかな?
中国語の発音は本当に難しいです。
前回紹介した古筝協奏曲「臨安遺恨」は、少し難解な作品だったと思います。
今回はもう少し聞き易い古箏協奏曲「雲裳訴」を聴いていこうかと思います。
ではどのくらい聴き易いのか?ラフマニノフのピアノ協奏曲に例えてみたいです。
古筝協奏曲「臨安遺恨」はラフマニノフのピアノ協奏曲第3番
古箏協奏曲「雲裳訴」はポピュラーなラフマニノフのピアノ協奏曲第2番
といったところでしょうか。そのくらい古箏協奏曲「雲裳訴」は聴き易いです。
しかし内容はそれほど単純ではなく、むしろよくできた協奏曲であると言えます。
今回も伴奏はピアノ、そして古筝演奏は袁莎(YUAN Sha)で聴いて下さい。
ただし今回はPV風とでも言いましょうか、これってPV?
とにかく映像が美しく、うーん、アートですね。
この中で中国の古い街並みが頻繁に出てきます。
見ていると、なんだかとっても懐かしい不思議な感覚が湧いてきます。
時折、古都京都を見ている錯覚を起こしてしまうのは私だけでしょうか?
古箏協奏曲:雲裳訴 Tune of Rainbow Cloud
映画「LOVERS」でチャン・ツィーの美しい舞に見とれる
昨年この映像を一度記事中で紹介していますが、
「雲裳訴」における映像美と共に、もう一度見て下さい。
またYouTubeリクエストによる埋め込み不可となっているので
リンクを表示します。どうぞお楽しみ下さい。

映画「LOVERS」でチャン・ツィーの歌と舞P.S
古筝はGuzhengと書きます。
ではこれを何と発音すればいいのか?
仕事で中国の方にお会いする機会があったので聞いてきました。
まずグチェンと聞いたところ違うと言われました。
次にグチョンと聞いたところ違うと言われました。
次にグチャンと聞いたところ違うと言われました。
それで正しい発音をして貰ったところ、どれとも判断し難いです。
しいて言うなら、グチョンに一番近いかな?
中国語の発音は本当に難しいです。
古筝協奏曲「臨安遺恨」(ピアノバージョン)
古筝協奏曲「臨安遺恨」
南宋時代に活躍した英雄「岳飛」は、策謀により臨安(杭州)で処刑されました。
彼は死を目前にして、戦場を駆け巡った日々、母や妻子の事を思い起こし、
無念のまま処刑されてしまったのです。その岳飛を題材に何占豪が作曲しました。
何占豪(か せんごう、He Zhanhao)1933年8月29日生まれ、現在も作曲家として活躍中。
そう言えば日本にもこのような無念・空しさを感じるピアノ協奏曲がありました。
千住 明がTVドラマ「砂の器」のために作曲した
ピアノ協奏曲「宿命」です。
協奏曲
ついにここまできた古筝の表現力
進化を続け、オーケストラを従えた古筝は、
これまでの枠に収まりきれない、絶大なる表現力を手に入れた。
クラシック・ロマン派音楽の様に大きく波打つ古筝
古筝協奏曲、これこそが古筝の、完成された最後のスタイルなのか?
古筝がクラシック・ロマン派音楽の様に大きく波打つたびに、
素朴な古筝本来の音色が、指の間をすり抜け、遠くへ流れて行く。
古筝協奏曲「臨安遺恨」は、そんな古筝のあるべき姿を問い掛けてくる。
伝統から革新への流れは激しさを増すばかり、もはや誰も止める事は出来ない。
行き着く所まで行かないかぎり・・・。。。
超絶技巧と音色
人は一つの楽器の虜になると、必ず何人かが通る道がある。
それは超絶技巧と言う名の道、そして何人かはそこに留まる。
けれど何人かは、超絶技巧そのものにむなしさを感じ始め、
やがて自分が求める音色を持つ奏者を探し始めるのです。
これは聴き手の性、それとも宿命なのでしょうか?
今まで何人の人がこの道を通ったことでしょう。
これからも、何人の人がこの道を通ることでしょう。
歴史は繰り返すと言うけれど、
フォルテピアノが進化して今のピアノがあるように、
古筝(Guzheng)も完成された姿に近づきつつあるのでしょうか?
古筝爪が割れそうなくらい弦を激しくつまびくさまは、正しく中国琵琶の演奏技法
では、古筝協奏曲「臨安遺恨」(ピアノバージョン)をお届けします。
ピアノの演奏も荒く、古筝とのアンサンブルも今一問題ありですが、
そこは協奏曲という点を考慮した上で、古筝に集中してお聴き下さい。
古筝演奏:袁莎
Chinese GuZheng:臨安遺恨 The Eternal Sorrow of Lin'an (Part1)
Chinese GuZheng:臨安遺恨 The Eternal Sorrow of Lin'an (Part2)
こちらはフルオーケストラバージョン、古筝の演奏に難あり・・・かな?
古箏臨安遺恨guzheng 丁怡文Nicole Ding
南宋時代に活躍した英雄「岳飛」は、策謀により臨安(杭州)で処刑されました。
彼は死を目前にして、戦場を駆け巡った日々、母や妻子の事を思い起こし、
無念のまま処刑されてしまったのです。その岳飛を題材に何占豪が作曲しました。
何占豪(か せんごう、He Zhanhao)1933年8月29日生まれ、現在も作曲家として活躍中。
そう言えば日本にもこのような無念・空しさを感じるピアノ協奏曲がありました。
千住 明がTVドラマ「砂の器」のために作曲した
ピアノ協奏曲「宿命」です。協奏曲
ついにここまできた古筝の表現力
進化を続け、オーケストラを従えた古筝は、
これまでの枠に収まりきれない、絶大なる表現力を手に入れた。
クラシック・ロマン派音楽の様に大きく波打つ古筝
古筝協奏曲、これこそが古筝の、完成された最後のスタイルなのか?
古筝がクラシック・ロマン派音楽の様に大きく波打つたびに、
素朴な古筝本来の音色が、指の間をすり抜け、遠くへ流れて行く。
古筝協奏曲「臨安遺恨」は、そんな古筝のあるべき姿を問い掛けてくる。
伝統から革新への流れは激しさを増すばかり、もはや誰も止める事は出来ない。
行き着く所まで行かないかぎり・・・。。。
超絶技巧と音色
人は一つの楽器の虜になると、必ず何人かが通る道がある。
それは超絶技巧と言う名の道、そして何人かはそこに留まる。
けれど何人かは、超絶技巧そのものにむなしさを感じ始め、
やがて自分が求める音色を持つ奏者を探し始めるのです。
これは聴き手の性、それとも宿命なのでしょうか?
今まで何人の人がこの道を通ったことでしょう。
これからも、何人の人がこの道を通ることでしょう。
歴史は繰り返すと言うけれど、
フォルテピアノが進化して今のピアノがあるように、
古筝(Guzheng)も完成された姿に近づきつつあるのでしょうか?
古筝爪が割れそうなくらい弦を激しくつまびくさまは、正しく中国琵琶の演奏技法
では、古筝協奏曲「臨安遺恨」(ピアノバージョン)をお届けします。
ピアノの演奏も荒く、古筝とのアンサンブルも今一問題ありですが、
そこは協奏曲という点を考慮した上で、古筝に集中してお聴き下さい。
古筝演奏:袁莎
Chinese GuZheng:臨安遺恨 The Eternal Sorrow of Lin'an (Part1)
Chinese GuZheng:臨安遺恨 The Eternal Sorrow of Lin'an (Part2)
こちらはフルオーケストラバージョン、古筝の演奏に難あり・・・かな?
古箏臨安遺恨guzheng 丁怡文Nicole Ding今もなお進化を続ける古筝のあるべき姿
現在、中国古筝は21弦が主流ですが、25弦というのもあります。
一体どこまで進化していくのでしょう。古筝のあるべき姿は何処へ行くのか。
ところで、中国古筝が進化してきたのは楽器の構造だけではありません。
演奏技法も欧米の楽器に方を並べるほど進化を遂げてきたのです。
まずはギター演奏で使うトレモロ奏法、そしてギターだけでなく
ハープやピアノで頻繁に使うグリッサンドやスライド奏法、ハーモニクス、などなど。
これらは進化を止めたもう一つの CHINESE KOTO である古琴では、
ほとんど使いません、いえ、使えないといった方がいいかも知れません。
古筝はこれらの演奏技法にあわせるかの様に弦の数が増えていったのです。
そして遂に超絶技巧をもこなせる楽器へと変わっていったのです。
中国琵琶の演奏技法をも、模倣できるまでに変わっていったのです。
では今から超絶技巧を駆使しなければ演奏できない
「GaDaMeiLing」をお聴き下さい。
宮城道雄が発案した十七弦の如く、地を揺るがす重低音から
オルゴールの如く、細やかかつ激しく揺れ動く高音まで、
縦横無尽に弦の上を舞う10本の指、これぞ、弦舞!!!
GaDaMeiLing(guzheng)
超絶技巧曲というものは、聴き手にも、
ある程度の集中力を必要とします。
疲れた方もいらっしゃるかと思いますので、
次にもっと優雅にくつろげる2曲を用意しました。
どちらも迎春にふさわしい典雅な曲となっています。
古筝独奏
Spring on Xiang River 古箏:春到湘江
古筝合奏
春神
筝心/ウー・ファン

¥2,669
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弦舞(シェン・ウー)~Dance of Chinese Harp~/伍芳

¥2,750
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一体どこまで進化していくのでしょう。古筝のあるべき姿は何処へ行くのか。
ところで、中国古筝が進化してきたのは楽器の構造だけではありません。
演奏技法も欧米の楽器に方を並べるほど進化を遂げてきたのです。
まずはギター演奏で使うトレモロ奏法、そしてギターだけでなく
ハープやピアノで頻繁に使うグリッサンドやスライド奏法、ハーモニクス、などなど。
これらは進化を止めたもう一つの CHINESE KOTO である古琴では、
ほとんど使いません、いえ、使えないといった方がいいかも知れません。
古筝はこれらの演奏技法にあわせるかの様に弦の数が増えていったのです。
そして遂に超絶技巧をもこなせる楽器へと変わっていったのです。
中国琵琶の演奏技法をも、模倣できるまでに変わっていったのです。
では今から超絶技巧を駆使しなければ演奏できない
「GaDaMeiLing」をお聴き下さい。
宮城道雄が発案した十七弦の如く、地を揺るがす重低音から
オルゴールの如く、細やかかつ激しく揺れ動く高音まで、
縦横無尽に弦の上を舞う10本の指、これぞ、弦舞!!!
GaDaMeiLing(guzheng)
超絶技巧曲というものは、聴き手にも、
ある程度の集中力を必要とします。
疲れた方もいらっしゃるかと思いますので、
次にもっと優雅にくつろげる2曲を用意しました。
どちらも迎春にふさわしい典雅な曲となっています。
古筝独奏
Spring on Xiang River 古箏:春到湘江
古筝合奏
春神
筝心/ウー・ファン

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迎春「春の海」 宮城道雄、室内楽への飽くなき挑戦
迎春、その言葉の通り春を迎えるにあたって是非聴いて頂きたい逸品正月に、和食レストラントランや料亭などに立ち入れば、必ず聞けるベスト3
と言ってもいいほど有名なので、曲名は知らなくても誰もが聞いた事があるかと。
あまりにも有名なので、あえてここで紹介したくなかったへそ曲がりの私アマデウスが、
何故突然ここで紹介する事になったのか?普段から天邪鬼、へそ曲がりの私アマデウスが、
まずこの「春の海」を聴こうと思ったその訳は・・・
その前に、伝統と革新について語らなければなりません。日本の伝統は失われつつあると言われ続けていますが
中国に比べれば、日本はかなりましな方だと思います。
何故ならば、日本の伝統音楽に携わる音楽家は、生計が成り立っているのに
中国の伝統音楽に携わる音楽家は、生計が成り立っていかない。だからこそ
彼らが日本にやって来るのだと、前にも述べました。
でも鎖国まで行った日本人の伝統を守る心は、えてして革新的な物に
攻撃または認めないといった事態を引き起こすものです。
では伝統と革新、この相反するものをどの様にして両立させればいいのか。
この事を日本と中国のある楽器に照らし合わせてみたいと思います。
ある楽器とは?・・・筝です。琴とも書きます。
中国から日本に伝わった筝は、ある程度の進化を終え、その後何百年もの間
仕様が変わっていません。それに対し中国の「KOTO」はほとんど昔のままの古琴と、
今もなお進化を続ける古筝に分かれていきました。古筝は弦の数も21弦、
音色もヨーロッパのハープのように優雅な響きを手に入れたのでした。
中国の伝統と革新の両立、この行いは正しかったのか?
日本以上に伝統芸能を失いつつある今の中国を見ていると、疑問が深まるばかりなのです。
さていよいよ本題に入りたいと思います。今から聴いて頂く「春の海」は、とても革新的な挑戦と言える演奏です。
通常「春の海」は日本の筝と尺八で演奏されるのですが、それをなんと、
中国の古筝と日本の尺八で演奏しているのです。
もともと「春の海」は、宮城道雄が欧米の室内楽の作曲技法を取り入れようと、
飽くなき挑戦を続けていた中で生まれた作品、当時としてはとても革新的な作品と言えます。
その革新的な作品を中国の古筝で演奏するのですから、新しいものも古いものも愛する者にとって、
ぜひ聴いておきたい演奏ですよね。いつもはヨーロッパのハープの様に華麗に鳴り響く古筝ですが、
「春の海」を演奏することで、少し押さえ気味になっているようです。それだけ宮城道雄が革新的
にもかかわらず、どれだけ日本の伝統美を大切にして来たかの顕れではないでしょうか。
いつの世も、伝統と革新の両立は、難しいものです。
では、中国の古筝と日本の尺八で、宮城道雄の「春の海」を聴いて頂きましょう。
日本の筝と中国の古筝の音の違いに注意しつつ、宮城道雄の室内楽への挑戦をお聴き下さい♪
The Sea of Spring尺八 & 箏 - 春の海 shakuhachi & guzheng
宮城道雄自作自演
春の海/宮城道雄の箏/宮城道雄

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