ひろゆき氏の切り抜き動画を見た.

 

 

コンサル会社を使ってる会社は無能だという.

有能な会社はコンサルは頼まないとか.

有能な社員と経営者がいる会社なら自分らの頭で考えた方が最適化が測れる.

そりゃそうだろうな.

 

昨年10月(過去記事1)でも書いたけど,

ジャニーズが謝罪会見をPR会社に依頼してNG記者リストバレちゃった話

を思い出す.

 

 これって(過去記事2)で書いた時給1万6千円の個別指導塾にも通じる話.

 父はおそらく高学歴でそれなりの収入もありながら母は部長として出張して仕事相手とカラオケデュエット.

そして子供は一人息子で,塾に丸投げ.500万円払って偏差値ほぼ変わらず第三志望校進学.

 塾側の奇問が多いからとか何となく専門家風の説明に何も調べずに納得しちゃったりして,自分では子供の様子は偏差値の数字以外まったくみていないのだろう.一緒について見ていれば,子供の反応も分かるはずだ.

 

 ひろゆき氏曰く,

 賢い人が必要なものに必要なだけしか金を払わないビジネスは利益率が低い,

 金持ってる馬鹿をだますビジネスが利益率高い

とのこと.

 

 なるほどね.

 

 学習塾業界はまさにそんな感じだ.

 どのような子にどのような指導をすればどのくらいの期間でどの程度伸びるかなんて知識の蓄積は無い.

 日本以外にも韓国・台湾・シンガポールでは受験戦争はあるだろうが,何十年たってどこかの国の誰かが凄い方法を見つけたので学力が伸びた,なんて話は無い.中学受験が増えても18才時点での学力はむしろ低下しているという学力低下説が根強いくらいだ(過去記事3).私もおそらく伸びたのは機器の普及による英語リスニングぐらいで他は変わっていないか落ちていると思う.少子化で大学が入りやすくなり,ボトム層もトップ層もともに薄くなったのが大きな原因だろう.

 

 本気で学力向上方法に秘策があると考えるのならば,世界中の論文を読み,うまくいっている例を探して,実験して同業者と意見交換して,技能を高めようとするはずだ.

 しかし,動画やブログで受験専門家を見てると,みんなそんなことはしていないのだ.みんな,自分が独自研究しているだけで,エビデンスもなにも無いのだ.一流大学出身者が自分で編み出した方法を披露していたりとか,そんな粗末な話ばかり.それはあなたに適していただけだから.あなたはそれを他人から教わったわけじゃないでしょ.

 

 例えば,私の専門に近い話をしようとするときに,話し相手がその専門分野に深い知識を持っていれば,私は喜ぶ.より深い議論が出来て真理を探究したり共有できたりする可能性が高いからだ.相手の知識や知能に合わせて話すレベルは変える.相手が浅い知識しか持っていないとしても,そこは丁寧に基礎から説明する.相手が何を知っていて何をまだ説明していないかをふまえて.どんな角度からどんな質問を受けても嫌がらずに説明する.私の専門分野ならお手の物だからだ.素人におもいつきの質問をされてとまどうようでは専門家とは言えない.

 

 しかし,エセ専門家は,逆の行動をとる.相手が同様の専門家だと,嫌がるのだ.自分の無能さが露呈してしまうからだ.そして素人相手の議論を喜ぶが,丁寧に基礎を説明したがらない.説明するとしても上から下へマウントをとる形で行う.下からの素朴な質問は嫌う.単純に相手をコントロールしたいから,相手に頭を使って追及されると困るのだ.私に任せておけ,というだけ.その任せた結果が,500万円で偏差値あがらず第三志望校なんだが,それで塾講師は構わないわけだ.

 

 親がちゃんと子供を見ていて,子供の状況をよく観察し,中学受験の事も自ら勉強している.志望校まわりの過去問も何年分か見ている.そんな親は塾業界人は毛嫌いするわけだ.親に塾講師と同じかそれ以上の実力があるわけで,親をだませないから利益率が悪くなる.

 子供を見ないで金だけで任せようとする親はカモだ.時給2万円を超える高級個別指導塾講師には,自分には無いメソッドがある,と信じてしまうくらい,何も分かっていないし,分かろうとしないわけだ.

 人は真実を知るより,こうあってほしいというものを信じる性質がある.(過去記事4)で日系ブラジル人社会で太平洋戦争後10年にわたり,日本勝利説が支持されたことを書いた.マスコミも真実を伝えないことで稼いだ.詐欺師も横行し,そのターゲットになったのは日本敗戦説組でなく,勝利説組だ.(例えば,敗戦して価値の無い日本の旧円紙幣を,勝利説信者は喜んで買うわけである.日本勝利と信じているから.)

 真実を知りたくない夢を見たい人たちがいて,彼らを食い物にするビジネスは儲け率が高いのだ.

 

 ブログを読んでいても,塾関係者の記事よりも受験生パパ・ママのブログの方がえてして質が高い.ブログを書くくらいだから子供をよく見ていて塾関係者よりも客観的に深く思考できている.特にパパは感心する記事をたまに見る.おそらく塾関係者平均より受験生パパ平均の方が観察力・思考力で上だろう.

 むしろそんな特性検査は医師や心理士でなくて教育サイドから出ててもよかったはずだけど、実際はそうでは無い。一番古くて子供を観察してないのは教育界なのだ。

 

 



そうこう書いているうちに、小原正子さんが次男が小学校低学年で勉強につまづいているというニュースがあり、コメントで発達障害や学習障害の検査を勧められている。

これに対し塾業界のブログで、小原さんは障害のことについて一言も言ってないのに、そんなコメントは失礼だと、そんな子沢山いると反論してた。

 塾業界って今だにこんなこと言ってる。古いんだよ。たくさんいる学習障がい者たちのことを全くみて来なかったし、助けても来なかった。(過去記事5)で出した空軍の教官の話に関連するけど、目が曇った人が何年指導してても経験はつまれない。学習障害の概念や検査だって作ったのは医師や心理士であって教育界では無かった。



 

 

(過去記事1)

 

(過去記事2)

 

 

(過去記事3)

 

 

(過去記事4)

 

 

(過去記事5)