『魅力ある男論(1)低身長フリーター・手のない障害者』『身長障害は無いのに知的障害はある』 『有名人で考える身長』『知能を身長に例える(2)』『知能を身長に例える』知能を身長に例えてみる. 2019年の次のデー…リンクameblo.jp

 

 

良い男論。

 

上の動画見た.泣いた.

兄二人は頭が良いのに,自分は中学一年から障害者学級に行ったという人.

今は26歳のラッパー.前の奥さんとの間に子供一人,今も交際中の女性がいるみたい.

 発達障害・軽度知的障害児をもっている親は,見ると感動すると思う.

 一番感動したのは,動画の最後で,今は全国各地にライブ行くけど,必ず母親が付いてくると言う所.

 

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(1:中高時代) 中1の時に小3の知能と言われたという事は,9/13=0.692..だから,IQ70程度と判定されたという事か.

 動画で話しているのを見る限りでは,知的障害とは思えない.ただ文章は読んだり書いたりできないようだ.名前をあまり覚えられないとかパニック障害になって暴れることがあったらしい.

 

以下,ギャグ男の生い立ちで私が重要と思ったところを簡単に.(私の記憶で書いているのでセリフは正確ではない.正確には動画で確認してほしい.)

 

 小学校普通級の頃から虐められてはいたが,中学・普通級に入って友達もできて楽しくやっていたが,支援級に移動してから,友達から汚いと言われ避けられた.一緒に帰っていた登下校も時間をづらされた.死のうとも思った.

 

 つらいよね.こういうのが傷つくんだ.大人は助けてくれないよね.

 

 支援級になっても唯一友人関係でいてくれた友人と,ふたりでスーパーマーケットへ行ったとき,不良グループに囲まれた.その友人は一人で逃げようとした.不良が,なんで逃げるんだ,と聞くと,

 

こいつは障害者だからだ

 

と言って去った.

 

 傷つくよね,こういうのが.

 

 そして,不良グループに一人,リンチされた.

 それでも次の日の朝,学校へ行くと,校門でその不良グループが待っている.

また殴られるのかと思っていたら,

不良”俺たちの仲間に入れ.お前は俺たちの仲間だ,お前は友を売らなかった

ギャグ男”でも俺,障害者だから

不良”俺たちも一緒だ

彼らも,片親だったり,親から虐待以って足り,親がヤクザだったり,問題ある家庭環境だった.札幌市白石区は,ヤクザの組事務所もあり貧困地区もあり,大阪府西成区みたいなところだったらしい.

 その不良グループは,各中学校の番長クラスしか入れない不良としてはエリートグループだったが,ギャグ男は受け入れられた.

 その不良グループで喧嘩をさせられるうちに喧嘩のコツを覚えて強くなるうち,ギャグ男を汚いとか罵ったりいじめにくる生徒はいなくなった

 

 そんな折,転校生の女の子が虐められていた.その女の子の父親はいつも家にいる有名な詐欺師だったらしい.

 その”詐欺師”がギャグ男に分かりやすく勉強を教え,ギャグ男は,普通の高校へ入る.普通と言ってもヤンキーや障碍者を受け入れているところだったらしい.

 しかし,高校で,いじめをしている生徒に暴行して退学になった.

 

(2:高校中退以後)

そんな折,友人が建設会社に勤めていて,誘われて建設業界に入る.しかし,当時の札幌の建設業界はほとんど暴力団がやっていたらしい.建設業界は,取引金額が大きく,不払いもおきる.素人の若者がまじめに働いても約束通り支払ってもらえない.だから建設会社にはヤクザがつくことがほとんどらしい.ヤクザがついている建設会社どうしでないと公正な取引ができないってことね.

 

行政はちゃんとしろよ,こういうところ.

 

 だから,建設業界にいるなら自然と企業舎弟(準構成員)になり,そのうち組長に気に入られて構成員となった.その組長が,初めてギャグ男の障害を受け入れて認めてくれた親以外の大人だと感じたのが,その組の構成員になった理由だという.

 
 19歳のギャグ男が17歳の女と付き合い,ある事件で指名手配されるが20歳になるまで1年間逃げる.(20歳前だと少年院,20歳になると初犯扱いなので罰金ですむらしい)
 その彼女が妊娠し,子供のためにまっとうになることを決意し,ギャグ男は暴力団を辞めた.(組織犯罪対策の刑事の協力と,建設業界で70人の従業員を抱える社長にまでなっていて仕事を回せる力があったという幸運もあって,組から絶縁状をもらえたらしい.)
 だが,その後,ギャグ男は暴力を妻にふるってしまい,離婚.
 
 そのあとも別の女性と交際もするし,刑務所にも入るが,出た後でラッパーとして活躍.YouTubeもやっている.
 
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 親目線で面白いところだけ拾ったけど,ここまで読んできたなら,
・母親が全国各地のライブへ必ず一緒にやってくる
って,気持ちわかるよね.兄貴二人にくらべてこの末っ子は母親は本当に心配してきたろう.息子を返せと2度組事務所にも乗り込んだらしい.
 
 前回の,猫ひろしとか腕の無い障害者もそうだし,今回もそうだけど,障害であることを跳ね返すようなエネルギーがあるよね.
 
 ギャグ男は,高校中退して17歳ぐらいで舗装会社で働くときに虐められて,障害福祉のところに行こうと思ったこともあるらしい.
 
 障害福祉に頼り切らなくて,社会の中で戦っている.
 
 親としてはいろいろ考えさせられる.同じ障害児でも,その子その子の特性があって,良い生き方っていろいろあるようだ.
 
 
 
(続き)