Seven Steps To Heaven(Columbia)/Miles Davis
若干グロテスクですが情熱的で素晴らしい写真ですね。
高度成長期、昭和のムンムンした汗臭い熱気が、
退廃しきったいまの僕らには眩しくて直視できない真っ正直な思いとしてダイレクトに伝わってきます。
例えばこのレコードジャケットの製作を今のデザイナーに依頼すれば、
きっとこのような『硬派』なデザインにはならない気がするんですよ。
良い悪いの話ではなく、『時代』の話なんですけどね。
Study In Brown(Emarcy)/Clifford Brown&Max Roach
エサ箱から何気なく取り出した一枚で深いため息をついたのは、
ずっと探していたこの『ブルーブラウニー』を手に入れた時。
ついに手に入ったかという喜びよりも、安堵感の方が強かった。
手にした感じでは、おそらく60年代後半~70年代初期発売と思われますが、
同じ時代の他のレコードよりも不思議な存在感がありますので、もし手にしたら
買っておいて損はないと思います。青を基調にしただけでずいぶん印象が変わりますね。
再発盤ではありますが、若干難易度の高いコレクターズアイテムです。
Clifford Brownは随分昔に熱中した、自分ではもう聴き飽きたミュージシャンだと思っていたんだけど、
ブログのためにレコード棚から引っ張り出して
12inch 14枚、10inch 6枚、7inch 46枚の合計66枚を12週間に渡って掲載していくうちに、
僕はずいぶんブラウニーを好きだったんだなと再認識して、最近ちょくちょく聴いています。
『なんだかんだ言っても、クリフォードはブラウニーなんだよね』と誰かが言いましたが、
今の僕にはその気持ちがよくわかります。
とりあえず毎週金曜日のブラウニー特集は今回でひとまず終了。
現在進行形でコレクションされている方の参考に、少しはなれたかなァと思っています。
珍しい一枚をみつけたら、また。
Blue Trane(BlueNote) / John Coltrane
芽生えの季節、大好きなケヤキの木を観たくなり、代々木公園で子供を遊ばせながら観照してきました。
放射状に広がる独特の樹形は、大きく手を広げた千手観音のようで美しく、いつまでも飽きさせません。
顔を出したばかりの小さな葉は、あと2週間もすれば大きく、濃く、力強く成長することでしょう。
桜もいいですが、これからの数週間こそ日本で一番いい季節ですよね。
帰宅後もこのすがすがしい気分を継続させるため、子供にはアイスクリームを与えて父親から気を逸らせ、
僕自身は、ここ一番でいつも取り出す私的印籠盤、Blue Traneのoriginalを堪能しました。
冒頭のテーマ部、国内盤やCDでは流麗なアンサンブルに聴こえるモーガン、フラー、トレーンの三管ですが、
『よく聴けよ、俺だろ?、俺が最高にHIPだろ!』とそれぞれが自己主張して聴こえるのがoriginalの凄いところ。
この圧倒される若さと勢いは、新緑の季節にピッタリです。
↑数年前小鐵徹カッティングで再発された国内盤。「ジャケットの東芝」は健在、写真もよく再現されています。
←僕の所有するoriginalのセンターレーベルには「23」がないので完オリとは言えませんが、音質に違いのないことと「23」付の値段を考えればこれで充分、いや充二分です。




