Jazz Record Bank 『When Sunny Gets Blue.』 -77ページ目

Tenors Anyone?(Victor)/Lucky Thompson

   

↑LuckyThompson名儀のTenors Anyone?


Tenors Anyone?は帯付国内盤で充分満足していたのだが、まさかペラジャケがあったとは!しかも国内盤?

とエサ箱で見つけたこのレコードをチェックし始めると、何故かジャケットにはLuckyThompsonの名が。

『??ラッキートンプソンなんていたっけ?あれ?何これ?』となり、確認すると

『俺もなんだかわからんのよ』と安価盤には全く興味のわかないわかりやすい性格の廃盤店のマスター。
仔細に調べると内容はトンプソンのリーダー名義(Fresh Soundで同内容のCDが聴けるようです)

であってdawnのTenors Anyone?とは別物で、ジャケットだけでなくタイトルまで思いっきり盗用したようです。

文字を本家の横書きから縦書きに変えているところに、多少良心のカケラが見えて可笑しいけど、

ここまで大胆にやられては、逆に『あんた最高だよ、天晴れ!』と褒め言葉さえ掛けたくなりますね。


ラッキートンプソンは日本ではあまり人気がないようですが、何を聴いても高水準を保っているようで、

このレコードもまた然り、思わぬ拾い物をした感じです。

    

↑こっちが本家のTenors Anyone?です。

Saxophone Colossus④(Barclay)/Sonny Rollins

 
仏Barclayのサキソフォンコロッサスです。

笑顔のロリンズは珍しいでしょ?僕は見ているだけで楽しくなってきます。

正直演奏内容とこのジャケットがピッタリマッチしているとは言えないし、

特筆するほど素晴らしいデザインとも思っていませんが、

受けるインパクトは抜群で、ビン底メガネと曲がった蝶ネクタイが

脳裏に焼きついて離れない印象的なジャケットです。


特徴的なジャケットデザインでいつも僕の興味を引くBarclayですが、

このレコードに限らず音質はどれも高水準で、高い職人魂を感じます。

Saxophone Colossus①
Saxophone Colossus②

Saxophone Colossus③


One Flight Up(Blue Note)/Dexter Gordon

拠点を欧州に移し、Club「カフェモンマルトル」で常演していた

メンバー(Byrdを除く)との録音のせいか演奏に一体感があり、

時代の1、2歩先を見据える進化したGordonを聴く事が出来る。

圧巻は何といってもByrd作曲の長尺演奏『Tanya』だろう。

modalな名曲をここまで憂いを帯びさせて吹ききるGordonは、

やはり並みのTenormanという評価では到底おさまりきらない。

40年代から第一線で活躍する巨人が、60年代中期に差し掛かっても進化した演奏をみせるのは驚異の一言。


BlueNoteではこのアルバムが間違いなくGordonの最高傑作。

反論の余地など、ないはずだ。     あったりして・・・(;^_^A