Romance(Verve)/Oscar Peterson

小さな女の子をひざに乗せたPetersonに会ったことがあります。
あれは確か80年代の後半だったので、彼は60歳を超えていたはずですが自分の子供だと確かに言っていました。
そのインパクトがあまりに強かったので、
そのとき交わした会話はよく覚えていなくて残念なのですが、
グローブのような大きな手と握手を交わしたことと、
巨大なお尻に驚いた事は鮮明に覚えています。
Nat King Coleとの約束から喉を披露することを止めてしまったと言われるPetersonですが、
あの女の子には毎日毎晩このレコードのような甘い歌声を聴かせてあげていたはずです。
こういう空想は、ずいぶんとロマンチックでしょう?
Art Pepper Meets The Rhythm Section
↑MONOオリジナル(Contemporary) ↑同左裏ジャケット
↑Stereoオリジナル(StereoRecords) ↑国内初期(ペラジャケ)盤(King Record)
頼んでいたこのアルバムのオリジナルが入荷したとの連絡が廃盤店からあったとき、僕は丁度
ペッパーの自叙伝『ストレートライフ』を読んでる最中で、こんな事もあるんだとその偶然を喜びました。
読んだ方はご存知でしょうが、赤裸々に半生を振り返っているその本の内容は、クスリ欲しさに
窃盗をしたことや刑務所生活でのリアルな描写に終始していて、一気に読みきった記憶があります。
後半の来日公演あたりから人間的に回復してくるくだりは純粋にうれしかったなぁ、ファンとして。
今はなき池袋の廃盤店で気合の入った金額を払い、帰宅後すぐに両腕の体毛を逆立たせながら
身震いして聴いたのは、その時は単に音質の良さや演奏内容のせいだと思ったんだけど、
Pepperの壮絶な人生を知った後だったから、特別な何かが付加されていたのかもしれません。
ワンアンドオンリーと言える艶やかで憂いに満ちた芳醇な音色とは全く裏腹な破天荒な人生に、
『天才』と呼ばれる人種特有の儚さを感じます。周囲の人間には迷惑をいっぱいかけたでしょうが、
その十倍、いや百倍千倍もの人達には感動と勇気と希望を与えていますよね、
もちろん僕も信望者のうちの一人です。
MilesDavis And The Modern Jazz Giants (Barclay)
この2枚のレコードは、
1954年12月24日のクリスマス録音の4曲を仏Barclay盤が10インチ盤2枚にして発売したものです。
Monkとケンカしながら(本当かなぁ?)のセッションとして有名ですが、
Barclayではあえてかどうかはわかりませんが、笑顔のMilesを掲載しているのが茶目っ気があって面白い。
抽象的なモニュメントは、よく米国人がやる中指立てての決めセリフ『○uck You!』をモチーフに
しているかのようにも見えますが、それは僕がケンカセッションを意識しすぎているからでしょう。
廃盤店店主は『もう一枚みどりか黄色のレコードがあるかもしれない』と言っていました。
Bag's GrooveとAnd The Modern Jazz Giantsの残りのセッションが入ったものかもしれません。



