Jazz Record Bank 『When Sunny Gets Blue.』 -74ページ目

Eazy Walker(BlueNote)/Stanley Turrentine

Turrentineの地味な一枚だけど何故か気に入っていて、

ターンテーブルに載せる回数の多いレコードです。

これだ!っていう特徴はあまり感じないんだけどマッコイ、クランショウ、ミッキー・ロウカーとのリラックスした演奏はぬるま湯に浸ったような心地よい快感があります。

僕の持っているこのレコードは10年ほどまえに発売されたレイシューで、音質もペラペラと薄く気に入ってはいないのですが、

CDは見かけないし国内盤も見たことない(発売履歴あるの?)

ので聴くためには今のところこれしか方法がないのです。

オリジナルでもこれなら高くないだろうと探しているのですが、

このクネクネダンサーが栄える綺麗なジャケットって

なかなか見つからないんですよね~。縁がないのかなぁ・・・

Helen Merrill Sayonara Concert

Helen Merrillがついに『さよならコンサート』と称し、

僕らに別れを告げに9/23五反田ゆうぽうとにやってきます。


傘寿(80歳)間近の彼女は、その長き歌手生活で得た魔術を、

最後のステージでは惜しげもなく存分に披露してくれる筈です。

頃合をみて小さく指を鳴らすと上手からブラウニーが、

目配せをすると下手からはスタンゲッツが現れ、気がつくと

ピアノにはエヴァンスが座ってにこやかに伴奏をしています。

遥か彼方、時空を飛び越えて馳せ参じたかつての共演者達の

心暖かいサポートを受けて往年の姿を取り戻した歌姫は、

別れを告げに来てくれた満員の観客のリクエストに応え、

その生涯で何千回、何万回歌ったか知れないあの歌を、

あのアレンジで、歌い始めるのです。


当日1階のかなり前方客席から、焦点の定まらない遠い眼差し

でうっとりとHelenを見つめる怪しい変態がいたならば、

それは間違いなく僕ですから、通報などはせず、

そっと見守っていてください。 お願いします。

In My Own Sweet Way(In+Out)/Woody Shaw

   
『トランペットのワンホーンで何か!』

とリクエストされると、僕は最近『これを探してみてください』と応える事にしています。

87年ドイツでのライブ録音で全編通して聴きやすく、リズム陣も含めて演奏の質は高い。

想像よりストレートで大らかに吹くShawのラッパは、Hard bopからの伝統を継承する正統派だと言えそうです。

曲名でIn Your Own Sweet Wayを演じておきながらアルバム名はIn My Own Sweet Wayと名付けるのもいい。


ここでは詳しく書かないけれど、生まれつきの弱視・AIDS・Dexter Gordonとのトラブルなどなど、

Shawほど薄幸なミュージシャンも珍しく、もしそれが神の導きだとすると、ずいぶんとつらい仕打ちだと思う。

H.Silver Quintetなど華やかな経歴の割りに人気はお世辞にも高いとは言えず、

僕もこのレコードと出会うまではShawをさほど意識して聴いたことはありませんでした。

Original盤を買って5年ほど経ちましたが、

先日新宿Uで当時よりかなり暴落した値段(1680円)で売られていて

価格までもがShawのツキのなさを反映している様で哀しかった。

今後一人でもファンが増えたらいいなと思い、微力ながら掲載しました。

いいものは、いいんですから。