Blue John (BlueNote) / Big John Patton
僕は仕事でもスーツを着ません、着るのは葬式と式典くらいですか。
先日もアロハ+短パンで出勤し、『リゾートですか!』と、夏でもネクタイを外さない
ダンディーな若い子から的確な突っ込みを入れられました。
機能的とは到底思えないネクタイと革靴が我慢ならず、年々着る機会は減っていくようです。
『ジャケット』(上着(ジャケット)と掛っている事に気がついていただけましたか?)と言えばBlueNote。
R.マイルスやF.ウルフによる洗練されたデザインで有名ですが、
そのきらびやかなジャケット群の中でポツンと異彩を放つこの一枚。
このやる気を全く感じさせないデザインは一体どうしたことでしょうか。
あまりこのジャケットの評判を聞かないのは80年代の後発であることにもよるでしょうが、
僕はスーツ姿で通勤する男性諸氏の中、
ひとりラフなTシャツ姿で電車に乗る雑草のような自分を見ているような気がして、
何だかほうっておけないんですよ。
グリーン、パットン、ディクソンの悪童三人がそろい踏み、ブレイスを思い切りフューチャーしたとあれば、
確かにスーツって感じではありませんがねぇ。(笑)
The Steamer(EMI)/ Stan Getz
東京が、このレコードタイトルのように、まさに『Steam』状態となり、
気温が38℃だとかなんだとか大変な騒ぎになっていたとき、
僕はラッキーなことに家内の実家でぐ~たら生活を送っていました。
麦茶とそば殻の枕、そして山からのそよ風をアイテムにして昼から惰眠をむさぼり、
夕方になると縁側に出て義母が畑から取ってきたスイカを食べ、種をププーッっと。
食事時に義兄が息子の進学相談を持ちかけて来ましたが、冷酒が効いたとサラリとかわし、
今度は蚊帳に入って目をつぶります。
その開けっぴろげの家屋や着物のつくりでわかる様に
住居と衣類は、日本ではおそらく夏を基調として考えられていたはずで、
畳で生活した事のない僕でも、背中を縫い付けられたように何時間でも眠っていられます。
子供はガリヴァーみたいだと笑いながら言っていました。
暑さ厳しき折柄、外で働く方はどうかご自愛ください。
(掲載は英盤です、オリジナルジャケットと微妙に違う別ジャケなのですが、わかりますか。)
Silver's Blue (Philips) / Horace Silver
引き算を教えろという息子に
『9個あったリンゴを食いしん坊のパパは全~部食べてしまいました。いくつ残っているでしょうか?』
と言うと、『そんなに食べられるわけな~い!』と奇声を発していた彼もあっという間に小学1年生。
先日プール帰りに『3たす4は?』と問題を出すと、
自信満々会心の笑みを浮かべながら『さんじゅうよん』と即答され、二の句が継げなかった。
東大卒の知人は笑いながら『見込みがある』と言ってくれたが、きっと落語家としての資質の話だろう。(;^_^A
あの酷暑の日曜日は、今後十数年に及ぶであろう父である僕の、ブルーな日々の幕開けだったのだ。
愚息と違って前途洋々、1956年自己のグループ結成直後に出した本アルバムのタイトルになぜ、
A-1曲のSilver's Blue などと鬱な名前をそのままつけたのか不思議に思うほど地味目なアルバムですが、
以降得意としたファンキー路線ではなく、Mobley以下メンバーも手堅い演奏に終始する内容に、
Silverの意気込みみたいなものを感じて、僕は意外と針を置く機会の多いレコードですね。



