あるがまま ~彼女とネコと同居中~ -10ページ目

あるがまま ~彼女とネコと同居中~

同性の彼女とネコとの平凡だけど温かい暮らし日記

どうやらうちの庭は近所の野良猫たちの通り道らしい。


動物たちが春を謳歌するこの季節、車に乗ろうと

ガレージを開けたり、洗濯物を干そうと窓を開けると

ダッシュで逃げていくネコたちを見かける。


すっかり常連さんになってるっぽくて、去年私がここに

越してきてから見るネコもいる。


その中の一匹にはーと同じ模様のがいるのね。


それが普通に庭を歩いてるのを見たとき、私となぎは

はーが!はーが!」と言って慌てたら、うしろではーが

「ウニャ」と鳴いた。


なぎはいつも「私の家を~~~!」と叫んでる。



さっき何気なく窓の外を見たら、はーと同じ模様のネコが、

このくそ寒い風の中、塀の上でうたた寝してた。
ちょいワル
なかなか堂々たる体格の持ち主で、顔ははっきり言ってブサイク。


最近、この界隈で「アンアンハート2の声が聞こえてくるので、

このネコも彼女争奪に参戦してるんかな。


外から「アンアンハート2が聞こえてくると、はーもくーも途端に

落ち着きがなくなって、家中を走り回ってどこからそれが聞こえて

くるのか窓の外を必死で探してる。


うちのネコは避妊してあるので、もちろん参戦権はないけど

親としては少し複雑な気持ちになるなあ。

なんか、娘が親の知らん間に男の傍に行きそうな。

(…はーは私たちと出会った時には、既に子持ちやったけど)


はーに似たネコは私を見つけると塀から飛び降りて逃げた。


で、他にもネコがおらんか探してみようと玄関のドアを開けると、

隣の家との間の通路を白い物がダッシュした。

私とじっと目が合った。白黒模様のパンダ猫。


うちを何匹のネコが通り道に使ってるんやろう。

なんか書くこと思いつかんな~。


晩ご飯も何にしていいか思いつかんよ~。


今日はなぎを送り出したあと、洗濯物を干して

ネット、漫画、DS…の繰り返し。


漫画、普段はあんまり読まんけど、こないだ急に

読みたくなって。

前の会社の後輩に借りたやつなんやけど、

この間、古本屋やオークションでまとめて買ってみた。


一つは「ベルサイユのばら」

ほら、マリー・アントワネットって映画が公開されたでしょ。

あれで思い出してしまって。


もう一つは

サイコドクター


自らも心に傷を抱えた心理カウンセラーが、

心を病んでいる人を放っておけん性格で

以前に自分が治療した助手と共にクライアントの

心の闇に光を照らして解決していく話。


だいぶ前に竹野内豊の主演でドラマにもなってた。


この漫画、原作はずっと同じ人なんやけど、

作画担当が途中で変わってて。

「サイコドクター」は文庫で5巻まであるんやけど、

途中で連載終了したらしく話が完結してない。


ちょっともやもやする。


そのあとに出てるのが

サイコドクター楷恭介


設定は前と変わりないけど、主人公の性格が少し変わってる。

絵は前の方がいいなあ。


なぎも気に入ったのか時間を見つけては読んでる。


今日はこれまで。あかんわ~。

#1# 」 

#2# 」からの続き。


まだ会った事もないケイの言葉に押されて付き合う事になった。


でも相変わらず電話は彼女のいない隙を狙ってやし、

土日は身動きが全く取れんし、メールも見られるかもしれんから

しづらくなってしまった。


そんな日がしばらく続いて。

ケイが「もう我慢できない。会いたい。」と言った。


その翌日には「新幹線のチケットを買ったよ。」と…


その頃の私は土日休みじゃなくて、平日と日曜で休んでたから、

ケイが仕事に行くフリをして平日に来てくれることになった。

彼女にバレたらややこしいから、ケイの平日と変わりないように

帰宅時間をいつも通りにする必要もあった。


新大阪はあんまりよくわからんから京都で待ち合わせた。

日韓ワールドカップの試合が大阪で開催された日やった。


新幹線のホームでケイを待つ。

降りてきたケイは、私を見つけてこっちに走ってくる。

思わずびびって逃げてしまった。

(そしてあとでものすごい怒られた)


やっと会えた。

でも時間がない。


ケイが仕事を終えて普通に帰宅するフリをするには、

京都には3時間滞在できるかどうか。


その時の私にヨコシマな考えがなかったと言えば嘘になる。

でも3時間でどうするん?という気持ちもあったし、

ケイの顔をずっと眺めてたいとも思ったし。


ランチがてら適当な店に入って

ずーーーっと顔を見てたら「何で喋らないの?」と。


「ん~、いつ会えるかわからんし、ずっと忘れたくないから

ケイの顔をメモリー中なんよ。カチャカチャ…」


「あるもちゃんってさ、目がいいよね~。

その目でジっと見られたらもうだめだ。」


その時の私はえらいスケベな目をしてたんやろう。



ランチを終えたら、もう時間が2時間も残ってなくて、

どうしても二人になりたくてカラオケに行った。


歌わずにテーブルを挟んで座ってずっとケイを見たり、

持っていったデジカメで一緒に写真を撮ったりした。


時間がないのは二人とも痛いほどわかってた。

ケイは私より背が高かったから、私を引き寄せるようにして

自分と正面になるように子供みたいに膝に座らせた。


ケイの長い腕を背中に回されて、そこで初めて抱き合った。

そのあと唇を合わせた。


時間はあっという間に過ぎて、私とケイはまた新幹線の

ホームに立ってた。


帰宅時間に間に合うかギリギリの新幹線が入ってきた。


乗り込む時にケイは私を抱き寄せて人目も気にせずキスをした。


ちょっと、うーん、かなり恥ずかしかった。


そして新幹線は行ってしまった。



数日後。

一度会ってしまうと、もう気持ちを抑えられなくなる。

早く帰れた夕方にケイと電話してる時に言ってしまった。


「ケイの傍には彼女がおって、好きじゃないと言ったって

相手が要求してくれば身体は重ねて。


結局、私って時間の空いてる時に電話かメールだけで。

会ったって、あんなに隠れてコソコソせんとあかんなんて。

ケイの都合に合わせるばっかりや。」


言ってしまったあと、ハッとしたけどもう遅かった。


「わかった。じゃあ別れよう。

あるもちゃんは私の気持ちを信じてないし、今すぐに

どうこう出来る状態じゃないのは本当の事だし。

今までどおり友達にしよう。そっちの方が楽でしょう。」


後悔したけど、どうしようもなかった。

何を言ってもケイの意思は変わらない。

そういう人やったから好きになったのもわかってた。


「わかった。じゃあ今までどおりで。」


私の寂しさから出た言葉で、私たちの恋人という関係は

あっさりと壊れてしまった。


友達という関係を築いていく努力をしていく事になった。

昨日の夜もなぎと映画鑑賞をした。


昨日はなぎのお気に入りの作品で。

ストーリーは大体わかったけど細かい部分で

腑に落ちんとこが多くて、感動したり考えさせられたり、

最後は泣いてしまうような話やけど、見終わった後の

私は混乱した。


それが怒ってるっぽかったらしい。


見終わってどうしても理解できんかった部分を

人物相関図と共に白い紙に書いてなぎに説明を求めて。


多分、ほとんど私の言いがかりに近いものがあったんやろう。


呆れるほど話し合いというか、泥沼になった。


夜中の3時まで。



映画を観るのに「向き・不向き」というのはあるんやろか。

今週末は(も?)特別な用事のない週。


なぎが昨日の歯の治療で、また親不知を抜いて、

今日の12時に消毒に行かんとあかん事くらい。


歯医者に行った後はホームセンターへ行った。

そのホームセンターの前で、とある自動車メーカーが

車の展示をしてて、その横にある看板を見ると…


「アンケートにお答えいただけた方にミニカープレゼント」


もちろん非売品。

私はこういうのにめっぽう弱い。


じーっと見てるとお兄さんが近づいてきて、

「書いて頂けるだけで差し上げますから!」と。


ほんとに簡単なアンケートで、次はどんな車が欲しいかとか

車はどういう用途に使うかとか。


通勤・買い物・レジャー…そんなとこかいな。


なぎも書いて、一人1台ずつもらった。

結構精密に出来ててかわいい。

思いがけず楽しかったし、ちょっと得した気分。


買い物が済んでからは、なぎとドライブがてら

隣の市にある「道の駅」に行ったりした。



話は変わって。


先日、ミモザさんがこんな本を送ってくれた。


リラックマ生活―だらだらまいにちのススメ

(これともう一冊「だららん日和」っていうのと)


物語じゃなくて左側にはリラックマの絵、

右側には「お言葉」が書いてある。


はじめから順番に読んでもいいけど、その時の気分で

目をつぶって好きなページを開いてもいいと説明にある。

私は好きな時に一ページだけ開く方を好む。


ここ最近、急にニンテンドーDSが欲しいと思い出した。


それで水曜日に目を閉じてこの本を開いたら…


「ほしい今が買いどきなんですよ」


ありゃま。なんか背中押されるわね~。


しかし売り切れの店の多いこと。

ほんとに店頭に並んでる日ってあるんかな?と思ってた。


それが昨日、ガソリンを入れたついでに絶対売ってなさそうな

雰囲気の漂う小さなS●TYに行ってみたら。


おもちゃ売り場にズラーっと全色並んでるではありませんか。


「ない」と思っている物が急に目の前にあると焦るもので。

なぎに「あああああ、あった。」とメール。


なぎは「よかったね~。買いでしょ?」と。


「びびる。ど、ど、ど、どうしよう?」


「ミモザさんの本に書いてあったんでしょ?」


そしてしばらくそのフロアをぐるぐる回ってから買うと決めた。


そんで私の手元にDSがある。

なぎとちょっとずつ脳トレして遊んでる。


「買いどき」か~。確かにその通りかも。

#1# 」からの続き。


話は前後するけど、ケイが入院する前から私の仕事は忙しくて、

帰宅が夜12時になる事も少なくなかった。


私の彼女は転職する前の繋ぎのバイト先で知り合った。

ノンケさんやったけど自然にそうなってた。

何で惹かれたかは今はさっぱりわからん。


私が先に転職して社員になった。

彼女も後から辞めて、土日休みの会社にパートで入った。

私の会社は土日と休むのは難しかったし、勤務も不規則

やったから、すれ違いが多くなっていった。


ケイが退院してしばらくした頃、私に異変が起きてた。

それが今も続いてる動悸や息切れやったんやけど、

始めは不眠からはじまって理由も何もわからんかった。


電話でケイに相談してた時…

「あるもちゃん、それは神経に来てるんやって。」


私の症状を聞いてすぐに気付いてくれたのはケイやった。

そして自分の彼女に相談して、初めて精神科に行った。


そこから彼女はすっかり変わってしまった。

「いつもしっかりしてて、何でも買ってくれて

優しくしてくれる人なら、あるもちゃんでなくてもいい。」と。


その頃は彼女を追いかけて同じ団地に引っ越してた。

歩いて5分くらい。職場からも近いという理由も大きかった。


そしてテーブルに私のアパートの鍵を置いて続けた。

「お母さんにこの鍵返しなさいって言われた。

泥棒とか事件あった時に一番に疑われるのはうちやからって。」


これで別れるしかないな…と思った。

精神科に行った=狂ったと思われたらしい。



もちろんケイにもこの話はした。


「私は自分の彼女とすぐには別れられない。

こんな事言うのはすごく都合がいいのはわかってるの。


でもね、もし、もしあるもちゃんがいいって言ってくれるなら、

あるもちゃん私と付き合わない?

確かに私には彼女はいる。いるけど、心はあなたといる。

あなたの心は全力で守る。彼女とのけじめもつけるから。」


会った事もない人を好きになるなんて思ってもみんかった。

それでもその時はどうしようもないほど好きやった。


画像と声しか知らない、彼女のいるケイと付き合う事にした。


ケイが私を自分の一番の彼女だと思ってくれている事が

嬉しくて仕方なかった。


「友達のままいればよかった。」と後悔するまでに

そう時間はかからんかったけど。


少なくともそれに気付くまでの私は幸せやったと思う。

時々、昔の彼女達のことを思い出す。


その中でほんの短い間やったけど、今でも強烈に

私の中に残ってる女性がいる。


彼女(ケイ)と出会ったのは5年くらい前かな。

その頃、私にもケイにも彼女がいて、「お互いのカップル話を

しましょう」と掲示板で知り合ってメールするようになった。


本当に下心がなかったから純粋にメールを楽しんで。

互いの相手の話や、相談事や仕事の話なんかをしてた。


そうやって半年くらい経った。

初めはカップル話をしましょう…のはずで、その時点でも

私には彼女がいたのに、少しずつケイの事を

好きになりつつある自分に気づいてた。

受信箱にケイからのメールがあるとドキドキした。



ケイもそうだったとは知らずに。



そんな時、たまたまケイが入院する事になって、

それで彼女とうまくいってない事実が徐々にわかってきて。


私の方も仕事の忙しさから自分の彼女とはすれ違いが

続いてて、別れはそう遠くないと感じてた。


そしてやっとお互いの携帯のメアドを教えあった。


ケイの病室は個室やったし、夜になるとメールをした。

退院してからは、彼女がいない隙を狙って電話した。

私は関西、ケイは関東やったから電話代も膨らんだ。


ケイが自分の彼女と一緒にいるのは辛いと初めて

口にした時、私はケイに「ずっと好きやった」と告白した。

ケイも「私も何度も言いそうになるのを堪えてた。」と言った。


もう気持ちの抑えがきかなくなりそうになってた。


ケイと彼女がうまく行かなくなった原因は、彼女の

独占欲の強さで。


PCを共有してたんやけど、ケイ宛のメールを見られたと。

私の事はケイの彼女も知ってたから怪しまれんかったけど、

恋人とはいえ人のメールを見るという行為が許せんかったと。


それでもケイは彼女と別れようとせんかった。

退院して明らかにケイが窮屈そうなのはわかった。


何故別れないのか?と聞いたら彼女が躁鬱で、

鬱の状態に入ると何をするかわからないから、と。


暴力的になる事もあったらしいし、別れを切り出して

ケイ自身に暴力を向けられるのは気にしないが、

自傷行為をするかもしれんのが怖くて別れられないと言った。


彼女の束縛はどんどんエスカレートしていった。


ケイとメールをはじめて、季節を3つ通り越してお互いの

気持ちが同じやとはっきりわかったし、私は自分の彼女と別れた。


その後の私の頭の中にはケイの事しかなかった。

今日は特に変わったこともなく。



午後に用があって出掛け、書類記入する機会があった。

必要項目を記入して担当の人に提出する。


私の書いた書類を見た係の人。


「ぅぁ…」 (そのあとしばらく声が出ず)



声にならない言葉を発し、しばし書類に釘付け。


ようやく口を開いたと思ったら

「何て綺麗な字かとびっくりしました…」だと。



そうか。

今日はたまたま右手の調子がよかったんかな。


私の字を知っている人は見てもらえばわかると思うけど、

一つひとつの字は決して「上手」ではないはず。


ただトータルで見たときのバランスがいいんやと思う。

「綺麗に見せる」という事は意識して書く。

書道はやってたけど硬筆はやってないから正しい字じゃないし。


字を褒められて得する事は本当に多い。

特に私のように外見とのギャップが激しいと呆気に

取られるらしい。


その反応を見るのが面白い。

特別自慢するモノを持ち合わせてないので、

たまに褒められた事を自慢してもよかろう。



でも今日は貸してくれたペンがよかったんやわ。多分。

おととい、言い過ぎたな~と思ったけど、昨日の朝見送る時も

うまく言葉をかけられず…


メールで「わがままでごめんなさい。」と謝った。


なぎからの返信も「私の方こそごめんなさい。」


「やっぱり一緒にいて一番ほっとできるのはなぎやし、

いつも通りに帰って来て。」と返事。


すると定時後すぐ…


「今日は定時で帰りま~す。」


え?今日は本当は残業じゃなかったっけ?

も、もしかして「いつも通り」の意味を取り違えた…?


帰ってきたなぎ。


「いつも通りに。」って書いててくれたから~~~。

今は金曜日が定時日やけど前は月曜が定時やったやん?

だからいつも通り定時で帰ってと言うてくれてると思って

嬉しくて嬉しくて帰って来てもた!


やっぱりそうか。


「いつも通り」ってのは普通に「ただいま~。」やったんやけど…


あ、やっぱり?もしかしてそうかな~と思ったけど、

ええい、帰ってやれ~って帰ってきた。


ま、何にせようちの中が平和なのはよろしい。

昨日に限って晩ご飯の仕度を早めてたおかげで、

おかずも出来てたし。(くるりさんすみません)



で、一応仲直りのしるしにせっかくやから、

レンタルしてきたDVDを一緒に観ることにした。


Mr.&Mrs.スミス プレミアム・エディション

なぎはこの話が大体どんな内容か知ってたらしいけど、

映画を全くといっていいほど観ない私はただの夫婦の

物語と思い込み…


途中でものすごいドンパッチがあってびっくり。

話の展開に頭が追いつかず、腑に落ちんことだらけ。


で、少しだけ感想を言うと、娯楽映画とはいえ

あんなに銃をぶっ放したりしても主人公が死なんとなれば、

世の中に人殺しをしてもいいとか、銃を撃ってみたいと

思う子供が増えてもごく自然なことと思う。


なぎは「作品として楽しむというよりは、世界で最もセクシーな

男女を拝みたい人にはうってつけやで。」と。


つまり、私のような感想を持つことは野暮な事らしい。



観始めた時間が遅くて、途中で時計を見ると12時半。


「ね~、明日仕事やしもう寝たほうがええんちゃうん?」


「寝る?あるもちゃん寝る?」


「私は起きててもええよ。ええけど、あんたは仕事やん。」


そんな会話を繰り返しつつ結局最後まで観た。


終わってすぐに寝たけど、私の目の前はチカチカ。

おとなしく寝てたネコ達が起きて、家中を走り回る。


「無理!!!」


寝付いたのは何時やったかしら…

最近は目覚ましなしでも起きれてたから、今朝も

目覚ましをかけてなくて。


はーがバーンと部屋を開けて入って来た。


時計を見る。

8時5分。


はっ! なぎはもう行ってもた?


起きてなぎの部屋を見てみる。

ベッドの下にスリッパが…


「あんたっ!!!!!!!」


「はっ…。

あ~、6の上にもうひとつ○(マル)がついて

8時になってるよ~~~。」


「あほか!

6の上にマルじゃないやろ!!!あああああ~~~。」


「だって~、寝過ごすのはわざと寝過ごそうと

悪気があるわけじゃないもん~。」と開き直る。


休暇はたっぷり余ってるそうだが…


「あんた、あんたマジでクビになるんとちゃう?

私が今まで行ってた会社やったら呼び出しくらってるで。」


それにな、あんた昨日の夜、大丈夫って言うたやん!

も~~~。ビデオ観たことすごい後悔するやん…


あんたはねっ、この一年で私の子供から社会人の人生で

経験した寝坊より多い回数の寝坊をしてるんよっ!

ちなみに私はマジで寝坊したのは2回しかないんやからね。」


「寝坊はしようと思ってするもんとちゃうもん~。

あ、こいつまた来てないわとは思われるかもしれんけど。


それに仕事は社員では私一人で抱えてる事やし、上司から

どうこう言われる事もない。結果はちゃんと出してるし。

組合だってあるし有休の範囲内やから大丈夫やもん。」


「ん~~~、でも…」


「だって~、昨日はあるもちゃんがずっと苦手って言うてた

映画、それも洋画を一緒に観てくれて嬉しかったんやもん。


あるもちゃんがせっかく観てくれてるのに途中で中断して、

話がわからんようになったらいややんか~。


あるもちゃんがもし映画を観るのが嫌じゃなくなったら、

これから先一緒に出来る事が増えるかどうかの

大事な時間やってんもん!」


…と逆に力説されてしまった。


そんなわけで今日もなぎは家にいるわけで。


こうなったら晩ご飯も作らせてやろう。


夜は早めに入浴して、また映画鑑賞会と意気込んでるなぎ。

これを機会に一気に私を洋画界に引っ張りこむつもりか?


欧米か?

月経前症候群のなせる業とはいえ…


昨日はなぎと衝突した。



彼女が差し伸べてくれる手を払いのけ、

自分の問題を相手に転嫁し自己嫌悪に陥らせた。


出来すぎた彼女と一緒にいると、それが

幸せでたまらん時もあれば、自分の至らなさを

痛感することもある。


正と負はいつもギリギリのバランスなんかね。



ひどいことをたくさん言ってしまった。

なぎの優しさにつけこんで甘えて、傲慢この上ない。


私ごときに何でなぎはあんなに優しいんやろう。


一人の方が楽や…と思ったりもするけど、

やっぱりなぎの笑う顔が見たいと思う。


あほや~わたし。