どうしていますか #3# | あるがまま ~彼女とネコと同居中~

あるがまま ~彼女とネコと同居中~

同性の彼女とネコとの平凡だけど温かい暮らし日記

#1# 」 

#2# 」からの続き。


まだ会った事もないケイの言葉に押されて付き合う事になった。


でも相変わらず電話は彼女のいない隙を狙ってやし、

土日は身動きが全く取れんし、メールも見られるかもしれんから

しづらくなってしまった。


そんな日がしばらく続いて。

ケイが「もう我慢できない。会いたい。」と言った。


その翌日には「新幹線のチケットを買ったよ。」と…


その頃の私は土日休みじゃなくて、平日と日曜で休んでたから、

ケイが仕事に行くフリをして平日に来てくれることになった。

彼女にバレたらややこしいから、ケイの平日と変わりないように

帰宅時間をいつも通りにする必要もあった。


新大阪はあんまりよくわからんから京都で待ち合わせた。

日韓ワールドカップの試合が大阪で開催された日やった。


新幹線のホームでケイを待つ。

降りてきたケイは、私を見つけてこっちに走ってくる。

思わずびびって逃げてしまった。

(そしてあとでものすごい怒られた)


やっと会えた。

でも時間がない。


ケイが仕事を終えて普通に帰宅するフリをするには、

京都には3時間滞在できるかどうか。


その時の私にヨコシマな考えがなかったと言えば嘘になる。

でも3時間でどうするん?という気持ちもあったし、

ケイの顔をずっと眺めてたいとも思ったし。


ランチがてら適当な店に入って

ずーーーっと顔を見てたら「何で喋らないの?」と。


「ん~、いつ会えるかわからんし、ずっと忘れたくないから

ケイの顔をメモリー中なんよ。カチャカチャ…」


「あるもちゃんってさ、目がいいよね~。

その目でジっと見られたらもうだめだ。」


その時の私はえらいスケベな目をしてたんやろう。



ランチを終えたら、もう時間が2時間も残ってなくて、

どうしても二人になりたくてカラオケに行った。


歌わずにテーブルを挟んで座ってずっとケイを見たり、

持っていったデジカメで一緒に写真を撮ったりした。


時間がないのは二人とも痛いほどわかってた。

ケイは私より背が高かったから、私を引き寄せるようにして

自分と正面になるように子供みたいに膝に座らせた。


ケイの長い腕を背中に回されて、そこで初めて抱き合った。

そのあと唇を合わせた。


時間はあっという間に過ぎて、私とケイはまた新幹線の

ホームに立ってた。


帰宅時間に間に合うかギリギリの新幹線が入ってきた。


乗り込む時にケイは私を抱き寄せて人目も気にせずキスをした。


ちょっと、うーん、かなり恥ずかしかった。


そして新幹線は行ってしまった。



数日後。

一度会ってしまうと、もう気持ちを抑えられなくなる。

早く帰れた夕方にケイと電話してる時に言ってしまった。


「ケイの傍には彼女がおって、好きじゃないと言ったって

相手が要求してくれば身体は重ねて。


結局、私って時間の空いてる時に電話かメールだけで。

会ったって、あんなに隠れてコソコソせんとあかんなんて。

ケイの都合に合わせるばっかりや。」


言ってしまったあと、ハッとしたけどもう遅かった。


「わかった。じゃあ別れよう。

あるもちゃんは私の気持ちを信じてないし、今すぐに

どうこう出来る状態じゃないのは本当の事だし。

今までどおり友達にしよう。そっちの方が楽でしょう。」


後悔したけど、どうしようもなかった。

何を言ってもケイの意思は変わらない。

そういう人やったから好きになったのもわかってた。


「わかった。じゃあ今までどおりで。」


私の寂しさから出た言葉で、私たちの恋人という関係は

あっさりと壊れてしまった。


友達という関係を築いていく努力をしていく事になった。