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いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ④

いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ、デザイナー奥山清行による「ムーンショット」デザイン幸福論
http://gigazine.net/news/20110908_moonshot_design_cedec2011/

(アブダビが世界最先端のスマートシティを急ぐ理由)
アブダビっていう国は今から45年~50年前に原油が初めて出ました。それ以前は貧しい漁村だったんです。首長国の首長の人たちはいまだに戸籍を持っていません。戸籍っていう仕組みのなかった頃に生まれた人たちが、今これだけ豊かな国のトップになっている、と。彼らは今の原油の埋蔵量を考えると、今後おそらく50年もたない。ひょっとして計算違いがあって、70年ぐらいに伸びるかもしれないけれども、おそらく彼らの綿密な計算からすれば、大体50年で世界の原油はなくなるであろう、と。50年でもしなくなるのだとすると、石油が絶対なくては成立しない航空機、考えてください、飛行機、燃料なかったら飛ばないですよね。電気モーターでまだ飛ぶ飛行機ってできてないですし、原子力エンジンで飛ぶ飛行機って子どもの頃はSFでありましたけれど、そういう石油無しで飛ぶ飛行機というものが量産化されるのにはおそらくまだ20年か30年必要で、原油がなくなるまでには間に合わないです。そういうものとか後、国防、国を守るもの。後はプラスチック。石油がなかったら絶対に作れないし、絶対に動かないものに対して、石油がなくなりそうになる後半の25年はおそらく使わずに残しておきますよね。それか、もう値段が高沸しちゃって、商業的に計算が合わないので、他に選択肢を持つ自動車のようなものには、25年後、長くて30年後には石油は回ってこないと考えていいと思います。それをメーカーの人たちじゃなくて石油を掘ってる人たちが言ってるから怖いんです。

(技術自体に価値は無い)
技術とか人っていうのはお金があるところと、実際に実験をして実用化したところに残るんですね。技術は、あるいはアイディアは、発明したところには残りません。技術は使った人のところに残ります、マーケットとして。だから日本人が作ったアイディアなんだって言っても誰も見てくれなくて、お金を出して採用してくれて、実際に使った人の技術になります。それが現実なんです。皆さんもよく分かってらっしゃると思う。金出して使った人勝ちなんです。作った人じゃないんです。

いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ③

いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ、デザイナー奥山清行による「ムーンショット」デザイン幸福論
http://gigazine.net/news/20110908_moonshot_design_cedec2011/

(何がプロで何がアマチュアか。人生を変えた15分)
それまで2年間かけて作ったエンツォ・フェラーリのデザイン、車全体ですね、それがなかなかうまくいかない。10年に一度だからこそ、本当は限定生産で大胆なことをやらなきゃいけないのに、それだからこそ人間はすごく臆病になってつまらないものを作っちゃう、もうその典型だったんです。で、2年間開発をした後、今日この日にモンテゼモロの会長がヘリコプターでやってくる、と。この日に決まらなかったらば、このプロジェクトはキャンセルになるってことで、来ました。
でも僕自身、やっぱり何か納得がいかない、それで万が一のために僕は絵を描いていたんです。仕上げまでの時間がなかった。案の定、モンテゼモロさんはヘリコプターが来て、エンジンも止めないでこうやって降りてきて、車を見た途端、ああもうだめだと言ってそのままヘリコプターに乗って帰ろうとしちゃった。これで帰してしまったら、僕らもう二度とフェラーリの仕事ができないですから、さてそれで僕の上司は僕に対して「奥山、15分やるからスタジオ戻って絵を描いてこい、あるだろ例の絵が」ってニタッと笑いまして。僕は走ってスタジオに戻りまして、描きかけてたこの右上の絵を最後に色を塗って紙に貼って仕上げて、それで廊下を走って。スタジオ遠いんです、プレゼンテーションルームから。走って戻って、もうあの、サンドイッチ食べさせろって言ってそれでモンテゼモロの会長を中に収めてたんですけれども、もうサンドイッチ食べ飽きて、外に出てきているところを廊下でこの絵を見せて、そうしたら「なんだおまえらできてんじゃねえか」って。「やりなさいよこれ、来週の水曜ね、見に来るから、車モデル作って仕上げといてね」って、ヘリコプターでバーバーバーって帰って行って、「はあっ」てなった反面、金曜日の夕方ですから水曜日までにこれどうやって作ったらいいのかなってことで必死になって、週末も完徹でみんなで仕事したんですけれども。
僕が言いたいのはふたつ。ひとつには、その時この絵を準備してなかったら、僕らはおそらく一生この車の日の目を見ることはなかっただろうし、そのチャンスを生かすこともできなかった。いつ来るか分からない15分のために、常に準備をしているのがプロで、来ないかもしれないからと言って準備をしないのがアマチュア。それだけの違いだと思います。プロとアマチュアというのはそんな小さい違いだと思ってます。そしてもうひとつ、僕の上司は僕がこの絵を描いてたことを知ってたんですね。そういう信頼関係というか、よく周りの人間のことを見ていて、万が一のために誰を使うか、どういう風にその15分を生かせるかということを見ていた僕の上司もすばらしいという風に思います。


(ハードとソフトがあってこその日本の新幹線が世界で苦戦する訳)
中国で事故が起こりましたけれども、こういう電車を使って時速500kmで走るというのは、実は技術的には極めて簡単なんですけれども、それを日本はあえてやらない。今まで数十年間、一度も事故を起こしていない日本の新幹線というのは、ハードウェアだけじゃなくて、そのオペレーションシステム、全てが合わさって初めて実は世界で非常にまれな価値を持つ新幹線というものになります。英語にもなっている「Shinkansen」という全体のシステムに価値があるんです。ところがおかしいのは、後でお見せするアメリカの高速鉄道とか、ブラジルとか中国に売りに行く時に、日本人が一番その価値を分かってなくて、ハードウェアを売り込みに行こうとする。そうすると「うちの機械は時速320km出ますよ」と言っても「悪いけど中国の人は時速400km出てるって言ってるよ」とか。ハードとハードのプレゼンテーションをしてしまうわけです。ところがこれはカリフォルニアの政府の関係者から後で聞いたんですけれども、日本人が電車の売り込みに来てプレゼンテーションしていると、ちょうど……ちょっと危ない発言ですけど、北朝鮮がミサイル売りに来たみたいなもんだと。ハードの話をして性能の話ばかりするけれど、「僕らが求めているのはそんなところじゃない。僕らが求めているのは、これまで日本人が築き上げてきたシステムである。何で一緒に売り込みに来ないの」と。「いや、それはあちらはJRという製造メーカーですから」と言うと「そんなの関係ないだろ」と。「お客さんにとってハードウェアメーカーも、ソフトウェアメーカーも、それが合わさってひとつのシステムなんだから、それをバラバラに分けるのは業界側が勝手でしょ」と。「俺たちにバラバラにプレゼンテーションに来られたって、俺、何言ったらいいんだ。それがあなたたちのエゴだ」と罵倒されました。全くその通りだと思いました。システム全体で初めて意味合いを持つ、それが今ありとあらゆるさっきお見せしたようなものの全てに通じる価値なんだなと思った象徴が、このひとつの新幹線です。

(メガネ1個の利益=トヨタ10台の利益?)
普通の方ってメガネに1万円、2万円しか払わないじゃないですか。時計に150万円払う人に、その人のかけているメガネの値段を聞くと、1万円なんですよ。なんかおかしいな、と思って。それで福井の鯖江に行って、それで福井の鯖江でしかできないことって何かなと思ったらチタニウム、いわゆるチタンのプレスで、鍛造で作るフォージですね。それで作る技術で、ものすごく強くて造形力のあるメガネっていうのは中国でもどこでも作れなくて、福井の鯖江でしか作れないんですよ。それで作ったところ、これが8万7000円という決して安くないフレームなんですけれど、あえて今日皆さんに申し上げたいのは、メガネの利益率の高さでして、これ1個売ると、トヨタのYarisを10台売っただけの利益が、これ1個で上がるんです。業界を超えて仕事をしていると、利益率とかものの売り方とかそういったことがこれほど違うのかな、ということにがく然としまして。皆さんも是非ですね、他の業界のことももうちょっと見て行かれると、見てらっしゃる方もいらっしゃると思うんですけれどね、意外と面白い発見がありまして。8万7000円のメガネ1個の利益が、トヨタ10台分の利益をこれ1個で出せるんです。

いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ②

いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ、デザイナー奥山清行による「ムーンショット」デザイン幸福論
http://gigazine.net/news/20110908_moonshot_design_cedec2011/

(ルイ・ヴィトン日本社長プラトーさんの講演にて)
僕はプレゼントでルイ・ヴィトンのかばんを僕自身で買いたくてもなかなか買えないので、安くしてもらえませんか?と大胆な質問をしたら、うちは申し訳ないけどディスカウントはしません、と。ただし、30万円のかばんを買えない人でも同じ素材を使ってうちは5万円の財布を売ってます、財布というカテゴリの中では一番高い商品です、5万円の財布を買えない人には犬の首輪をうちは売ってます、1万円で売ってます、猫の首輪ならもっと安いです、いろんなそのキーホルダーならもっと安いです、と。それぞれのカテゴリでは一番高いものをうちは売っていて、決してディスカウントはしない、と。だけど同じノウハウ、同じ素材を使っていろんな商品展開をしている、だから実はルイ・ヴィトンというのはいわゆるブランド商品ではなくて、ライフスタイル全体を提供しているものだ、と。うちはかばん屋だからかばんしか売らないって言ったら利益は実は大して上がらないし、マーケットに入ってくる人も少ないです。でも同じノウハウでいろんな商品展開をして、全体のライフスタイルを提供しているからうちは健全なんです、ということを聞いて、これは感激しました。

(セイコーとロレックスの違い)
すばらしい偉業を成し遂げた日本のメーカーがどんどん売るために価格ダウンをしていって、挙げ句の果てに電波時計で太陽電池がついてて100年間で2秒しか狂わない時計が3万円で買える時代です。ところがロレックスのデイトナっていうのは僕が買いたくても、これは定価が98万円なのですが、プレミアムが付いて150万円でもものが見つからないです。3日間机の上に置いておくと止まります、この時計は。こっちは100年間で2秒しか狂わないです。何でこっちの方が150万円で、こっちが3万円なのって思うじゃないですか。ところが僕らがなんで機械式の時計を買うか。考えてください。全部機械でできてる、エレキが入ってない時計っていうのは、今土の中に埋めて100年後に掘り起こしたならば、ちゃんと動くんです。機械屋に持って行って、油注ぐだけで、この時計は一生動くんです。人間がものを作っている中で、自分が生きた証をこの世の中に残すためにモノとかコトを作ってる。僕もそうだと思うんです。だから、自分の50年とか80年とかそういう自分の人生を超えて、自分が何を残したのか、自分の人生の前と後に何があるのかってことを考えるのは、これは人間として、これ当然のことなんです。

いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ①

twitterでも話題になっていたのですでにご存知の方もいるかも知れませんね。デザイナー奥山清行氏が横浜で行った講演の文字起こしなのですが、なんといってもボリュームが凄い。週末ゆっくり読もうと思い僕は今日読んだのですが、これは本当におすすめ。これだけのボリューム、そして何よりも凝縮されたクオリティ。これが無料で読める事に感動すら覚えました。今年1番僕の好奇心が刺激された記事といっても過言じゃありません。ぜひ休日にご堪能ください。(備忘録のために大切な箇所をblogに抜粋します)

いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ、デザイナー奥山清行による「ムーンショット」デザイン幸福論
http://gigazine.net/news/20110908_moonshot_design_cedec2011/

<下記抜粋>
(10年に1度7500万円で限定販売されるフェラーリ・エンツォの話)
この生産台数が399台。なぜ399という変な数字なのかというと、市場調査をして、何人の人がこの車を確実に買いたいかっていうのを調べたら400人の人が僕は必ず買いますというふうに手を挙げた。それに対して需要よりも1台少なく作れという創業者の言い伝えに従って、フェラーリは399台で生産を実際にやめたわけです。日本は逆のことをやるじゃないですか。6000万で売ったら500台売れるんじゃないかなあとか、5000万で売ったら1000台売れるんじゃないかな、と。それをやっちゃうから未来の芽をつぶしちゃうんです。ブランドの力を落としちゃうんです。

9月に咲いた朝顔

昨日の朝、いつも通り寝ぼけまなこでベランダの朝顔に水やりに行くと小さな朝顔が咲いていました。


昨年も朝顔を育てていたのですが、結局花を咲かすことなくひと夏が終わってしまいました。

奇遇にも昨年は実家でも朝顔を育てていたそうなのですが、実家の朝顔も咲かなかったそうで。


「小学生が夏休みの観察日記で育てるくらいだから楽勝でしょ」


と軽い気持ちではじめたのに、これが思いの他難しいことを知りました。


そこで今年は対策を!

図書館で「朝顔の育て方」を借りてきて、最初に種は水に浸すとか、芽が出るまでは小さなプランターで育てて芽が出たら大きなプランターに移すとか、無駄な葉っぱをちぎって残った葉っぱに栄養を集中させるとか。

結構本気です。

それが6月くらいだったかな。


それから毎日朝起きると真っ先に朝顔の水やりをする、という事を習慣にし続けました。

毎日です。


朝顔は葉っぱが伸びるのはとても早く、それだけでも最初は十分楽しめるのですが、もう葉っぱがもっさり生えきってるのに一向に花が咲く気配が無いのは結構ショックで。半ば今年も諦めかけていました。。


そんな中で咲いた一輪の朝顔。

小さいその朝顔が咲いて、どれだけ嬉しかったか。

毎日の水やりが報われた瞬間です。


今回の朝顔の花が咲くまでの過程で学んだこと。

⇒失敗は成功の種。失敗から新しいことを学んで実行することの大切さ。

⇒諦めちゃダメ。途中で投げ出したら、絶対に綺麗な花は咲かない。

⇒大器晩成もある。9月に咲く朝顔もある。8月で咲かないからと諦めてはいけない。


もしかしたら、大人こそ朝顔の観察日記をつけるべきなのかも。

単純に朝ベランダに出て水やりするだけで気分転換にもなるし。

なにより朝顔から学ぶことって意外とたくさんあるので、来年はチャレンジしてはいかが?


激しく親父を尊敬した、夏の日の2011

今年のお盆も例年通り実家に帰り、久しぶりに家族とゆっくり話したり親戚一堂が集合してお墓参りに行ったり楽しく過ごしました。

そんな帰省の初日、仕事帰りの親父に「最近調子はどう?」と聞くと、「もうコンペに勝ちまくり。絶好調。だけど、ちょっとな・・・」と浮かない表情。「どうしたん?」と聞くと、「最近友達をどんどん無くしてるんだわ・・・」との事。はてさて、一体何があったのか・・・?

僕の親父は名古屋で1人で設計事務所を開いています。特に近年は開業医のクリニックや調剤薬局などメディカル関連の設計を数多く手掛け、このニッチな分野においては大手設計事務所やCMも流してるような大手ハウスメーカーにもほとんど負けないほど独自の地位を確立しつつあります。そんな親父は僕が帰省する度に僕から色々情報を収集し、それをすぐに実践で試すという良い癖があります。

以前も僕を担当していた出来る美容師さんの話を親父にしました。それまで美容院に行くと大抵最初に言われるのが「今回はどんな感じにしましょうか?」というお決まりのセリフ。雑誌のイメージや有名人の髪型を伝えても、結局仕上がりは微妙・・・なんて事が多かったのですが、この出来る美容師さんは「以前のカットでは何がご不満でしたか?」とヒアリングしてきたのです。「美容院なんて理想の髪型を伝えても結局そんな感じにならないモン」と諦めていたのですが、その美容師さんに前回のカットに対する不満を伝え、それが解決されるカットをされた事で僕の満足度はとても高くなったのです。

この話を伝えてから、親父はお客様に対してまず最初に「今まで対応してきた設計士に対して何かご不満はありませんでしたか?」と聞くようにしたそうです。営業なら当たり前のこのヒアリングもこの業界ではほとんど聞く事がないそうで。設計の仕事は、ともすると建築家の考えをお客様に押し付けるきらいがあります。「こっちはプロだ。」「芸術が素人にわかるのか?」といった心の中の本音が態度にあらわれてしまうのです。この「お客様の不満を聞く」スタイルを導入してから親父のコンペ勝率はグングン上がり、今ではお断りをせざるをえない程だとか。

では、なぜ友達が減ってしまったのか?

それは親父がお客様の不満を聞き続けた結果、この業界が永年タブーにしてきた問題にメスを入れ始めたからだそうで。その問題とは「料金の不透明さ」です。例えば外壁、内装、柱など大きな部材はもちろん、極端に言えばネジ1本にいたるまでその原価が公表されずに不透明な見積もりをお客様は渡され検討していたのです。その不満を聞き続けた親父は、業界の慣習に逆らいネジ1本にいたるまで価格比較サイトをお客様に見せながら、原価を全て開示しました。それらの計算は途方も無いほど細かい作業だったそうですが、その分お客様の納得感と信頼感は以前とは比べ物にならない程高くなったそうです。また、僕ら営業にとっては当たり前な見積書の「松・竹・梅」も取り入れ、それぞれのプラン毎のメリット・デメリットを正直に伝えお客様自身にプランを選んでもらっていたそうで。

僕はこの話を聞き、わが親父ながらやるな、カッコいいな、と思いました。それはまるで生命保険業界のタブーだった「原価開示」を行い、正直経営で成長を遂げるライフネット生命のよう。僕の好きな会社です。

息子の情報を貪欲に取り入れ、今までの自分のスタイルを改善し、業界のタブーに果敢に挑戦する。

今年59歳。普通の会社なら定年間近。仕事なんか守りに入って、あとは老後の事でも考え始める歳。そんな59歳の夏、親父はお盆も毎日仕事に行き、今回僕が薦めたfacebookも話した翌日には早速本を買ってきて勉強を始めたようです。

また、僕が小中学生だった頃家族で何度か沖縄旅行に行っていたのですが、実はその旅行費用は親父が他の設計事務所の図面を書くアルバイトをして稼いでいたんだと今回初めてお袋に聞き、帰りの新幹線でその事を思い出したらなんだか泣けてきました。

本人は「あと15年若かったらな・・・」なんて年齢に対して弱気な事も言っていました。でもライフネット生命の出口社長が会社を立ち上げたのは60歳。還暦ベンチャーでした。

親父は出口さんにも負けてないぞ!かっこいいぞ親父!
ビジネスマンとして、父親として、そして一人の男として親父を尊敬した、そんな夏休みになりました。

今年度最高のブログ記事をご覧あれ

皆さんは『常見陽平氏』をご存知でしょうか?

リクルート出身、現在は人事コンサルタントとしてクオリティ・オブ・ライフで働くサラリーマンであり大学講師も務める人材業界の大先輩です。

この方のブログやtwitterは独特の視点と文体でいつも楽しく読ませて頂いているのですが、昨夜発表されたブログの内容があまりにハイレベルで今年度最高ではないかと思ったので紹介させてもらいます。

■ガリガリ君梨味を超えた!?森永のみぞれバーが激しく美味すぎる件
http://blog.livedoor.jp/yoheitsunemi/archives/52373042.html

120円のアイスに対する異常なまでの愛情、そしてアイスから現代の世の中への警笛、森永の営業マンに対する叱咤激励。単なるアイスも『プロ庶民』常見氏のフィルターを通すとこんなにも魅力的な文章になるのですね。僕はこんな魅力的な文章を書ける人を他に知りません。う~ん勉強になるなぁ。。

人間は合理的な判断が出来ない?プロスペクト理論とは?

さて、いきなりですが2つの質問です。



Q1:あなたならどちらを選びますか?

A:必ず800万円もらえる。

B:1000万円もらえるが、15%の確率で0円。


Q2:あなたならどちらを選びますか?

C:必ず800万円支払う。

D:1000万円支払うが、15%の確率で0円。



これは2002年にダニエル・カールマンという経済学者がノーベル賞を受賞した『プロスペクト理論』です。

人間というのは利益は確定したがるが、損失は確定したがらないという行動バイアスがある事を解明しました。


さて、冒頭の質問に戻ります。

利益は確定したいが損失は確定したくない投資家の心理から、Q1ではAを、Q2ではDを選ぶ人が多いそうですが、期待値で考えるとBとCを選ぶのが合理的です。人間の判断は感情に左右され、必ずしも合理的な判断が出来ない事の証明です。う~ん、面白い!最近読んだ本の中では抜群に面白い一節でした。


これ、必ずしも投資に限った話ではないですよね。

こういう人間の心理って勉強すればするほど面白い。リクルート創業者の江副さんが東大で心理学を専攻して、事業運営に心理学を取り入れていた話は有名です。


この夏、せっかくだから少し勉強してみようかな?




なでしこジャパンを世界一に導いた佐々木監督とは?

twitterでは秒当たりのツイート数が史上最高の7196の世界新記録を樹立したそうですね。

早朝の盛り上がりは本当に凄かった『なでしこジャパン女子ワールドカップ優勝!』のニュース。


これを見ていて印象的だったのは、PK戦に入る直前の日本代表の円陣時。

相手はFIFAランク1位のアメリカ。

舞台は世界一を決めるワールドカップのPK戦。

延長まで戦い抜いた選手達の疲労とプレッシャーは想像を絶します。


そんな中、円陣の真ん中にいた佐々木監督は意外にも笑顔でした。

その顔には全くと言っていいほど気負いを感じません。

このシーンが個人的にはとても印象的でした。


そんな監督の笑顔でリラックス出来たのか、PKではGK海堀選手が2本セーブ、最後は20歳の熊谷選手がゴール左上隅に見事に蹴りこみ日本は優勝しました。


このなでしこジャパンを率いた佐々木監督。

僕はこの監督のマネジメントに非常に興味を持ちました。


佐々木監督はサッカーの名門帝京高校の出身。その後明治大学を経てNTT関東(現大宮アルディージャ)に入社し、社員として働きながら選手として活躍。引退後は指導者に転身し、NTT関東の監督に就任。気さくで穏やかな性格で選手の自主性を尊重するタイプの監督だったが、チームはJFLの中位を行ったり来たりで目立った結果は残せなかったそう。


そんな彼がなでしこジャパンの監督に就任したのが2008年。当時なでしこの絶対的攻撃の柱だった澤選手をボランチで起用。周囲からは賛否の声があったが、佐々木監督は「澤の良さはボール奪取力。澤が奪った時に物凄いチャンスになる。」と強調した。更に当時実績の無かった若手をどんどん起用。これが当たり2008年東アジア選手権、2010年アジア大会、そして2011年ワールドカップまで優勝してしまった。


NTT関東時代は選手が未熟だった為厳しい要求をしない佐々木監督のマネジメントは活きなかったが、経験豊富で個性豊かな選手の揃った女性だけのチームなでしこジャパンでは、若手を積極的に抜擢し、あまり多く指示を出さずに見守り、時には冗談を言って気持ちを和ませるマネジメントスタイルがマッチしたのでしょう。


弊社でも敏腕マネージャー、鬼マネージャーなどたくさんのマネージャーがいますが、皆共通して言うのが「女性のマネジメントは難しい」という事。名匠モウリーニョのようなカリスマ性は無いですが、「お父さんのような」スタイルで女性だけのチームを纏め上げた佐々木監督。


優勝後のインタビューでもお父さんらしくこんな事を言っていました。

「ちっちゃな娘達がですね、まぁ~粘り強くよくやってくれました」


ちなみに、すでにこんな本まで出されていたのですねw

なでしこ力 さあ、一緒に世界一になろう!/佐々木 則夫

¥1,260
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佐々木監督、選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。そして感動をありがとうございました!

世界No.1自転車メーカー『ジャイアント』

自転車の世界No.1メーカー『ジャイアント』。昨今の自転車ブームでその名を目にした方も多いと思います。では、ジャイアントが台湾の会社だとご存知の方はどれ位いるでしょう?

もともとジャイアントは1972年、日本向けウナギの養殖事業に失敗した現会長の劉氏が世界レベルの企業を育てたいとの思いで名付けた『(巨大)ジャイアント』が起源です。

台湾はノートPCや液晶、スマートフォンなど世界に名だたる商品を裏で支えるOEM大国です。ジャイアントも当初は米国の大手メーカー『シュウイン』のOEM先としてマウンテンバイクのブームに乗り急性長。しかし90年代に入ると大量生産・低価格で中国が台頭、ジャイアントは方針転換を決意、OEMで培った技術と経験を自社ブランドの確立と高級自転車市場への参入の為に注ぎ込みました。

その結果、現在ではOEMが35%、自社ブランドが65%にまで成長。現在世界の自転車3大メーカーはジャイアントと米国の『トレック』、『スペシャライズド』ですが、ジャイアントはトレックのOEMも手掛けている為売上額・スポーツ車の販売台数では世界No.1を誇っています。

まさに脱OEMの見本のような企業、ジャイアント。東日本大震災では荒れた道路の走行に向くマウンテンバイク1000台を被災地に寄贈。そんな隠れた世界No.1企業ジャイアント、今度の週末街中を走る自転車のブランドを注目してみては?
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