良作です。

 

ストーリー展開としては、ないに等しいです。しかし、そこが良いアクセントとなっています。

 

稲村ヶ崎という海があるところを舞台にただただ何気ない日常が繰り広げられる映画です。本作に桑田佳祐さんが関わっていなかったら、間違いなく私は本作を酷評しています。

 

内容としてはつまらないものですが、海とサザン・オールスターズのパワーで本作を良作に足らしめていると思います。

 

主人公であるヒロシのやる気の無さは非常に共感できます。生きる目的も何もないように見受けられます。

 

笑うシーンもほとんどありません。どこか厭世的にすら見えます。

 

ただただ、何気ない日常を送っている自分に酔いしれているのかもしれません。そういった気持ちは理解できます。

 

夢や目標を持っている人達も当然いるでしょうが、私は少なくともそうではありません。それなりに幸せに生きればそれで満足です。

その気持ちをヒロシが体現してくれているように見受けられました。

 

しかし、恋人とドライブに行ったりするシーンに関しては正直劣等感を感じてしまいました。

 

どこか心の底でヒロシを羨ましがりながら見ている節はありました。しかし、ヒロシに共感できるポイントはたくさんあります。

 

視聴後は非常に良い気分で終えることができました。心がスッキリしています。

 

本作は感性的な映画です。稲村ヶ崎に行きたくなりました。

 

 

 

 

 

本作はプロアメリカン・フットボールの世界を描いた作品です。それなりに良かったです。

 

ビーメンという選手が巨万の富や確立した地位を獲得するために奔走します。そういった欲望を本作では否定していません。

 

そういったところが逆に好きです。欲望にまみれて人生を終えるのも悪くないのかもしれないと感じました。

 

自分が死ぬ寸前にそういった生き方をしてきて、後悔するかもしれませんが、「やり切った」という思いはあるでしょう。

 

本作で印象的だったのは、アル・パチーノ演じるヘッドコーチのトニーがチームミーティングで選手に発破をかけるところです。

 

「無駄に生きるな。熱く死ぬんだ。」

 

良いセリフだと思います。欲望にとらわれてもいいから、一瞬一瞬を真剣に生きたいものです。

 

失ったときに初めて気づくというセリフも登場します。ありきたりですが、芯をついているセリフでもあります。

 

トニーはパッションでチームを動かそうとします。士気が上がるので非常に良いと思います。

 

私自身も学生時代に友人ともっと交流を深めておけばよかったと後悔しています。

 

アメリカンフットボールの試合のシーンは、とても迫力があり見応えがあります。単純に見ていて楽しめます。

 

とにかく熱い映画です。目標をたてて、それに向かって邁進していく欲望に囚われた生き方も一つの選択肢としてありだと感じました。

 

 

 

 

良作です。前作の展開と比べたら劣りますが、ゲームの仕様や映像美は目をみはるものがあります。

 

桐生一馬のラストを匂わすPVでしたが、ラストシーンでも桐生一馬は生存していたので、次作も出てくると思います。

 

一周目は難易度が選べない仕様なのが良かったと思います。丁度よい難易度でバトルが展開されていたと思います。

 

個人的にはナンバが好きです。一番を馬鹿にしながらも、なんだかんだ信頼しています。「縁の下の力持ち」という言葉がピッタリだと思います。バトルでも回復役として大変お世話になりました。

 

桐生一馬は言葉数が少ないですが、背中で魅せる男だと思います。春日一番は桐生一馬が持ちうるカリスマ性はないですが、彼の人徳情熱は素晴らしいと思います。

 

両主人公、双方魅力を存分に出していたと思います。

 

ブライスと海老名は、ラスボスとしての風格がなかったので残念です。

 

RPGのコマンドバトルの形式もなかなか楽しかったです。しかし、やはり従来のアクションの形式の方が好きです。

 

桐生一馬はずっと1人で問題を背負ってきた人間なので、アクションの形式だったのでしょう。春日一番は仲間とともに成り上がるスタイルなので、コマンドバトルの形式をとっているのでしょう。

 

久々に龍が如くシリーズを堪能できて幸せでした。やはり人情話は聞いていて気持ちが良いです。

 

今度は「龍が如く9」を楽しみにしています。

 

 

 

 

 

一言でいいますと、狂っている作品です。個人的には好きな作品です。

 

ジムはライダーに会ったことにより、自分自身も狂ってしまいます。「ミイラ取りがミイラになる」という言葉がピッタリだと感じます。

 

ライダーは行動原理が謎です。ジムを殺すために追い回しているのなら、何回も殺せるシーンはあったはずです。

 

私はライダーがアダルトチルドレンだったのではないかと考察します。何かの拍子に精神崩壊してしまい、幼児化しジムと遊びたいという思いで、恐怖の鬼ごっこを仕掛けたのではないかと感じます。

 

もう一つの説として、全てジムによる妄想だったという展開も思いつきます。

 

インターネットで調べてみると、ジムが既に死んでおり、ライダーは死神を表しているという考察もありました。そう考えると、合点がいきます。

 

本当の展開がわからないところが本作の魅力だと感じます。

 

ライダーのジムへの執着心が異常です。完全にストーカーです。それほど興味を持った相手だったといえます。

 

ライダーは今までヒッチハイカーを装い、いとも簡単にドライバーを殺してきました。その中でジムは自分に対抗してきたので、遊び相手に選んだという流れでしょう。

 

ジム側からすると、恩を仇で返される形になっています。非常に可哀想ですが、これが現実世界の流れともいえるでしょう。

 

ジムはライダーに車を乗っ取られている家族に注意勧告したりしています。私ならライダーごとスルーして素知らぬ顔をします。こういう場合はスルーが一番です。

 

善意だけでは現実世界でやっていけないことがわかります。

 

非常に魅力的な映画です。カルト的な人気が出そうな作品です。

 

 

 

それなりに面白い作品です。

 

昔の作品なので、作画が汚いのかと思いきや、意外とそうでもなかったです。

 

ゴーレムの進撃は実は黒潮会長によるマッチポンプだと判明します。この部分で現代社会に対する風刺要素を入れてきます。

 

敵だと思われていたゆうれい船長は実は味方であり、味方だと思われていた黒潮会長は実は敵であったという見事な対比を形成しています。

 

ボアジュースを飲んだら体が溶けるシーンも風刺です。昨今の新型コロナワクチンを思い出しました。国が言っているからといって、すぐ信じてはいけないことを示しています。

 

工場内で椅子が動いて、隼人がそれに乗って移動するシーンは、なかなか爽快感があります。なぜか新世紀エヴァンゲリオンを思い出しました。

 

黒潮会長が黒幕かと思いきや、そうではなく、より強大な悪が存在したという展開をとったことにより、現代社会でもそういったことがあるのかなと空想してしまいます。

 

メッセージ性もふんだんに入れており、深い作品だといえます。

 

上映時間は1時間なので物足りなさは残っていますが、綺麗にまとめられた作品だと感じます。

 

 

 

監督 マーティン・スコセッシ
脚本 ポール・D・ジマーマン
製作 アーノン・ミルチャン
製作総指揮 ロバート・グリーンハット
出演者 ロバート・デ・ニーロ
ジェリー・ルイス

 

 

 

良作です。やはりマーティン・スコセッシ監督の映画に外れはないです。

 

主人公のルパート・パプキンは、ジェリーを誘拐してまで、テレビ出演にこぎつけています。傍から見ると狂っています。

 

しかし、パプキンは至って純粋な思いで行動しています。

 

「笑ってくれてありがとう。どん底で終わるより一夜の王でありたい」

 

すべてはパプキンのこのセリフに収束しています。承認欲求をこじらせすぎた結果ともとれます。

 

しかし、犯罪まで犯しているので、「笑い」に対する思いは人一倍あるといえるでしょう。

 

本作の比較対象として、映画『ジョーカー』が挙げられます。しかし、映画『ジョーカー』の主人公はパプキンより狂ってしまっています。異常性が色濃く出ているといえるでしょう。

 

自分がテレビ出演をしている姿を、パプキン自身がテレビのチャンネルを変えてリタに見せるシーンは非常に粋です。構成がかなりうまいです。

 

逮捕されているときもどこか楽しんで行動しているパプキンの姿が見えます。私もああいったポジティブ人間になりたいものです。

 

自分のマイナスな人生を笑いに変えるパプキン。私もパプキンを見習って、失敗した出来事も、いつか笑い飛ばせるようになるようなエピソードになるのだと思って人生を生きてみたいと感じました。

 

明るくなれる映画だと感じました。

 

 

 

 

 

 

  1. やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
  2. PSYCHO-PASS サイコパス
  3. Fateシリーズ

  4. 未来日記
  5. 氷菓
  6. STEINS;GATE
  7. ようこそ実力至上主義の教室へ
  8. 魔法科高校の劣等生
  9. 中二病でも恋がしたい
  10. 攻殻機動隊
  11. 物語シリーズ
  12. 食戟のソーマ
  13. 文豪ストレイドッグス
  14. オッドタクシー
  15. デス・パレード
  16. 幼女戦記
  17. 新世界より

 

かなり良かったです。

 

大喜利を投稿するハガキ職人の話です。エッセイなので、当然リアリティーがかなりあります。

 

「笑い」にしか興味のない人間が、どうしても社会に適合できない自分に苦しみもがく物語です。

 

どす黒い本音がたくさん語られています。筆者は相当性格が悪いと思います。

 

しかし、その性格の悪さは、うまくいかない自分の人生への怒りだったり、エリートコースを進んでいる者やイケメンに対する怒りからくるものです。

 

エリートコースを進んでいたり、イケメンの人や人生がうまくいっている人は、性格が良くて当たり前です。筆者もそう感じていたのでしょう。

 

ただただボケを量産することだけに注視する姿は異常に見えました。

 

村田沙耶香さんの小説である『コンビニ人間』を思い出しました。その小説の主人公はコンビニで働くことに取り憑かれています。

 

上司に媚を売る実力のない人が登用されて、実力がある自分が登用されないことに筆者は憤慨しますが、最終的には上司の命令通りに原稿を提出し、社会に適合するよう努力しています。

 

日本は才能のある人を潰す社会を構築しているのだと改めて感じました。

 

やはり日本という国で尖った行動をするのは非常に良くないことが実感させられました。

 

筆者は心を完全に閉ざすことで、現実世界に耐えるよう意識しているらしいです。私も自分がつらい時はそう考えて行動しようと思いました。

 

 

 

 

良作ですが、大きな起伏はない作品です。実話を基に作成されている影響だと感じられます。

 

お金持ちですが体が不自由なフィリップと、貧乏ですが体が丈夫なドリスの対比が、色濃く出ています。人種も対比を作り出すために、黒人と白人にしています。ちなみに、史実では双方白人です。

 

絵画を見ているシーンで、ドリスが障害者ジョークを発言します。ドリスは障害者であるフィリップとも対等な関係を築こうと望みます。そこがドリスの一番良い部分です。

 

ドリスは口が悪いですが良い人です。そのギャップに惹かれます。

 

フィリップはドリスと関わりだしてから良い表情をするようになりました。障害者だからといって、自分だけ特別扱いしてくる人たちが嫌だったのでしょう。変に同情されたくないものです。

 

フィリップとドリスは性格が真逆です。だからこそ相性が良かったのでしょう。

 

人種や経歴を超えた友情は素晴らしいものだと改めて実感しました。

 

ラストシーンでドリスがフィリップにサプライズをするところは、非常に粋です。心底ドリスが好きになりました。

 

なんだかんだ良い映画だと思います。

 

 

 

 

 

監督 サム・ペキンパー
脚本 サム・ペキンパー
ゴードン・ドーソン
 
   

 

名作です。

 

大地主の娘を誑かしたガルシアの首を奪い合うというストーリーです。ただそれだけです。

 

既に殺されているガルシアの首を奪うというストーリー展開は、珍しいと思います。生きているガルシアが逃げ惑うストーリー展開を初め想像していたので、予想外でした。

 

首を奪うために、しがないピアノ弾きのベニーは奔走します。お金目当てでガルシアの首を保有しようとしますが、ところどころ人間としての正義の部分が見え隠れしています。

 

ラストシーンでベニーが大地主を含む大勢を殺そうとします。お金のためだけに行動しているのなら必要のない行動をしています。

 

自分自身が撃たれることになっても、己の信念に従い行動する姿には尊敬します。しかし、現実世界でこういった行動をすると、間違いなく社会的制裁が我が身に降りかかるので気をつける必要があるでしょう。

 

本作はストーリー展開というより、銃撃戦のカッコ良さに定評があります。しかし、過激なシーンが多く、そういったグロテスクなシーンが苦手な人は、本作の視聴をおすすめできません。

 

アングラ臭がかなりする作品で、個人的には好みです。