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アルジャーノンにシャンパンを

♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

【1月28日(土)】

広島の大学に通っていた甥っ子がこの春卒業で、4月からは東京に行ってしまうので、この界隈で一緒に飲むのはこれが最後かもね。

 

まずはCONAMIで軽く0次会。

 

1月のマリアージュは、真鯛と菜の花のカルパッチョにR&L Legras Blanc de Blancs Brut。菜の花のソースが優しく、真鯛を引き立ててる。そしてこのシャルドネともバランスよく対峙。お互い主張しすぎないところがいい。

 

シャンパン飲み終ったら、流川通りを挟んでほぼ斜め向かいのビルに移動。はまゐさんでお食事です。

ハイボールで2回目の乾杯!。

 

いつものおつまみ色々出てくるやつ。まずは茶碗蒸し。

 

牡蠣の醤油漬け。卵黄がかけられてるのでまろやか。

 

赤海鼠のみぞれ和え。やっぱり赤は柔らかくていいね。

 

日本酒は無難に賀茂金秀からスタート。

 

鱈の白子の揚げ出し。中はトロトロ。

 

イクラのカナッペ。はまゐでこれは珍しいかも。

 

トコブシの旨煮。これも柔らかくて美味い。

 

富久長の海風土(sea food)。ワインかと思うほど酸味が強い。シーフードでも生牡蠣や鮨には合うかもしれないが、出汁・醤油系には無理があるな。

 

あん肝の佃煮。これはチビチビと酒のアテに。

 

カワハギの肝和え。これもいいねぇ。

 

岩手盛岡の赤武。若い蔵人たちが造っている元気あるお酒。

 

定番のポテサラいぶりがっこ載せ。

 

刺盛りは甘海老の紹興酒漬け、穴子、本マグロの中トロ。中でも穴子の刺身は、いつもながら絶品。

 

長野県松本市の大信州。手間をかけて丁寧に造っているいいお酒です。

 

 

店中に香ばしさを充満させて出てきた鰻蒲焼き。あまり食べない時期だけに、これは嬉しい。

 

最後にもう1杯。これも好きなお酒。

 

河豚の炊込みご飯。

 

もちろんおかわりして、土鍋平らげました。

 

あら汁、美味い。

 

デザートは柚子のシャーベット。和食の後は、アイスではなくシャーベットでなくちゃね。

 

甥っ子と話をしてて思うのは、最近の大学生はしっかりしてるなぁということ。ボクの会社に入社してくる新人も、ちゃんと目標持って、それに向けてスキルアップしてるもんね(少なくとも面接ではそう言ってる・笑)。勉強以外が80%を占めてた、ボクの学生時代とはエラい違いだわ。30年以上前に就職しといてよかった。今の彼らに当時のボクが、到底太刀打ちできるとは思えん(笑)。

星夜航行

飯嶋和一著

新潮文庫

2023.1.25読了

☆☆☆☆

上下巻合せて1500ページにも及ぶ歴史大作。時代は信長の安土桃山から、秀吉が没し家康が天下を取るころまで。名のある武士から南蛮貿易を手掛ける商人へ転身、そして最後は朝鮮にもその足跡を残す主人公。戦国武将の栄枯、秀吉朝鮮出兵の愚策などに翻弄されつつも、その時々の場で功を成してゆく、実在した人物の生涯を描いた物語です。いくつかの章に分かれているが、どれをとってもそれだけで1冊の小説になるくらい話の密度が濃い。執筆に9年を要しただけあって、その読み応えは半端なく、読了まで相応の時間がかかります(それだけ楽しめるということでもある)。

 

 

 

【1月21日(土)】

この日はここを予約していたので、昼間に大山峠で遭難する訳にはいかなかったんだな(笑)。

昨年の10月以来です。季節が替わると食材も違ってくるので楽しみ。

 

凛とした佇まい。この緊張感が心地いい。

 

まずはYEBISU。寒いときは、味わい深いビールが飲みたくなります。

 

牡蠣の葛煮。牡蠣の旨味がすごい。上々のスタート。

 

穴子の炙り。炭火ではなく、敢えてガスで炙ってプリプリに仕上げてます。

 

 

兵庫県姫路市、下村酒造の奥播磨純米吟醸おりがらみ生。米の風味が濃厚。

 

広島の煮ダコ。和芥子がいい仕事してます。

 

河豚の白子焼き。表面は炙っているが中はトロトロ。シャリと混ぜるとクリーミーなリゾットみたいでメチャウマ。「お茶碗いっぱい食べたい」って言ったら「体に悪いですよ」だって(笑)。そりゃそうだ。

 

鰯の海苔巻き。脂ののった鰯と、真ん中は細切りにしたガリだったかな。完全にお酒のおつまみです。

 

そのガリ。お鮨に向けてスタンバイ。

 

 

福島県二井田本家、おだやか生酛純米吟醸雄町。名前のとおりまろやかな味わい。そしてここは酒器も楽しみのひとつ。作家さんについても、いろいろ教えてくれます。

 

山口産真魚鰹の炭火焼き。これまた火入が絶妙。右の緑の薬味は浅葱と生姜。風味の変化も楽しめる。

 

 

先の二井田の生酒(しぜんしゅ生酛絞り生)。飲み比べで出してくれました。華やかな香りが立って、ボクはこちらのほうが好みだったな。

 

さてお鮨のスタートです。

サワラ

脂ののりがちょうどいい。

 

ヒラメ

エンガワも添えられてます。

 

アオリイカ

このねっとり、たまらんです。

 

サヨリ

赤酢を使ったシャリはちょっと硬め。なので存在感があり、それとネタのボリュームとのバランスが絶妙なんだな。ホント、ここの鮨は美味しいと思う。

 

 

石川県菊姫の山廃純米無濾過生原酒。お酒はお任せですが、季節がら生酒がたくさん出てきます。

 

クワイの素揚げ。飲みながらなら、こういう食べ方もいい。

 

赤海鼠と尾道のでべら。でべらのいい出汁で抜群に美味い。ちなみにでべらはカレイのイメージだけど、実はちっちゃいヒラメです。

 

カラスミと百合根の茶碗蒸し。

 

コハダ

酢締めで再開、いいねぇ。

 

カワハギ

もちろん中には肝が仕込まれてます。ここだけシャリに仕事がしてあったような。

 

貝割れの昆布締め

これ、思いのほか美味しいんだよね。

 

見た目も美しい車海老。

 

 

福島県夢心酒造の奈良萬純米吟醸無濾過生原酒中垂れ。これも生酒だけど昨年の新酒で、酒商山田で1年眠ってたものらしい。角が取れて丸くなった感じ。

 

煮穴子。う〜ん、これは唸る美味しさ。今まで食べた穴子のお鮨で、一番美味しかったのではなかろうか。これ一貫でメインディッシュのような満足感がありました。

 

味噌汁と

 

干瓢巻きで穴子の興奮を落ち着かせて、

 

カステラのような玉で完結。

 

やっぱりお鮨のあとは粉茶だね。

 

美味しいお鮨や料理はもちろん、それらの流れや全体の雰囲気までを綺麗にまとめてるところが、鮨松さんの素晴らしいところ。なのでいつ行っても気持ちのいい時間が過ごせます。季節が替わったころ、またお伺いしたいと思います。