読書感想(244)「魔力の胎動◆東野圭吾」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

魔力の胎動

東野圭吾著

角川文庫

2022.6.23読了

☆☆☆☆

18世紀の数学者ラプラスが提唱した「ある一瞬における物理的状態をすべて把握し、それを解析できる能力を持ったものは、それ以降に起こる事象を確実に予測できる」というのがラプラスの悪魔。で、そんな能力を持った少女が主人公の著者の小説「ラプラスの魔女」の、前日譚ともいえるのが本作品です。特殊能力が出てくると、ミステリーとしては“何でもあり”の世界になるので謎解きの面白さには欠けるが、主人公の個性的なキャラと意外なストーリー展開、そしてラプラスの魔女への布石もあったりで、そこそこ楽しめる1冊です。時系列的には逆になるが、ラプラスを先に読むのが正解なので、順番を間違えないように(笑)。