銀座5丁目のエルメス・ギャラリーで開催しています。
エコロジー:循環をめぐるダイアローグ2 つかの間の停泊者。
参加アーティストは、ニコラ・フロック。ケイト・ニュービー。保良雄。ラファエル・ザルカ。
の4名のアーティストさん。
循環をめぐるダイアローグ2 とタイトルにある様に。前回のこのエルメス・ギャラリーの崔在銀さんの展覧会に続くものです。
自然と人間の間の関係を、コンテンポラリーアートを通じて考える展覧会。地球温暖化から沸騰化になっているわけですから。
現在、東京六本木の森美術館で開催中の展覧会も同じ様なテーマ。
「私たちのエコロジー 地球という惑星を生きるために」。
この記事の一番下に森美術館の展覧会の記事のリンクを貼っておきました。
よかったら読んでください。
これからのアートの中心的なテーマになっていくかもしれませんね。
神話とか愛とか、風景とか物語とかと同じ様に。
会期は5月31日(金)まで。
崔在銀さんの展覧会の初日は昨年の2023年10月14日(土)ですので、約7ヶ月半に及ぶ展覧会です。
■入り口
■作品紹介
気になった作品をいくつか紹介。
●ニコラ・フロック
1960年フランス生まれ。
普段目にすることのできない環境を、撮影している写真家さんです。
○《海の始まり》
▼部分
▼全体
海に潜って撮影した作品。
水中に漂う植物の姿を撮ったものです。
○《La coulleur de l'eau ,Cotonnes d'eau 水の色、水柱》
海の水深と微生物の濃度の関係。地中海のマルセイユ市の付近で撮影されたものだそう。
排水の流出による微生物の量の変化を表したものです。
●ラファエル・ザルカ
1977年フランス生まれ。
写真や彫刻、ドローイングなどいろいろなジャンルの作品を生み出しているアーティストさんです。
○《ペイヴィング・スペース、レギュラー・スコアW8M1》
スケートボードに乗るために作られた、組み立て彫刻。
●保良雄
1984年滋賀県生まれ。
フランスと日本を拠点に作家活動をされています。
○《noise》
福島県で栽培された稲藁から作家自身が作った和紙で作れたオブジェ。
中に入ることもできます。
▼近くに置かれている太鼓
近くに置かれた、太鼓に後ランダムに水滴が落ちる仕掛けがあり、それに反応して中にあるライトが光る様になっています。
▼中にあるライトが光っているところ
僕的には一番気に入った作品。
自然の温もりが実感できるものですね。
田舎育ちの私には、稲藁は幼い頃に触った感触の記憶があります。
●ケイト・ニュービー
1979年ニュージーランド生まれ。
現在はアメリカのテキサス州を拠点に作家活動をされています。
○《always, always. always, いつも、いつも、いつも》
昨年、来日された際に、栃木県益子町で制作された作品。
陶土の上で体を動かしながら作った作品。
東京で拾い集めたファウンドグラスや、多彩な原料を元にした釉薬を掛けていて、人間
の営みを表現したもの。
手や足あとなどが残っています。
300個以上の陶板が会場の床に広がっていて、とても明るい感じのする作品です。
○《Calls us, Calls us, 呼んでいる、呼んでいる》
テキサスで作られた300個あまりのウィンドウチャイムが並んでいます。
土や、風になびく音。
自然のとある姿を切り取った作品ですね。
昼間は外光がたくさん注ぎ込見ます。
そんな明るい大きな空間に広がる会場の雰囲気はとても暖かいものです。
訪れてはいませんが、暗くなりつつある、夕方には保良雄さんの作品の中にあるライトはとても綺麗に輝くのでしょうね。
■前回の崔在銀さんの展覧会、森美術館の記事
▼同じ様なテーマを扱っている森美術館の展覧会の記事
森美術館の方がダイレクトな表現でしたね。
それに比べると、少しアーティステックなところがある展覧会。
またそれがエルメスらしいし、銀座らしいですね。
最後までお読みくださりありがとうございました。